F1トスカーナGP 結果:大荒れのレースでハミルトンが今季6勝目
2020年のF1世界選手権 第9戦 F1トスカーナGPの決勝が9月13日(日)にイタリアのムジェロ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。アレクサンダー・アルボンがF1初表彰台となる3位入賞を果たした。
F1トスカーナGPは、フェラーリが所有するムジェロ・サーキットでF1開催。サーキットとしては72会場目、F1トスカーナGPという名称は45個目のグランプリ名となる。
今大会はフェラーリの1000戦目という記念すべきグランプリとなり、フェラーリは特別なカラーリングで参戦している。また、今シーズン初めてグランドスタンドに2880名の観客が入った。新型コロナウイルスと戦う医療従事者とフェラーリクラブのメンバーだ。
ムジェロ・サーキットは、一周5.245kmのハイスピードコース。高低差が41.19mあり、左コーナーが6つ、右コーナーが9つの合計15のコーナーで構成されるアベレージスピードの高い高速サーキット。1km以上に及ぶメインストレート以外は、切り返しが連続するテクニカルな中高速コーナーが並ぶ。
日曜日のムジェロは晴れ。気温29.8度、路面温度44.9度のドライコンディションで59周のレースはスタートするが、フェラーリの1000回目の特別なグランプリは荒れた展開となった。
レースはオープニングラップから波乱。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がスタート直後に失速して後退し、後続マシンに追突されるカタチでリタイア。また、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、キミ・ライコネン(アルファロメオ)とロマン・グロージャン(ハース)に挟まれて行き場がなくなり接触。リタイアとなった。この接触でセーフティカーが導入。今回、メルセデスはフェラーリへのオマージュとしてセーフティカーとして使用しているAMG GT-Rを赤に塗装している。
レースは7周目にリスタート。しかし、コントロールラインを通過する前にアントニオ・ジョビナッツィが加速。ケビン・マグヌッセン(ハース)とニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)に接触し、そこにカルロス・サインツ(マクラーレン)が追突。4台がリタイアとなり、ここでレースは赤旗中断となった。赤旗中にブレーキから火が出ていたエステバン・オコン(ルノー)がリタイア。すでにこの段階で7台がリタイアとなる。
また、44周目にはランス・ストロール(レーシング・ポイント)がアラビアートで単独クラッシュ。2回目の赤旗中断となる。生存しているのはわずか12台となった。
優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。第1スティントではチームメイトのバルテリ・ボッタスにリードを許したハミルトンだが、1回目の赤旗後のリスタートでトップを奪取。その後はレースをコントロールし、ファステストラップも記録。今季7勝目、通算90周目を挙げ、ミハエル・シューマッハの保持するF1最多勝利数まであと“1”に迫った。2位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがワンツー・フィニッシュを達成した。
3位はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボン。2回目の赤旗中断が有利に働き、残り9周で3番手に浮上。前のボッタスには挑めなかったが、後ろのリカルドからプレシャーを受けることもなく、3位でフィニッシュ。悲願のF1初表彰台を獲得した。表彰台経験者は213人目。タイ人ドライバーでは初めて表彰台に上がったドライバーとなった。
4位はダニエル・リカルド(ルノー)、5位にはセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、6位にはランド・ノリス(マクラーレン)、7位にはダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、8位のキミ・ライコネン(アルファロメオ)は今季初ポイント。9位にはシャルル・ルクレール、10位にはセバスチャン・ベッテルが入り、1000戦目のフェラーリがダブル入賞を果たした。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イタリアGP
F1トスカーナGPは、フェラーリが所有するムジェロ・サーキットでF1開催。サーキットとしては72会場目、F1トスカーナGPという名称は45個目のグランプリ名となる。
今大会はフェラーリの1000戦目という記念すべきグランプリとなり、フェラーリは特別なカラーリングで参戦している。また、今シーズン初めてグランドスタンドに2880名の観客が入った。新型コロナウイルスと戦う医療従事者とフェラーリクラブのメンバーだ。
ムジェロ・サーキットは、一周5.245kmのハイスピードコース。高低差が41.19mあり、左コーナーが6つ、右コーナーが9つの合計15のコーナーで構成されるアベレージスピードの高い高速サーキット。1km以上に及ぶメインストレート以外は、切り返しが連続するテクニカルな中高速コーナーが並ぶ。
日曜日のムジェロは晴れ。気温29.8度、路面温度44.9度のドライコンディションで59周のレースはスタートするが、フェラーリの1000回目の特別なグランプリは荒れた展開となった。
レースはオープニングラップから波乱。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がスタート直後に失速して後退し、後続マシンに追突されるカタチでリタイア。また、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は、キミ・ライコネン(アルファロメオ)とロマン・グロージャン(ハース)に挟まれて行き場がなくなり接触。リタイアとなった。この接触でセーフティカーが導入。今回、メルセデスはフェラーリへのオマージュとしてセーフティカーとして使用しているAMG GT-Rを赤に塗装している。
レースは7周目にリスタート。しかし、コントロールラインを通過する前にアントニオ・ジョビナッツィが加速。ケビン・マグヌッセン(ハース)とニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)に接触し、そこにカルロス・サインツ(マクラーレン)が追突。4台がリタイアとなり、ここでレースは赤旗中断となった。赤旗中にブレーキから火が出ていたエステバン・オコン(ルノー)がリタイア。すでにこの段階で7台がリタイアとなる。
また、44周目にはランス・ストロール(レーシング・ポイント)がアラビアートで単独クラッシュ。2回目の赤旗中断となる。生存しているのはわずか12台となった。
優勝はメルセデスのルイス・ハミルトン。第1スティントではチームメイトのバルテリ・ボッタスにリードを許したハミルトンだが、1回目の赤旗後のリスタートでトップを奪取。その後はレースをコントロールし、ファステストラップも記録。今季7勝目、通算90周目を挙げ、ミハエル・シューマッハの保持するF1最多勝利数まであと“1”に迫った。2位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがワンツー・フィニッシュを達成した。
3位はレッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボン。2回目の赤旗中断が有利に働き、残り9周で3番手に浮上。前のボッタスには挑めなかったが、後ろのリカルドからプレシャーを受けることもなく、3位でフィニッシュ。悲願のF1初表彰台を獲得した。表彰台経験者は213人目。タイ人ドライバーでは初めて表彰台に上がったドライバーとなった。
4位はダニエル・リカルド(ルノー)、5位にはセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)、6位にはランド・ノリス(マクラーレン)、7位にはダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)、8位のキミ・ライコネン(アルファロメオ)は今季初ポイント。9位にはシャルル・ルクレール、10位にはセバスチャン・ベッテルが入り、1000戦目のフェラーリがダブル入賞を果たした。
2020年 第9戦 F1トスカーナGP 決勝 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | LAP | 59 | 5 |
2 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 4.880 | 4.880 | 5 |
3 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 8.064 | 3.184 | 5 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 10.417 | 2.353 | 5 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 15.650 | 5.233 | 5 |
6 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 18.883 | 3.233 | 5 |
7 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 21.756 | 2.873 | 5 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 29.770 | 1.425 | 6 |
9 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 28.345 | 6.589 | 5 |
10 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 29.983 | 0.213 | 6 |
11 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 32.404 | 2.241 | 5 |
12 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 42.036 | 9.632 | 5 |
18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 3 | |||
31 | エステバン・オコン | ルノー | 2 | |||
6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 0 | |||
20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 0 | |||
99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 0 | |||
55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 0 | |||
33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 0 | |||
10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イタリアGP