F1オーストリアGP フリー走行2回目:ルイス・ハミルトンが最速タイム
2017年 フォーミュラ1 第9戦 オーストリアGPのフリー走行2回目が7日(金)、シュピールベルクのレッドブル・リンクで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が午前中に続いて初日の最速タイムを記録した。
舞台となるレッドブル・リンクは、その名の通り、レッドブルが所有するサーキット。かつてグランプリを開催していたA1リンクをレッドブルが改修した。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成される異彩を放つ特性を持ったサーキットだ。
山間のサーキットのため天候は変わりやすく、フリー走行2回目のセッション中に雨が降る確率は80%と予報された。セッション開始の現地時間14時の気温は29.5℃、路面温度は29.5℃だったが、サーキットには雲が覆い、路面温度は下がっていった。
ピレリは、F1オーストリアGPにソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトという最も軟らかいレンジのコンパウンドを持ち込んでいる。雨のリスクがあるため、各チームは早くから予選を見据えたプログラムを実施。だが、結局、雨が降ることはなかった。
フリー走行2回目も複合コーナーが続くサーキットレイアウトにドライバーが手を焼くシーンが見られ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)があわやバリアにクラッシュというスピン。セルジオ・ペレス(フォース・インディア)やフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)もスピンを喫している。ルイス・ハミルトンやトロ・ロッソ勢もコースアウトするシーンが見られた。
トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。早々にスーパーソフトタイヤで午前中のタイムを上回る1分5秒731を記録した後、さらにウルトラソフトで1分5秒483までタイムを短縮。その後はロングランに徹したハミルトンは、タイム的には良いラップを走っていたが、ロングランでのクルマの感触に満足していないようだった。チームメイトのバルテリ・ボッタスは3番手タイムとなる1分5秒699を記録した。
2番手タイムは記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。トップのハミルトンから0.147秒差につける1分5秒630をマーク。キミ・ライコネンは1分6秒144で6番手タイムだったが、このセッションで最多の54周を走り込んだ。ベッテルも50周を走行している。
レッドブルはまずダニエル・リカルドが1分5秒台に突入。チームメイトのマックス・フェルスタッペンもコースオフを喫するなどやや苦労してる様子だったが、後半に1分5秒832を記録して4番手。リカルドは5番手だった。
マクラーレン・ホンダは、序盤はトップ10内のタイムを記録しながらセッションを進めるも、フェルナンド・アロンソがウルトラソフトを装着する前にフロアにダメージを負い、新しいフロアを装着するためにガレージでの待機を余儀なくされる。だが、フロア交換の作業は比較的早くに終了し、ウルトラソフトで8番手タイムを記録する。ストフェル・バンドーンは12番手タイムだった。
ハースは、ケビン・マグヌッセンが7番手と好タイムを記録。チームメイトのロマン・グロージャンは相変わらずブレーキを含めたバランスに不満を述べつつも、10番手タイムでセッションを終えた。
ルノーは、1回目のセッションをセルゲイ・シロトキンに譲ったニコ・ヒュルケンベルグが9番手タイムをマーク。対照的にジョリオン・パーマーは7周しか走行できず18番手に沈んでいる。
フォース・インディアはエステバン・オコンが11番手。1回目のセッションを走らなかったセルジオ・ペレスは、スピンを喫するなどマシンに手を焼き、17番手で初日のセッションを終えた。
トロ・ロッソはトラブルに悩まされる初日となる。カルロス・サインツが大きくコースオフしてフロアを損傷。ダニール・クビアトはブレーキにトラブルを抱えて残り10分でセッションを終えた。クビアトは13番手、サインツは15番手。
ウィリアムズはクルマが決まっていないようであり、フェリペ・マッサが14番手、ランス・ストロールが16番手だった。
ザウバーは、パスカル・ウェーレインがトップから3秒差となる19番手、マーカス・エリクソンは低速で何度もコースオフするなど精彩を欠き20番手だった。
F1オーストリアGP フリー走行3回目は、明日8日(土)の18時(現時間11時)から行われる。
関連:【動画】 F1オーストリアGP フリー走行2回目 ダイジェスト
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP
舞台となるレッドブル・リンクは、その名の通り、レッドブルが所有するサーキット。かつてグランプリを開催していたA1リンクをレッドブルが改修した。美しい山間部にある2本のメインストレートと大半が鋭いコーナーで構成される異彩を放つ特性を持ったサーキットだ。
山間のサーキットのため天候は変わりやすく、フリー走行2回目のセッション中に雨が降る確率は80%と予報された。セッション開始の現地時間14時の気温は29.5℃、路面温度は29.5℃だったが、サーキットには雲が覆い、路面温度は下がっていった。
ピレリは、F1オーストリアGPにソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトという最も軟らかいレンジのコンパウンドを持ち込んでいる。雨のリスクがあるため、各チームは早くから予選を見据えたプログラムを実施。だが、結局、雨が降ることはなかった。
フリー走行2回目も複合コーナーが続くサーキットレイアウトにドライバーが手を焼くシーンが見られ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)があわやバリアにクラッシュというスピン。セルジオ・ペレス(フォース・インディア)やフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)もスピンを喫している。ルイス・ハミルトンやトロ・ロッソ勢もコースアウトするシーンが見られた。
トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。早々にスーパーソフトタイヤで午前中のタイムを上回る1分5秒731を記録した後、さらにウルトラソフトで1分5秒483までタイムを短縮。その後はロングランに徹したハミルトンは、タイム的には良いラップを走っていたが、ロングランでのクルマの感触に満足していないようだった。チームメイトのバルテリ・ボッタスは3番手タイムとなる1分5秒699を記録した。
2番手タイムは記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。トップのハミルトンから0.147秒差につける1分5秒630をマーク。キミ・ライコネンは1分6秒144で6番手タイムだったが、このセッションで最多の54周を走り込んだ。ベッテルも50周を走行している。
レッドブルはまずダニエル・リカルドが1分5秒台に突入。チームメイトのマックス・フェルスタッペンもコースオフを喫するなどやや苦労してる様子だったが、後半に1分5秒832を記録して4番手。リカルドは5番手だった。
マクラーレン・ホンダは、序盤はトップ10内のタイムを記録しながらセッションを進めるも、フェルナンド・アロンソがウルトラソフトを装着する前にフロアにダメージを負い、新しいフロアを装着するためにガレージでの待機を余儀なくされる。だが、フロア交換の作業は比較的早くに終了し、ウルトラソフトで8番手タイムを記録する。ストフェル・バンドーンは12番手タイムだった。
ハースは、ケビン・マグヌッセンが7番手と好タイムを記録。チームメイトのロマン・グロージャンは相変わらずブレーキを含めたバランスに不満を述べつつも、10番手タイムでセッションを終えた。
ルノーは、1回目のセッションをセルゲイ・シロトキンに譲ったニコ・ヒュルケンベルグが9番手タイムをマーク。対照的にジョリオン・パーマーは7周しか走行できず18番手に沈んでいる。
フォース・インディアはエステバン・オコンが11番手。1回目のセッションを走らなかったセルジオ・ペレスは、スピンを喫するなどマシンに手を焼き、17番手で初日のセッションを終えた。
トロ・ロッソはトラブルに悩まされる初日となる。カルロス・サインツが大きくコースオフしてフロアを損傷。ダニール・クビアトはブレーキにトラブルを抱えて残り10分でセッションを終えた。クビアトは13番手、サインツは15番手。
ウィリアムズはクルマが決まっていないようであり、フェリペ・マッサが14番手、ランス・ストロールが16番手だった。
ザウバーは、パスカル・ウェーレインがトップから3秒差となる19番手、マーカス・エリクソンは低速で何度もコースオフするなど精彩を欠き20番手だった。
F1オーストリアGP フリー走行3回目は、明日8日(土)の18時(現時間11時)から行われる。
2017 第9戦 F1オーストリアGP フリー走行2回目
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | 周回 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分05秒483 | 30 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分05秒630 | 50 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分05秒699 | 41 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分05秒832 | 33 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 1分05秒873 | 27 |
6 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 1分06秒144 | 54 |
7 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 1分06秒591 | 43 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン・ホンダ | 1分06秒732 | 27 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 1分06秒735 | 42 |
10 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース | 1分06秒763 | 52 |
11 | 31 | エステバン・オコン | フォース・インディア | 1分06秒849 | 50 |
12 | 2 | ストフェル・バンドーン | マクラーレン・ホンダ | 1分06秒859 | 37 |
13 | 26 | ダニール・クビアト | トロ・ロッソ | 1分06秒906 | 34 |
14 | 19 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ | 1分07秒065 | 50 |
15 | 55 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ | 1分07秒100 | 24 |
16 | 18 | ランス・ストロール | ウィリアムズ | 1分07秒468 | 46 |
17 | 11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | 1分07秒509 | 41 |
18 | 46 | ジョリオン・パーマー | ルノー | 1分07秒623 | 7 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | ザウバー | 1分08秒782 | 49 |
20 | 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー | 1分08秒870 | 51 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1オーストリアGP