F1 イギリスGP 予選:ドライバーコメント
2012 FORMULA 1 SANTANDER BRITISH GRAND PRIX
1位 フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「まず始めに、このポールポジションは本当に困難な時間を経験しているマリア・デ・ヴィロタに捧げたい。今日、僕たち全員が悲しみを感じているし、僕たちの想いは彼女と彼女の家族とともにある。ポールは驚きだった。このようなコンディションでは何が起きるか決してわからない。午前中、ドライではマシンはとても良かったけど、ウェットではまったく異なる可能性がある。マレーシアとムジェロテストを考えれば、F2012が雨で悪くないことを示していたとしてもね。今日の午後は、正しいタイミングで正しいタイヤを履き、正しい場所にいなければならなかったし、それを成功させるにはちょっとした運が必要だった。Q2開始時のスピンや中断後に間一髪でQ3になんとか入り込めたようにね。最後は前にマシンがいたし、視界もとても悪くて、最終コーナーでは黄旗も出ていたけど、最終的になんとか次のステージに進むことができた。今日のポールは重要だ。たとえ普通ではないコンディションでのものだということはわかっているとしてもね。トップとのギャップを縮めたと言えるためにはドライでポールを獲得する必要がある。明日は誰よりも前でスタートするので退屈なレースになってくれるといいね」
2位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「ここで初めてレースに出場したのは1995年だから、このコースは何度も走ったことがある。今日はコンディションも不安定で、接戦の予選だった。こういうコンディションだとクルマの扱いも難しいんだ。どのセッションでも走るたびに1周のタイムの差が5,6秒出た。路面に沢山水が溜まっていて、アクアプレーニング現象が起きていたんだ。うまく行った時は良いタイムもでてハッピーだった。Q3は全てを賭けた。鼻先の差でアロンソに負けてしまったが、自分の予選ラップに悔いは無いよ。全力を尽くしたし、それに値するフロントローの結果だからね」
3位 ミハエル・シューマッハ (メルセデスAMG)
「もちろん今日の結果には満足している。 再びトップ3入りできたんだからね。Q2の中断前はあまり良い状態ではなかった。バイザーが完全に曇ってしまい、そのラップはちょっと動揺したよ!でも、そのあとのQ3ではすべてがうまくいった。僕たちは、インターメディエイトでもウェットでも競争力があったので、明日も雨は歓迎だ。3番手はレースにむけて良いスタート位置だ。レースを楽しみにしている」
4位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「大変な1日だったよ。今、また雨が降り出したね。明日も同じような天気になると思うで、どうなるだろうね。長いレースだからね。トップグループなので良かったよ。今日は難しかったし、結局はコンディションがベストの時に1周走れただけだった。もう少し良いタイムが出せても良かったけど、しかたがないね。赤旗を出したのは正しい判断だと思う。観ている人達には申し訳なかったけれども、天気はコントロールできないからね」
5位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「チームにとっては素晴らしい結果だ。赤旗が振られたときは、僕もフェルナンドもQ3外にいたんだからね。Q2のラスト数周のリスタートでは良い仕事ができたし、Q3では常にポールポジションを争うポジションにいたけど、まさに最終コーナーでリアホイールをロックさせてタイムを失ってしまった。それでも5番手には満足している。明日もコンペティティブだと思うし、特にこのマシンはこの種のトラックに適している。カナダ以降、F2012は大きく改善しているし、結果を見てもそれは明らかだ。Q2の中断は正しい判断だったと思う。もう少し速くても良かったかもしれない。あの時のメインストレートでのアクアプレーニングは信じられないくらい酷かった。レースコントロールは、確実に実行可能なコンディションにすることにおいて素晴らしい仕事をした。そのおかげで、観客も彼らの熱意に応えるような光景を見ることができた。僕たちドライバーにとって中断は退屈だったけど、雨がいかに激しかったかを考えれば、グランドスタンドのみんなにとってはさらに最悪だったね!」
6位 キミ・ライコネン (ロータス)
「僕たちはフルウェットを使うという間違った決断をしてしまい、再開された予選セッションでインターミディエイトで1周しかできなかった。そうでなければ、もっと速く走れていたと思う。また僕たちにはKERSに問題があったし、赤旗中断中に修理を試みた。僕たちは6番手だし、災害ではないのは確かだ。でも、もっとうまくやれたはずだ。天候は全員とってトリッキーだった。特に水しぶきは簡単ではなかったし、全員がトラックの同じ場所で戦うレースコンディションではさらに難しくなる。ファンにとってのプラス面は、グランドスタンドにいれば、最高の天気ではなくても、観ていて楽しいことだ」
7位 パストール・マルドナド (ウィリアムズ)
「トラックが常に変化していたので非常に難しいコンディションだったし、パフォーマンスを改善させるために懸命に作業しなければならなかった。最後、チェッカーフラッグが出たときにちょうどラインを通過して他よりも1周少なかったのはちょっと不運だったけど、僕たちは明日を楽しみにしている。僕たちは競争力があるし、一貫性もあるので、明日は力強いフィニッシュに挑戦できそうだ」
8位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「Q3に何が起こったのかよくわからない。フルウェットは本当にうまく働いていたけど、トラックが徐々にウェットではなくなったので、もっと良いグリップを求めてインターミディエイトに交換した。でも、それらに十分に熱を入れるのに苦労したし、スイッチを入れることができなかった。なので、インターではほとんどグリップが得られなかったし、フルウェットの方が自信を感じていた。今夜、問題を分析しなければならないのは明らかだし、明日はそれを解決できることを願っている。ファンに大声で感謝したい。彼らは素晴らしかった。とても忍耐強かったし、支えてくれた。グランドスタンドからの声援は素晴らしかった。残念ながら、彼らのためにマシンをフロントローに並べることはできなかったけど、明日プッシュすることはできる。8番手はスタートには最適な場所ではないし、タフなレースになりそうだけど、そこまで離されてはいない」
9位 ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「中断があってとても長いセッションだったけど、Q1とQ2ではコンディションを最大限に生かせたと思う。雨が本当に激しくなったときにセッションを止めたのは間違いなく正しい決断だった。サーキットにはあまりに多くの水が流れていたし、マシンはアクアプレーンが始まっていたからね。でも、インターミディエイトを履いたときにどこでQ3に進めるペースがあったのかわからない。マシンは走らせるのがよりトリッキーに感じていたし、ラップタイムを出すのも簡単ではなかったからね。特に明日は5グリッド降格ペナルティがあるので、Q3では9番手よりも良いポジションを期待していた」
10位 ロマン・グロージャン (ロータス)
「ガッカリしているし、僕たちには強いクルマがあったと思うので、チームのためにもとても申し訳なく思う。でも、ミスをするときもある。ラップはそれまでのラップとそれほど違いはなかったけど、コースオフするには十分な違いがあったし、マシンは後ろからグラベルに突っ込んで止まってしまった。とても滑りやすかった。もっとうまくやれたはずだ。でも、明日はポジションを上げて多くのポイントを獲得するために全力を尽くすつもりだ。長いレースになるし、変わりやすいコンディションだった場合は、スタートポジションはそれほど大きな意味はない。Q3で走れなかったことには、インターミディエイトの新品セットがあるというメリットもある。明日どうなるか様子をみてみよう」
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