R28
Renault R28
INGルノーF1チームの2008年F1参戦マシン「R28」。R28は、2007年から供給されたブリヂストンタイヤの性能を最大限に引き出すべく、R27とは異なる発想で設計された。特に重量配分とエアロダイナミクスの概念を変更。フロントサスペンションは、遂にVキールをやめ、ゼロキールを採用(ただし形状はツインキールに近い)。アッパーフラップをスムーズに一体化したフロントウィングとスプーン形状のフェンダー、独特の形状のサイドポッドなど、アグレッシブな空力コンセプトとなっている。エンジンは、昨年に続き、RS27を搭載する。

R28 主要諸元表
シャシー成形されたカーボンファイバーおよびアルミニウムのハニカム構造モノコックはルノーF1チームによって製造され、最軽量を達成しながら、最大の強度と剛性を兼ね備える。RS27 V8エンジンも全応力パーツとして搭載。
フロントサスペンションカーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、プッシュロッドシステムを経由して内蔵ロッカーを制御。これはモノコック前方に設置されたトーションバーおよびダンパーに接続される。フロントエンドにおける空力最適化を目指し、ゼロキール設計を採用。
リアサスペンションカーボンファイバー製ダブルウィッシュボーンは、ギアボックス・ケーシング上部に垂直に搭載されたトーションバーと、水平に搭載されたダンパーによって制御。
トランスミッションバックギア付き7速セミオートマチック・チタニウム製ギアボックスを搭載。ギアシフトの高速化を目指す目的で“クイックシフト”システムを採用。
燃料システムATL製ケブラー強化ゴム燃料タンク
冷却システムマシンのサイドポッドに装置された分離型オイルおよび冷却水ラジエーターと、マシンが前進する際の気流を冷却に利用。
電子デバイスMES製マイクロソフト標準電子制御装置(SECU)
ブレーキHitoco製カーボンディスクおよびパッド、AP Racing製キャリパー
コックピット解剖学的に成形されたカーボンコンポジット製の可動式ドライバーシートには、6点支持ハーネスシートベルトを装着。ステアリングはギアチェンジ制御およびクラッチパドル一体型。
  
R28 フロント R28 サイド
  
<ディメンション>
全長4,800mm
全高950mm
全幅1,800mm
トレッド前1,450mm
トレッド後1,400mm
  
<エンジン>
名称RS27
排気量2,400cc
構造90° V8
重量95kg
最高回転19,000rpm
プラグChampion
ECUMES SECU
燃料Elf
オイルElf
バッテリーRenault F1 Team


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カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム / F1マシン