ルノー カルロス・ゴーン
ルノーは、最高経営責任者(CEO)を務めるカルロス・ゴーンを見送り、当面は最高執行責任者(COO)のティエリー・ボロレが暫定CEOとして経営を行っていくことを発表した。

東京地検特捜部は、日産自動車のカルロス・ゴーン会長に自らの報酬を過少に申告した疑いがあるとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑で逮捕した。

ルノーは11月20日(火)の夜に臨時取締役会を開き、逮捕によって“一時的に無力化され”カルロス・ゴーンに代わって、ティエリー・ボロレをトップとする暫定体制を敷くことを決定。日産・三菱自動車との連合は引き続き維持・強化していくとした。

ルノーは、カルロス・ホーンのCEOを解任も検討したが、ルノーの株式15%を保有する筆頭株主のフランス政府が“解任をするだけの情報がない”との意見を出したことで解任を見送ったとしている。

自動車行政を所管するルメール経済・財務相は、メディアの取材に対し、「フランス政府が解任を求めない理由は単純だ。証拠がないためだ」と語っていた。

ルノー側も20日に発表した声明の中で、事件を巡り日産から十分な情報が送られていないことに不満を募らせており、日産に対し「お互いを信用し、尊敬するという原則がある。ゴーンCEOの事件に関わる情報を全て送ってほしい」と求めた。

日産自動車と三菱自動車は、カルロス・ゴーン会長の解任を取締役会に提案するとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ルノーF1チーム