レッドブルF1 自社製パワーユニット『DM01』は「ディートリッヒの夢を現実に」
レッドブルは、初の自社製パワーユニット『DM01』を公開した。2026年F1シーズンに向けて開発されたこのパワーユニットは、レッドブル・フォード・パワートレインズ(RBFPT)がゼロから手がけた初号機であり、レッドブルがエンジンマニュファクチャラーとして新たな一歩を踏み出した象徴でもある。

その名称に込められた「DM」は、レッドブル創設者であるディートリッヒ・マテシッツのイニシャルに由来する。

RBFPTのテクニカルディレクターを務めるベン・ホジキンソンは、このパワーユニットの完成を「ディートリッヒの夢を現実にしたもの」と位置づけ、その重みと到達点について語った。

レッドブル・フォード・パワートレインズ(RBFPT)のテクニカルディレクターを務めるベン・ホジキンソンは、初の自社製パワーユニット『DM01』の公開について、その重みと到達点を振り返った。

「この瞬間に辿り着けたことは、私自身にとっても、このプロジェクトに情熱を注いできた数百人にとっても、非常に大きな意味を持つ。作業量と挑戦の規模は、本当に想像を超えるものだった」

レッドブル・パワートレインズ / レッドブル・レーシング

RBFPTのプロジェクトは、既存の基盤を引き継ぐ形ではなく、施設、人材、設計、製造、組み立てのすべてをゼロから構築するという、F1の中でも前例のない取り組みだった。ホジキンソンは、そのすべてが積み重なって初めて、この瞬間に辿り着いたと説明する。

「最初から、すべてを一から作り上げてきた。設備も、人も、設計も、製造も、組み立てもだ。その道のりは長く、決して簡単なものではなかったが、全員が同じ目標に向かって進んできた」

このパワーユニットに与えられた『DM01』という名称も、プロジェクトの原点を象徴している。DMは、レッドブルをF1へと導き、さらに自社製パワーユニットという決断を下したディートリッヒ・マテシッツの意思を刻むものだ。

「すべてはディートリッヒの夢から始まった。その夢を、ミルトンキーンズの人々が現実にした。フォードと共にデトロイトで発表できたことは、どこか非現実的でもあり、同時に、この上なく報われる瞬間でもある」

オリバー・ミンツラフ「自社エンジンはブランドにとって画期的な一歩」
レッドブルのコーポレート・プロジェクト&インベストメンツCEOを務めるオリバー・ミンツラフは、2026年に向けた自社製パワーユニット開発を、ブランドの新たな章と位置づけた。

「自分たちでエンジンを造り、それを実際に走らせるというのは、我々のブランドにとって非常に大きな一歩だ。マシンとパワーユニットを同時に走らせることを、心から楽しみにしている」

ミンツラフは、2026年F1レギュレーションがパワーユニットだけでなく、マシン全体に大きな変革をもたらす点にも触れた。

「2005年にF1参戦を決めた時も大きなリスクを取った。その時のマインドセットは今も変わっていない」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / フォード F1