レッドブルF1の2026年スタッフ向け新ボーナス制度が示す不安材料

もっとも、そのプレシーズンですら勢力図を正確に映し出すとは限らない。フェラーリはオーストラリアGPのフリー走行が始まる直前までマシンに手を入れると見られており、序列は流動的だ。
レッドブルは2008年のように姉妹チームの後塵を拝する事態だけは避けたいと考えているだろうが、メルボルンでチェッカーが振られるまで、何が起きても不思議ではない。
2023年以降、レッドブルのチーム体制は大きく変化してきた。果たして、その変化を不安視すべきなのか。
2026年の大幅なレギュレーション変更は、グリッド全体の序列を根底から揺るがす可能性があり、マックス・フェルスタッペンの5度目のワールドチャンピオン獲得への道のりも決して安泰ではない。
特に注目を集めるのが、フォードとの提携によって生まれるレッドブルの新パワーユニットだ。この成否は、チームの競争力を左右する決定的な要素になる。
しかし、シーズンを前にチーム内部から聞こえてくるスタッフ向けボーナス制度に関する話は、レッドブルが来季のタイトル争いを前提にしていない可能性を示唆している。
ミスト・エイペックス・ポッドキャストに出演したアレックス・ヴァンジーンは、次のように語っている。
「レッドブルがあまりうまくいっていないのでは、と感じさせる唯一の材料が、内部から聞いたボーナス制度の話だ」
「全盛期、つまり勝っていた頃は、コンストラクターズ選手権で1位か2位になることが、ボーナスの基準だった」
「それが今は、5位に引き下げられているという話だ」
「これは、来季に向けた自信の低下を示している」
「悪いというわけではない。ただ、彼らの自信がそれほど高くないということだ」

コンストラクターズ順位とスタッフの報酬
多くのF1ファンにとって最も重要なのはドライバーズ選手権だが、チームスタッフにとって現実的に影響が大きいのはコンストラクターズ選手権である。ボーナスは主に、この順位によって左右される。
レッドブルでは、過去にもこの点が問題になってきた。フェルスタッペンを最優先するチーム方針のもと、チームメイトの成績が振るわず、コンストラクターズ争いで不利になるケースがあったからだ。
2024年、クリスチャン・ホーナーがセルジオ・ペレスとの契約を更新した際、スタッフの間には不満が広がった。結果的にペレスは契約を全うできなかったものの、彼の不振がチームの選手権争いに影響を及ぼしたという見方は根強い。
2025年には角田裕毅でも同様の事態を繰り返すことが懸念されたが、フェルスタッペンが終盤9戦で6勝を挙げる快進撃を見せ、最終的にフェラーリを逆転した。
それでも、もしレッドブルが「ランキング上位半分」でのフィニッシュを前提にボーナスを設定しているのであれば、それはチームの期待値が下がっていることを意味する。
5位が精一杯のマシンでは、たとえ長期契約を結んでいたとしても、フェルスタッペンが満足することはないだろう。
Source: F1 OVERSTEER
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング
