レッドブルF1 フェルスタッペンに苦渋の決断「勝利を失うリスクもあった」
レッドブル・レーシングのチーム首脳陣は、イタリアGP決勝スタート直後にマックス・フェルスタッペンへリードを返上するよう指示していた。チーム代表ローラン・メキースはレース後、この判断について「勝利を失うリスクを冒した」と認めた。

ポールポジションを獲得したフェルスタッペンは、モンツァの高速サーキットで最高のスタート位置を手にしていた。しかし彼は隣に並ぶランド・ノリス、さらに2列目から発進するオスカー・ピアストリやシャルル・ルクレールが、スタートで前に出ようと全力を尽くしてくることをよく分かっていた。

実際、ノリスはスタート直後からプレッシャーをかけ、フェルスタッペンと激しい攻防を演じた。チャンピオンは第1シケインで行き場を失い、ショートカットを余儀なくされた。その直後、チームは無線でフェルスタッペンに対しポジションを返上するよう命じた。

フェルスタッペンは指示に従って順位を譲ったが、同時にDRS圏内を維持することを心がけた。やがて再びトップを奪還し、レースを掌握。53周の戦いを終え、最終的に2位に19秒以上の大差をつけてトップチェッカーを受けた。

メキース代表はレース後、フィニッシュライン通過後に下した判断の理由を説明した。

「ケースごとに判断しなければならないことであり、ピットウォールのメンバーは非常に良い仕事をした。想像できると思うが、あの瞬間の判断は難しく、状況を見極めるのは簡単ではなかった」

「ドライバーにリードを返上させるのは簡単ではない。あの時点では我々にペースの優位性があるかどうか分からなかったからだ。つまり、勝利を失う可能性があったということだ。それでも我々は、ペナルティを避けるためにポジションを戻すべきだと考えた」とフランス人エンジニアは強調した。

「実際にそうした結果、マックスはすべて正しくこなしてくれた。素晴らしい走りで再びランドを抜き返した。数周後には安心できる状況になった」と48歳のチーム代表は振り返った。

レッドブル・レーシング F1 マックス・フェルスタッペン

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