レッドブルF1首脳 角田裕毅は「うまくやっている」もローソンを擁護

忍耐は美徳だが、誰にそんな時間があるだろうか? チームメイトのマックス・フェルスタッペンが扱いづらいレッドブル・RB21を駆って4位に入った一方で、またも悲惨な予選セッションで最下位に終わったリアム・ローソンには、そんな時間はなかった。
リアム・ローソンは、レッドブルの2番目のシートの複雑な歴史をよく理解しており、そのことをよく承知している。「時間とともにうまくいくだろうが、今は時間がない」と、予選後のメディアの取材で彼は語った。
オートスポーツ誌がローソンのコメントをレッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコに伝えたところ、オーストリア人は不吉にも次のように述べた。
「彼は正しい」
「残念だ。すべてを分析し、それから判断しよう。すべてはパフォーマンス次第であり、彼はそれを達成できなかった」
マックス・フェルスタッペンは、リアム・ローソンを支持し、RB21が運転しにくいマシンであることを踏まえ、ローソンはレッドブルよりもレーシングブルズならもっと速いだろうと確信していると述べた。
「レーシングブルズのリアムを見れば、彼は実際、裕毅とよく似ていた。彼らの間にはそれほど大きな違いはなかったと思う。そうでなければ、チームはリアムを起用するような選択はしないだろう。そして今、その差は非常に大きくなり、彼らは僕にも非常に接近している。それは何かを物語っている。リアムと話すと、レーシングブルズのマシンは間違いなく、僕たちのマシンよりも運転しやすい」とフェルスタッペンは語った。
ヘルムート・マルコは、必ずしもそれが正当な言い訳だとは思っていない。
「確かに、でも結局のところ、速いマシンは常に運転するのが難しいものなんだ」
レッドブルの厳しくも愛情に満ちた、成否を問わないアプローチには疑問の余地があるが、これまで2番目のシートに適合するチームメイトを見つけるのに苦労してきたことを考えると、角田裕毅のレーシングブルズでの素晴らしいパフォーマンスは、いずれ親チームに別のドライバー変更を迫る可能性がある。
「角田裕毅は、第1レースとスプリントレースで競争力があり、ミスもなかった」とマルコは認めた。
「しかし、さらに印象的だったのは、ハジャーの第2レースだ。彼はここのサーキットを知らなかったが、7位に入った。これはさらに印象的だ。これはジュニアプログラムが機能していること、そしてレーシングブルズが競争力のある、明らかに運転しやすいマシンを作ったことを示している」
現在の傾向が続いても角田裕毅は今後も無視され続けるのかと尋ねられたマルコは「そうなったら話し合おう。裕毅は自分の将来のために走っている。それが重要なのだ。そして、彼は今、非常にうまくやっている」と答えた。
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