レッドブルF1 史上最強マシンRB19を“部分的に失敗”と評価する理由
レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェは、史上最強F1マシンとなったRB19が“部分的”に失敗だったと評価する。2人のドライバー間の格差をその理由に挙げた。

2023年、レッドブル・レーシングは、6レースを残してコンストラクターズ選手権を獲得。21戦20勝という圧倒的な強さを見せ、その勝率は95.5%というF1歴代新記録を樹立した。

しかし、マックス・フェルスタッペンがマイアミからモンツァまでの10連勝を含む22戦中19戦で優勝を飾った一方で、セルジオ・ペレスは第4戦バクー以降、表彰台の頂点に立つことができなかった。

一時はチームメイトに1ポイント差まで迫っていたペレスは、6戦連続で予選でトップ10入りを逃すという苦境に立たされた。

ペレスはさらにさらに3度のその悔しさを味わい、後半戦は2度の表彰台にとどまり、フェルスタッペンに290ポイントの大差をつけられた。

ペレスは、レッドブルの2023年マシンRB19のバランスが彼のドライビングスタイルから離れていったことがスランプの原因だと語った。

ピエール・ワチェは、それがチームが対処できなかった側面だと同意する。

「速いクルマとは、ドライバーが最大限のパフォーマンスを発揮できるクルマだ」とワシェはFormule1.NLのフェルスタッペンのタイトル獲得シーズン特集で説明した。

「その点で我々は失敗した。なぜなら、一人のドライバー、この場合はマックスだけがうまく対処できたからだ。それがマックスの才能であり、彼はシーズンを通してさまざまな条件下でクルマをうまく使いこなすことができた」

「その一方で、我々はチェコがRB19のポテンシャルを引き出すために何が必要なのかを正しく理解していない可能性がある」

マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス レッドブル・レーシング

レッドブルはその大きなアドバンテージを利用して8月に2023年型マシンの開発を中止したにもかかわらず、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは現状に満足しないように警告した。

「微妙なルール変更はありましたが、何も止まっていないことはないと思う。さまざまな会場で競技者が接近してきたので、コンセプトは必ず収束し、安定したレギュレーションは常に常にコンチェルティナ(協調)するものだ。我々が過ごしたシーズンを繰り返すことはできないと思う」とホーナーはコメント。

「RB19から教訓を得てRB20に応用し、これらのタイトルを守ることができるマシンに仕上げることができることを願っている」

2013年にレッドブル・レーシングに加わったワシェは、ミルトンキーンズを拠点とするチームの2023年の成功を再現するという挑戦を楽しんでいると認めた。

「レッドブルでは基本的にすべてのリソースを持っているので、負ける言い訳はできない」とワチェは付け加えた。「少なくとも私は完璧主義者だ」

「技術者は厳しい。我々のレベルでは、決して達成できない完璧さではなく、細部へのこだわりが重要だ。それが私たちが違いを生む方法だからね。我々の職業では、1%遅い車は悪い車ですが、考えてみると奇妙なことだ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1マシン