レッドブルF1、ヘルムート・マルコの退陣を決議する重要な会議
ヘルムート・マルコはレッドブルF1での将来をめぐって、彼の退陣を望んでいる幹部らとの緊迫した会議に直面していると報じられている。

ディートリッヒ・マテシッツの治世下でマルコはこれまで手つかずのように見えたが、昨年のレッドブル創設者の死去によってレッドブル・レーシングの運営に新たな動きが生まれている。

スポーツ担当CEOのオリバー・ミンツラフは、チーム代表のクリスチャン・ホーナー同様、マルコの退陣を熱望するレッドブル社員のひとりだと言われている。

マルコはここ数週間、レッドブルのドライバーであるセルジオ・ペレスを批判するために外国人排斥と虚偽の発言を行ったが、自分自身に何の利益も与えなかった。

マルコが謝罪に追い込まれたこの事件はチームにさらなる緊張をもたらし、80歳のオーストリア人の役割にますます注目が集まることになった。

レッドブルGmbHのアドバイザーであるマルコは、実際にはレッドブル・レーシングに雇用されておらず、つまり彼はホーナーの管理下になく、飲料会社の上級スタッフも忍耐力を使い果たしたと伝えられている。

元F1ドライバーのルチアーノ・ブルティがブラジルの『Globo(グローボ)』に寄せた記事によると、今週中にレッドブル内でマルコの将来を決める会議が開かれるという。

これは、ホーナーとマルコの間に緊張が高まっていることを背景にしたもので、ホーナーはアルファタウリの運営でより大きな役割を担うようになった。これまでそれはマルコの仕事の一部であった。

ホーナーは8月に、スクーデリア・アルファタウリの新CEOであるピーター・バイエルや次期チーム代表のローラン・メキースの採用を含め、姉妹チームの将来決定に積極的な役割を果たしたと語った。

また、レッドブル・レーシングのCEO兼チーム代表は、ホンダから1,000万ドル(約15億円)を得ているにもかかわらず、角田裕毅をアルファタウリのシートから下ろしたいと考えていると伝えられている。マルコはこのような動きに反対しており、レッドブルの現在のエンジンパートナーとの間に摩擦が生じる可能性があると警告している。

マルコのテーブルの反対側には、ホーナーとレッドブルのスポーツベンチャーを監督するミンツラフが並んでいると伝えられている。

マテシッツ氏の死後、彼の株式は息子のマーク・マテシッツに引き継がれ、共同所有者のTCファーマシューティカルズはレッドブル運営においてますます役割を果たしている。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング