レッドブルF1代表 「外部からは見えない舞台裏の努力で実現した結果」 / オランダグランプリ
レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1オランダグランプリの決勝を振り返った。

マックス・フェルスタッペンはレース終盤に導入されたセーフティカー明けにルイス・ハミルトン(メルセデス)をかわして2年連続のオランダGP優勝を達成し、ザントフォールトに集結したオレンジアーミーを歓喜の坩堝に叩き込んだ。セルジオ・ペレスは戦略的に複雑な展開となったレースを5位で終えた。

ポールポジションからスタートしたマックスはそのままリードを奪い、レース序盤を通じて首位を維持した。しかし、メルセデス勢が1ストップ戦略を選択してハミルトンがレース中盤でリードを奪うと、マックスの2ストップ戦略での優勝の可能性が危うくなった。

しかし、2回のセーフティカー導入(1回目はバーチャルセーフティカー、2回目は実際のセーフティカー)がマックスを有利にした。ミディアムタイヤを履いていたハミルトンがステイアウトを選ぶと、2回目のセーフティカー導入中にソフトタイヤへ履き替えたマックスに願ってもないチャンスが巡ってきた。

60周目を終えてセーフティカーが退出すると、ソフトタイヤによる優れたペースを手にしていたマックスは猛然とハミルトンを抜き去り、再びリードを奪って優勝をもぎ取った。

シーズン10勝目を挙げたマックスは、フィニッシュ後のチーム無線で「正しい判断を下せた。最高の結果だ!」と喜びを伝えた。

「非常に大きな期待とプレッシャーがかかっていた大変なレースだった。戦略面でもタフなレースだった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「まずバーチャルセーフティカーが出され、続いてフルセーフティカーも導入された。残り12周でマックスをピットインさせてメルセデス2台の背後に送り出すのは難しい決断だったが、より条件の良いタイヤに交換すべきと考えていたので正しい判断だった」

「しかし、外部から見えるのはチームのたった10%に過ぎない。この結果を本当に可能にしているのは、舞台裏の努力だ。チームは極めて高いレベルで業務を遂行しており、外部からは決して見ることができないミルトン・キーンズのあらゆるサポートと努力が今日のような勝利を実現している」

「全体的に素晴らしいチームパフォーマンスだった。両ドライバーはサーキットに到着した瞬間からゾーンに入っていた。残念ながらチェコはリスタートでカルロス(サインツ)に先行されてしまったが、今思えば、彼のミディアム選択を覆すべきだったのかもしれないが、それでも彼は強力なレースを見せてくれた」

「チームは素晴らしい位置につけているので満足しているが、実際に目標を達成するまでは何も成し遂げていないのと同じだ。目の前のレースに集中して取り組み、あまり先のことは考えないようにしている。来週はモンツァだ。モンツァのレースを楽しみにしている。この好調を維持できることを願っている」

レッドブル・レーシング F1 オランダグランプリ

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1オランダGP