レッドブルF1代表 「DRS検知ラインは見直しが必要」
レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1サウジアラビアGPで見られた“いたちごっこ”を防ぐためにF1はDRS検知ラインを見直す必要があると考えている。

新世代のF1マシンに移行した2022年のF1世界選手権だが、開幕2戦ではDRS(ドラック・リダクション・システム)が現在もコース上のバトルで強力なツールであることが証明した。

F1サウジアラビアGPのレース終盤には、マックス・フェルスタッペンとシャルル・ルクレールがDRSを権利を得るための戦略的な駆け引きを繰り広げた。

42周目、マックス・フェルスタッペンは最終コーナーでアウトからシャルル・ルクレールをオーバーテイクしたが、抜かれたルクレールはDRSを利用してストレートで楽に抜き返した。長いホームストレートのDRSゾーンの検知ラインは最終コーナーに設置されている。そこから二人のいたちごっこが始めった。

最終コーナーはオーバーテイクを仕掛けるのではなく、お互いに減速してどちらが有利な体制で後ろにいるかを競うという奇妙な光景が見られた。

最終的にマックス・フェルスタッペンが46周目の最後にその戦略を成功させて前に出ると、47周目に1コーナーでシャルル・ルクレールがオーバーステアを起こしてタイムロス。フェルスタッペンが差を広げて、最終ラップでDRSを得たルクレールを抑えて勝利を掴み取った。

「1回目と2回目はうまくいったんだけど、彼も理解して非常に早くブレーキをかけたりして少しゴタゴタしたけど、楽しかったと思う」とシャルル・ルクレールは語った。

最終的にマックス・フェルスタッペンがDRS検知ライン戦略から恩恵を受けたが、レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、その戦術が少し抑えが利かないものになっていると感じている。

「DRSは非常に強力なので、ドライバーの間でいたちごっこが行われていた。ドライバーは実際にはコーナーに向けて加速するポイントでブレーキをかけていた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「将来的には、DRS検出ゾーンがどこにあるかを調べる必要があると思う。あのような状況になることは絶対に避けたい」

DRSは、少なくとも短期的には、F1ドライバーにとって不可欠なオーバーテイクツールであり続ける可能性がある。しかし、クリスチャン・ホーナーは、F1の新しいレギュレーションがより良いレースを生み出すという目的を見事に達成していると考えている。

「これらのレギュレーションについて本当に有望なことは、過去2レースで、シャルルとマックス10回くらいお互いを抜いたことだ。それ以前のシーズンでは見られなかったことだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「素晴らしいレースだった。2つのチームの間でまた素晴らしいレースが展開された。2つのサンプルの中で、密接にフォローしてホイール・トゥ・ホイールのレースする能力についてボックスに大きなチェックを入れられたと言わなければならないだろう。素晴らしいものだった」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング