レッドブル&HRC連合、4台中3台がリタイアの悪夢のような初陣 / F1バーレーンGP決勝
ホンダがF1から撤退し、HRC(ホンダ・レーシング)が製造したF1エンジンをレッドブル・パワートレインズのバッチをつけて運用する初戦となった2022年F1開幕戦バーレーングランプリは、4台中3台がパワーユニットに関連するトラブルでリタイアという悪夢のようなレースとなった。

今季、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリが搭載するレッドブル・テクノロジーの名を関したF1エンジンは日本のHRCで製造されている。

ホンダがF1から撤退した後、レッドブルF1は独自のエンジン部門としてレッドブル・テクノロジーを設立。しかし、今季からF1エンジンが凍結されることもあり、E10燃料への対応を含めた2022年F1マシン用の開発はホンダが担当。HRCが運用保守とサポートを有償で請け負っている。

プレシーズンテストでは大きな問題に直面しなかったレッドブル&HRCだが、最も重要な決勝レースで最悪の事態が発生してしまった。

45周目にはスクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーのマシンの電源が落ちるトラブル。だが、マシン後方からは激しく出火しており、ERS関連に問題があったことが疑われる。

そして、レッドブル・レーシングは、2位表彰台をかけて戦っていたマックス・フェルスタッペンが54周目、3位表彰台をかけていたセルジオ・ペレスがファイナルラップで燃料システムとみられる問題でリタイア。ノーポイントに終わった。

スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、レッドブル&HRC勢で唯一の完走および入賞となる8位でフィニッシュしたが、単純計算で、上記3台のリタイアがなければ、ポイント圏外で終えていたレースだった。

昨年までのエンジンサプライヤーとしてワークス体制でF1に参加していたホンダの姿はそこにはない。“中身はHONDA”のF1エンジンで挑んだ新体制の初陣は強烈な洗礼を受けることになってしまった。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1