レッドブルF1代表 「フェルスタッペン判断のピットインで反応が遅れた」 / F1スペインGP 決勝
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1スペインGPのマックス・フェルスタッペン1回目のピットストップで時間がかかってしまったのは、フェルスタッペン独自の判断で入ってきたことで準備ができていなかったためだと説明した。

2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、ターン1でルイス・ハミルトンを抜いて第1スティントをリード。25周目にピットインしたが、レッドブルのクルーはタイヤの準備ができておらず、4.5秒というスローストップとなった。

マックス・フェルスタッペンの無線通信は国際映像にならなかったが、クリスチャン・ホーナーは、ピットインの決定はドライバー自身によるものだったと確信した。

「彼は自分自身の判断で入ってきた。我々は彼が入ってくるとは思っていなかった。それがピットの準備ができていなかった理由だ」とクリスチャン・ホーナーは説明した。

「スタッフたちは驚異的な仕事をしてとても早くリカバリーしたと思う。我々は少しタイムを失ったが、トラックポジションを維持することができたので、そこでは非常にうまく復旧できたと思う」

メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンがレース終盤にマックス・フェルスタッペンを追い抜くことができるようにする2ストップ戦略を採用。そして、最終的にレッドブルを追い抜いた。

クリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンのペースアドバンテージを考えると、メルセデスに倒させるのを回避するためにレッドブルとしてできることはほとんどなかったと感じている。

「我々はスタートでチャンスを掴んだ。マックスによる素晴らしい動きだったし、フルコミットメントだった。だが、我々はスティントの非常に早い段階で、ルイスがタイヤを殺さずに非常に密接にフォローできるという事実を見ることができた。今日はとにかく彼らの方が我々よりも速いマシンを持っているように見えた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「我々は最初のストップまでトラックポジションを維持することができた、そして、彼らはかなり素早く我々の後ろまで迫ってきた。その時点で皆さんは『大丈夫、レース前の予測はワンストップになるだろう』と思っただろうが、彼らの後ろのフィールドが非常に速く開いたので、ルイスは事実上フリーストップを得たと思う」

「彼らは42周目にその選択をした。『大丈夫、我々は最初の40周でできなかったのだから、コース上で抜かれることはないと思う。我々が2ストップのトリガーを引いた』と考えた」

「もちろん、その時点で次のラップでカバーすれば、トラックポジションを諦めることになっていだろう。今日の彼らは我々よりも速いマシンを持っていた。我々にできることは、それを貫いて、まともなペースを維持することだけだった。だが、今日のルイスのペースはは速すぎた」

マックス・フェルスタッペンがタイヤの寿命について不満を言っていたことを考えれば、レッドブルとして、メルセデスよりも先に2回目のピットストップを敢行できなかったのかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「そうかもしれないが、タイヤがレースの終わりまで到達するはずだと予測がなされているときに、42周目にリードからピットインするのはかなり大胆な決断になるだろう」とコメント。

「レースの終わりまでの最速の方法ではなかっただろう。ここではトラックポジションが重要だ。その時点でルイスに対してトラックポジションを維持することができていた。また、彼らには利用できるミディアムのセットがあったが、我々にあるのはソフトのセットだった。ソフトではミディアムが走り切れるだけのレンジがなかった」

「我々がやったことは現実的だったと思う。今日の彼らはドラッグがわずかに低い速いマシンを持っていた」

「昨年、メルセデスが我々よりはるかに前にいて、彼らにとって強力なこのサーキットで、メルセデスにここまで近くにプッシュすることができたことを週末のポジティブな点として受け止める必要がある。我々はこれらのポジティブな点をモナコでの次のレースに持ち込む必要がある」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1スペインGP