レッドブルF1代表「ホンダは最高の形でF1を去る意志を明確にしている」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーがホンダのF1撤退について語った。

2020年10月2日、ホンダは2021年シーズン限りでF1参戦を終了することを発表。これにより、レッドブル・レーシングおよびアルファタウリは2022年からF1エンジンがない状況となった。

「COVID-19で世界中がロックダウンになってから、あらゆる自動車メーカーとグローバル企業の状況に変化が起きている」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「ホンダでもビジネス方針に変化が起きている。数年前から動きはあったので、私たちは何かが起きればホンダが現在F1に割いているリソースを再配分する必要が出てくる可能性があることを以前から理解していた」「

「9月末、ホンダから2022年シーズン用エンジンを2021年シーズンに繰り上げたいという連絡を受けた。この時点では、これが良い知らせなのか悪い知らせなのか誰も判断できなかったが、そのあと何回も話し合いを重ねたので、ホンダがF1での活動を終了したいという彼らの意図を明らかにしても特に驚かなかった。ホンダはレッドブルに対して丁寧かつオープンな姿勢を保っており、仕事の進め方も非常に正確なので、私たちは常に時間的余裕を持つことができている」

「ホンダは最高の形でF1を去りたいという意志を明確にしており、今年シーズンの残りと全22戦になると思われる2021年シーズンに向けて完全にコミットし、フォーカスしている」

「私たちにはパートナーシップが終わるまでに達成すべきことがまだ残されている。ホンダがすでに開発を前進させているというのは、私たちの励みになる材料だ」

新規エンジンサプライヤーについて
「ホンダとのパートナーシップを継続できないのはもちろん残念だが、チームはこの短期間で共に手にした成功を大いに誇りに思っている。ホンダは苦しんだF1活動再開初期を経てレッドブル・ファミリーに加わった。2018年シーズンのスクーデリア・トロロッソから始まり、2019年シーズンからレッドブル・レーシングともパートナーシップを結んだのだが、最初の年シーズンから表彰台と優勝を記録できたことを私たちは大いに喜んだ」

「新しいパワーユニットをチームに導入し、すぐにコミュニケーションを確立させるのは特別難しいタスクではないと言えば嘘になるが、トロロッソでの1年シーズンが大きな助けになったのは確かで、レッドブル・レーシングは成功に繋げられる豊富な知識と経験を備えていることに自信を持っている非常に柔軟なチームだ」

「今はホンダのおかげですべてがクリアになり、時間的余裕もあるので、私たちはこれから2022年シーズン以降を戦えるパワーユニット・ソリューションを探していく必要がある」

「時間があるのであらゆる選択肢と可能性を評価することができるだろう。ハイブリッド時代に2種類のパワーユニットで優勝を手にできているので、チームとしてはシャシーに注力していくことになる。シャシーがどんな性能になり、パワーユニットが何になろうとも、私たちは結果を出していく」

「過去1年ですべてのパワーユニットのパフォーマンス差がなくなってきており、状況は変わってきている。どのチームも競争力をつけてきている」

「周囲は、ホンダの活動終了によって私たちのドライバーラインアップに変化が起きるのではないか、マックスがチームを去るのではないかと質問を投げかけてくるが、私に言えるのは、契約内容について具体的には明かせないが、マックスとアレックスの契約にホンダに関連する条項は含まれていないので何も変化は起きないということだ」

「今回の発表前にマックスと良い形で話ができたが、彼はいつも通りモチベーションが高く、ムードも明るく、チームを信頼している」

「今後のパワーユニット・ソリューションとテクノロジーはF1のスペクタクルとDNAの観点から評価されることになるので、チーム内はもちろん、F1全体でいくつかの大きな決断が下されることになるだろう」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1