レッドブル、2022年は強制的にルノーのF1エンジンを搭載の可能性
レッドブルに2022年に供給を望むF1エンジンメーカーが現れない場合、レッドブルとルノーがそれを望むかどうかに関わらず、ルノーが強制的にF1エンジンを供給することになるかもしれない。

10月2日(金)にホンダは2021年シーズン限りでF1から撤退することを発表。レッドブル・レーシングとアルファタウリは2022年のF1エンジンがない状況となった。

レッドブルは2010年から2013年までルノーのF1エンジンでダブルタイトルを4連覇したが、、2014年にF1がパワーユニット時代に突入して以降、その関係は悪化。

レッドブルは2015年シーズン限りでルノーとの契約を打ち切ることを決定したが、エンジンを供給するメーカーは現れず、ルノーのエンジンに“タグホイヤー”のバッチをつけて搭載することで決着。ルノーは形式的には批判の影響を弱めたが、レッドブルが勝った場合にも正式なクレジットが表示されないという奇妙な状況となっていた。

その後もレッドブルとルノーはメディアを通してお互いの批判を繰り返し、2018年末を持ってパートナーシップを終了。レッドブルは2019年からホンダとのワークスパートナーシップをスタートさせていた。

しかし、お互いが望んでいない状況でもレッドブルとルノーは再び仕事をしなければならない状況になるかもしれない。

現状で新しいF1エンジンメーカーの参入は期待できず、メルセデスとフェラーリがF1エンジンの供給を望まない場合、レッドブルには選択肢がなくなる。

F1エンジンサプライヤーがどこも供給を希望しない場合、レギュレーションでは、カスタマーが最も少ないメーカーにチームへの供給を義務付けている。

メルセデスには2021年に3チームのカスタマーがおり、フェラーリには2チームのカスタマーがるが、ルノーにはカスタマーがいなくなる。したがって、これらレッドブルとホンダは、好むと好まざに関わらずにパートナーシップが復活することになる可能性がある。

また、レッドブルはマックス・フェルスタッペンというスタードライバーを失う可能性もある。契約にはパフォーマンス条項とともにホンダとのワークスエンジンを保証する条項も含まれていると噂されている。

関連:ホンダ、2021年シーズン限りでのF1撤退を発表

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ルノーF1チーム