レッドブル・ホンダF1代表 「今のメルセデスの支配力は2014年と同レベル」
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、現在のメルセデスは2014年にF1がV6ハイブリッド時代に突入した頃の支配的なレベルに戻っていると語る。

メルセデスは、F1ハイブリッド時代の最初の3年間を支配し、2014年から2016年の間に59レース中51レースという圧倒的な強さをみせた。

2017年と2018年は空力レギュレーションによってフェラーリとレッドブルがギャップを縮め、2019年はフェラーリがエンジン面で上回ってメルセデスにとってよりトリッキーなシーズンが続いたが、それでもルイス・ハミルトンとメルセデスは両方のタイトルを連覇し続けている。

だが、2019年にフェラーリにエンジン面で後塵を拝したメルセデスは、2020年に改めて大きな飛躍を遂げ、これまでの9戦のすべてでポールポジションを獲得。タイヤのブリスター問題に悩まされて、マックス・フェルスタッペンが優勝したF1 70周年記念GP以外では全レースで優勝している。

これまでのシーズンを振り返ったクリスチャン・ホーナーは、現在のメルセデスのパフォーマンスは最も支配的だったV6ハイブリッド時代序盤と“ほぼ同レベル”にあると語る。

「初年度(2014年)の彼らは信じられないほど支配的だった。しかし、彼らはそのようなパワーアドバンテージを持っていたので、完全に手の内を見せることはあまりなかった」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「パワーユニットとシャシーのトータルで、現時点での彼らは非常に強力だ。しかし、シルバーストンで我々は彼らにも負ける可能性があることを示した。そして、それこそが我々が注力しなければならないことであり、我々の強みを引き出し、それに取り組み、より一貫した基準で彼らとの戦いに取り組むためにマシンからもっと多くのものを得なければならない」

メルセデスが最後に勝ち損ねたモンツァでは、アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーが想定外の優勝を飾った。クリスチャン・ホーナーはそのチャンスを生かせかったことにフラストレーションを感じていると認める。

「非常に低いダウンフォース構成のマシンは決して満足のいくものではなかった」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

「それでも、マックスは予選5番手、アレックスは9番手を獲得し、レースではチャンスがあると感じていた」

「ベストラップではなかった。マシンがオーバーヒートしたため、スタートでかなりのパフォーマンスを失った。そして、それは2回目のスタートでも同様だった。その後、残念ながら我々はリタイアした。したがって、メルセデスが一度だけ支配をしなかった日にそれを生かすことができなかった。それは苛立たしいことだった」

「我々ができなかった代わりに、アルファタウリ、フランツ(トスト)、およびピエールがその勝利を得たのは素晴らしいことだった。しかし、モンツァは我々にとって失われた機会のように感じた」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / メルセデスF1