レッドブルF1首脳 「現代のF1はGoogleよりも自動運転に近い」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、現在のF1マシンは“Googleよりも自動運転に近い”とし、ドライバーを支援するテレメトリーや無線指示をなくすべきだと考えている。

近年、メルセデスがダブルタイトルを6連覇とF1を完全に支配しており、今季もその傾向に変わりはない。ルイス・ハミルトンは、ミハエル・シューマッハに並ぶ7回目のF1ワールドチャンピオンにむけて着実にポイントを積み重ねている。

ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンの支配は“強力なエンジン”を持っているためだとし、そのメルセデスの大きなアドバンテージは、2014年にF1が“パワーユニット時代”に突入して以来、ずっと存在していたことだと語る。

だが、皮肉なことにそのメルセデスを封じるための策だとされる“予選モード”の廃止は、レッドブルのF1エンジンパートナーであるホンダF1とメルセデスの要請によってF1イタリアGPまで1週間導入が延期された。

ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンは才能のあるドライバーだが「彼の非常に優れた結果は強力なエンジンからもたらされたものだ」と Der Spiegel に語った。

「現在、ドライバーズ選手権はないようなものだ。エンジニアズ選手権だ」とヘルムート・マルコは語った。

「目立つべきなのは技術プロダクトではなく、人であるべきだ。それが人々の興味を惹き、魅了するのだからね」

ヘルムート・マルコは、テレメトリーを禁止することが問題への取り組みを開始する良い方法であり、“ピットからドライバーへの無線通信”も停止すべきだと考えている。

「F1はGoogleよりも自動運転に近い」とヘルムート・マルコは主張する。

「すべてがエンジニアによって決定される。それは間違った方法だ」

また、ヘルムート・マルコは“ピンクメルセデス”論争に対するFIAの裁定を批判。状況をフェラーリのF1エンジンの合法性に関する論争の扱い方に例えた。

「FIAはもう誰も傷つけたくないようだ」とヘルムート・マルコは語った。

「マシンが合法かどうかの判断は、問題を回避する妥協的なものだ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1