レッドブル・ホンダF1 「メルセデスF1との差を縮めるために努力を続ける」
レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年の開幕戦で判明したメルセデスF1とのギャップを縮めるためにエンジニアは努力を続けていくと語る。

今季、メルセデスF1に挑戦することが期待されていたレッドブル・ホンダF1は、開幕戦F1オーストリアGPにむけてRB16とホンダのF1エンジンの両方にアップデートを投入した。

しかし、週末がスタートすると、レッドブル・リンクという特殊なサーキットとは言え、メルセデス W11が今季も再びベンチマークであることが浮き彫りになった。

予選でレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、ポールポジションのバルテリ・ボッタスに0.5秒差をつけられた。モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはセットアップがはまっていなかったことを理由に挙げたが、それでも0.2~0.3秒差があることを認めている。全長の短いレッドブル・リンクでのこの差は、現状のままでよりノーマルなサーキットに移動するとさらに広がることが予想される。

そして、決勝ではレッドブル・ホンダF1はダブルリタイアに終わった。マックス・フェルスタッペンは電気系、アレクサンダー・アルボンはPUの電気系という信頼性の問題だ。

メルセデスF1がギアボックスに問題を抱えて縁石を使用することを禁じられ、セーフティカーによってギャップがクリアされたレース終盤に、タイヤ戦略で優位に立ったアレクサンダー・アルボンがルイス・ハミルトンを抜きかけていたこともあり、レッドブル・ホンダF1は「勝てるはずだった」と主張しているが、虚しく響くだけだ。

レッドブル・ホンダF1は、パフォーマンスだけでなく、信頼性でもメルセデスF1に負けた。さらにポイント面ではメルセデスF1だけでなく、もうひとつのライバルであるフェラーリF1が2位表彰台を獲得したこともあり、すでに差をつけられることになった。

クリスチャン・ホーナーもメルセデスF1との間にはまだギャップがあると認める。

「アレックス(アルボン)はストレート速度がなかったので、グリップのアドバンテージを生かして、コーナーのイン側かアウト側で抜かなければならないことを分かっていた」とクリスチャン・ホーナーは接触の場面を振り返る。

「彼らは冬の間良い仕事をしてきた、そして、我々はそれをプレシーズンテストでも目にしていた。エンジンに関しても彼らは強く見える」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「だが、RB16もペースは上がっていると思う。(リタイア前に)マックスが快適に1秒以内でついていけていたことは励みになる」

「予選で抱えていたバランスの問題を整理し、次の週末により強くなって戻る必要がある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1