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レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、オランダのファンが生み出した雰囲気と振る舞いを称賛。彼らがホンダのF1エンジニアに送った“ホンダ”チャンスは素晴らしい瞬間だったと振り返った。

F1オーストリアGPまでメルセデスが2019年シーズンを支配し、すべてのレースで優勝してきた。

しかし、レッドブル・リンクではレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがフェラーリとメルセデスをコース上で華麗にオーバーテイクしてトップでチェッカーを受け、メルセデスの連勝にストップをかけた。

レッドブルにとってF1オーストラリアGPはホームレースであり、大勢の“フェルスタッペン・マニア”たちがレッドブル・リンクに詰めかけ、マックス・フェルスタッペンのホームレースのような雰囲気を作り出していた。

「オランダのファンの侵略は信じられないほどだった。平和であり、攻撃性もなかった。とにかくフットボールとはまったく異る熱狂ぶりだった」とヘルムート・マルコは Autosport に語った。

「例えば、私はホンダの人たちと一緒にピットボックスの前にした。私が彼らを前にいくように勧めると、観客は『ホンダ、ホンダ』とチャントを歌った。それは素晴らしい瞬間だった」

ホンダF1の広報を務めるも鈴木悠介その光景を振り返る。

「表彰式の後、ガレージからフェンスを隔てたコース上はすごい盛り上がりでした。ストレートを埋め尽くす『オレンジ色のカーペット』たちにサッカーのような「ホンダチャント」を唄ってもらい、その声援に田辺さん、山本さんが応えていた姿には、鳥肌が立ちました」と鈴木悠介は振り返る。

「もちろん、神がかった走りを見せたマックスとマシンをきっちり仕上げたチームには感謝してもしきれません。誰の目から見ても明らかな、トップドライバーとトップチームの仕事でした」


マックス・フェルスタッペンは、スタートでアンチストールが起動して7番手まで転落。しかし、そこから素晴らしい挽回を見せた。フェルスタッペンの走りは近年のF1のなかでもベストのうちのひとつと称賛されている。

ヘルムート・マルコは過去にこのような逆転劇をみせたドライバーたちを振り返りつつも、今年のF1オーストリアGPでのマックス・フェルスタッペンの走りは素晴らしかったと称賛する。

「フェルスタッペンは以前にもこのようなレースを経験したことがある」とヘルムート・マルコはコメント。

「2017のオースティンで、キミ(ライコネン)をインサイドから抜いて表彰台到達したときだ。2012年のブラジルでは(セバスチャン)ベッテルがブルーノ・セナに接触された後、素晴らしいカムバックを見せ、順位を上げた。その後、2台のメルセデスはドロップアウトした。当時の我々速かったが、それほど良くはなかった」

「今年は我々はコース上でライバルに追いついた。最も驚くべきことは、スタートに失敗したということだ。マックスは1周目に7位だった。通常、レッドブル・リングのようなサーキットでそれを補うことは不可能だ」

マックス・フェルスタッペンの優勝は、ホンダにとって2015年のF1復帰以降初、通算では2006年8月のハンガリーグランプリ以来13年ぶりの優勝となった。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1