F1
レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ホンダの2019年型F1エンジン『RA619H』のRB15へのタイトな設置に関連するバイブレーション問題に苦しんでいるとのパドックの噂を否定した。

レッドブル・レーシングは今年からホンダのF1エンジンを搭載。2019年F1マシン『RB15』はホンダのF1エンジンに合わせて“空力の鬼才”エイドリアン・ニューウェイが設計を主導した。

しかし、レッドブル・ホンダ RB15は、F1バルセロナテストで目立った速さを見せておらず、F1バルセロナテストのパドックでは、ホンダの2019年F1エンジンにはバイブレーションの問題があり、完全なパフォーマンスを発揮できておらず、マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーはエンジンのパワーを落として走行していると囁かされている。

しかし、クリスチャン・ホーナーはそのような噂を完全に否定した。

「いかなる走行においても我々にはまったくバイブレーションの問題は発生していない」とクリスチャン・ホーナーは RaceFans にコメント。

「去年、トロロッソでドライブトレインの統合を担当したレッドブル・テクノロジーは、どのようなことを予測すればいいかに関してかなり本格的な知識を有している」

「ホンダとの仕事上の関係とコミュニケーションは心強いものだった」

ホンダのF1パワーユニットのパッケージングは“スイス製の時計のように美しい仕上がり”だと語っていたクリスチャン・ホーナーは、改めてそのエンジン統合を称賛した。

「シャシーとドライブトレインへのエンジン統合は、我々が見てきたなかでもベストのひとつだ。非常に優れたパッケージだ」

マックス・フェルスタッペンは、F1バルセロナテスト3日目に109周を走行。シャシー側やエンジン側の問題に妨げられることなく、様々なプログラムを実施した。

「クルマは我々が設定した目標に到達している」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「一年のこの時期にいつも見られるように、他の人々の仕事にあまりに簡単に夢中になりすぎているようだね」

「我々は自分たちのやっていること、独自のプログラムに非常に集中している。そして、今のところ、すべてが計画通りに進んでいる」

ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レッドブル・レーシングからよりコンパクトな設計を要求されたことを認めている。

「レッドブル・テクノロジーがチーム間でそれを議論してくれたことで、我々の仕事は非常にシンプルなものになりました」と田辺豊治は語る。

「目的はコンパクトかつ素晴らしいものにすることです。そこが我々がオフシーズン中に行ってきたことです」

田辺豊治は、ホンダは2019年型F1エンジンでコンセプト自体は昨年までのものを継承したことで、信頼性面で進歩を果たしたと自信を持っている。

「昨年のコンセプトを引き継ぎました。つまり、2017年からコンセプトを引き継いでいることになります」と田辺豊治はコメント。

「我々は今年に向けてパフォーマンスと信頼性を改善させています。エンジンは新しいものではなく、アップグレードされたものです」

同じホンダのF1パワーユニットを搭載する姉妹チームのトロロッソ・ホンダもトラブルフリーの一日を過ごし、ダニール・クビアトが3日間の最速タイムを記録している。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1