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レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1のエンジンルールは正しい方向に向かってはいるが、意思決定プロセスでは“ファンが王様”であるべきだと感じていると語る。

F1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、レッドブルはメルセデスと比較して性能の劣るルノーのF1パワーユニットに絶えず不満を述べてきた。

レッドブル・レーシングは、2018年末までルノーのロゴをタグ・ホイヤーのバッチで覆い隠したF1パワーユニットを走らせるが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、レギュレーションが合致すればアストンマーティンとのエンジンパートナーシップを結ぶ可能性を示唆しているが、それは次のエンジンレギュレーションが導入される2021年まで実現することはない。

ヘルムート・マルコは、2021年にルール変更にむけてのF1エンジンの将来の方向性を信頼しており、チームとファンの両方が面白さを味わえるようにルールが簡素化されることを望んでいる。

F1の新オーナーであるリバティメディアは、今年10月に2021年のF1エンジン案を公表。MGU-Hを廃止し、エネルギーストアとコントロールエレクトロニクスを標準化するなどの案が盛り込まれた。

「正しい方向に進んでいる。これまで望ましい方向に進んでことなかったのは明らかだ」とヘルムート・マルコはF1公式サイトにコメント。

「ルールはあまりに複雑すぎる。ファンが王様であるべきであり、何が起こっているのかを彼らが簡単に理解できなければならない。現在のエンジンルールではそれは不可能だ」

「もちろん、トト・ヴォルフの視点もわかる。彼が今のエンジンを失えば、アドバンテージの大部分を失うことになるからね。だから、彼はそれと戦っている。どのような結末を迎えるか? 私は技術的によりシンプルで安価だが、よりノイズの多いエンジンを手に入れることができると思っている。我々はそこに向かっている」

ヘルムート・マルコは、姉妹チームのトロ・ロッソが2018年からエンジン供給を受けるホンダに言及。ホンダが信頼性問題を克服し、F1で競争力のあるユニットを生産することへの信頼を繰り返した。

ホンダのF1パワーユニットが2018年に競争力を発揮し、ルノーとのパートナーシップが終了した場合、レッドブル・レーシングは2018年からホンダとの契約を選択する可能性がある。

「我々はトロ・ロッソとホンダの協力にとても満足している」とヘルムート・マルコは語る。

「トロ・ロッソは競争力のあるシャシーを造るために全力を尽くしている。我々はホンダを信じている。そうでなければ、契約を締結することはなかっただろう。彼らの施設と勝利への決意にはとても感銘を受けている」

「すべてをまとめられるかどうかだけだ。その瞬間は皆が予想しているよりもはやく訪れると信じている。彼らは来年、そして、ホンダとの協力に集中している。発表以来、すべての努力が注ぎ込まれている」

「我々は非常に密接に観察していくことになる。2018年以降はすべてがオープンだ!」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング