ピレリ F1マレーシアGP 予選
ピレリは、F1マレーシアGPの予選を振り返った。

セパンの予選は雨に見舞われたにも関わらず、気温と路面温度は高い状態が続き、開始が遅れた予選セッションを通じてアスファルトの温度は27〜30℃程だった。

マレーシアの路面は非常に粗いことで有名だが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤ(両方ともにソフトコンパウンドで構成されている)の摩耗は非常に低いものだった。

2014年のグランプリは、2戦連続でウェットでの予選となった。しかし、オーストラリアとは非常に異なり、マレーシアのモンスーンのような豪雨によって、予選の開始が1時間近く遅延した。ウェットコンディションでの予選となったため、各ドライバーは、明日の決勝スタート時、P Zeroオレンジ・ハードもしくはP Zeroホワイト・ミディアムを自由に選択することができる。

メルセデスのルイス・ハミルトンが、新型Cinturatoブルー・フルウェットタイヤを使用して、前回に次ぐ気ポールポジションを獲得。Cinturatoブルー・フルウェットは、排水性向上のために再設計されており、フルスピード走行時、1秒あったり65リッターを排水することができる。昨年の排水性能は、1秒あたり60リッターだった。このような安全特性は、ピレリの乗用車用タイヤにも反映されており、特に雨天時の性能のために開発された市販タイヤのCinturato P7 Blueは、この雨天用タイヤからその名前を受け継いでいる。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「今日は、インターミディエイトとフルウェットタイヤにとっては、多様なコンディションの下、一新された2014年型マシンで走行でき、良いテストとなりました。高温と粗い路面にも関わらず、雨天用タイヤの摩耗のレベルは低く、この点は、新しい設計の結果、雨天用タイヤの摩耗に関して改善があったことを意味しています。インターミディエイトは、いつも通り、不安定な今dhションしかで良く機能しています。しかし、雨天用タイヤの摩耗とデグラデーションは常に雨に依存するため、確固たる多くの結論を導き出すのは困難です。とは言え、今日のような非常にエクストリームなコンディション下でもアクアプレーニングに関する不満の声は聞こえてきませんでした。急進的なマシン用の新型雨天用タイヤが、2010年型ルノーによる1回のテストと、ヘレスでのプレシーズンテスト期間中の予期しなかった雨天時のテストによって開発されたことを考えると、これはかなりの成果だと思います。我々のエンジニアは本当に素晴らしいことを成し遂げてくれました。今晩、より正確な予測を立てるためにデータの分析を行う必要がありますが、もしドライが続けば、明日の決勝では2〜3回のピットストップになるでしょう。しかし、ドライバーたちは多くのスリックタイヤを温存できましたので、3ストップを行うマシンスピードを持つドライバーは、新品タイヤのストックを使った3ストップ戦略という戦略もあります」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1マレーシアGP