ピエール・ガスリー F1中国GPの“恐ろしい”ピットストップを説明
ピエール・ガスリーは、F1中国GPで右リアタイヤのメカニックを倒してしまった「恐ろしい」ピットストップを振り返った。良いニュースは彼のメカニックが「元気」であることだ。

中国GPで15番グリッドから急浮上してポイントを獲得しようとしたガスリーのチャンスは、19秒間のピットストップで妨げられた。

ミディアムタイヤのピレリからハードタイヤに交換するためにピットに入ったガスリーは、ピットを出るためのグリーンシグナルが出たものの、リア右のタイヤが装着されていなかったため、すぐにレッドに変わった。

しかし、ガスリーはブレーキを踏む前に一瞬離れてしまい、メカニックのひとりを倒してしまった。このメカニックは幸いにもドライバーに轢かれることはなかったが、この事故によりアルピーヌは危険なピットストップとして10,000ユーロの罰金を科せられた。

「かなり怖かったよ」とガスリーは上海でメディアに語った。「信号が青だったからクラッチを切ったんだけど、すぐに赤になった」

「ミラーで彼を見たら、ホイールがついていなかったんだ。メカニックは大丈夫だった。ちょっと怖かった」

「今年はボックスでタイムをロスしたことが何度かあったので、何が起こったのかをしっかり見直して、次回に向けて改善していきたい」

19秒間静止したガスリーはフィールド最後尾まで後退した。13位まで挽回したが、トップ10入りまであと9秒となった。

ガスリーは、1周目のアレックス・アルボンとの接触を主張したが、スチュワードはそれ以上の処置は必要ないと判断した。

「セーフティカーが導入された後だったので、ポジションを落としてしまった」とガスリーは語った。

「スタートでもアレックスとちょっとやりあって、幅寄せされてしまった」

「いくつかタイムロースした部分があったので今後見直していくけど、、正直なところ、このマシンで13位でフィニッシュできたのは良かった」

ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム

アルピーヌは、マイアミでガスリーに新しいシャシーを導入する予定
ピエール・ガスリーにとって朗報なのは、次の週末に行われるマイアミのレースで、2024年の初回版よりも数キロ軽量化されたアルピーヌのアップグレードシャシーを使用することだ。

チームメイトのエステバン・オコンは中国GPでこのアップグレードマシンに乗り、ガスリーに7秒差の11位でフィニッシュした。

「ほんの数キロ軽くなっただけだよ」とガスリーは言った。「それにエアロも増えて、ダウンフォースも増えた」

「機能していることが最も重要であり、最初のセッションからそれが分かった」

「手に入れるのが少し待ちきれなかったけど、マイアミ以降はそのパッケージでいくつもりだ」

「引き続き僕たちは働き続ける。まだ、僕たちが目にした以上のものを求めているからね。もっとパフォーマンスを上げる必要がある」

「最初の数レースは劣勢に立たされ、実際に攻撃することも、自分たちのポジションを守ることもできなかった」

「新しいシャシーはコンマ数秒をもたらしてくれる。それによって、わずかだけど近づくことができるし、もう少し上位での争いに加わることができるはずだ」

「今日のような日には、ポイント圏内からそれほど離れていないことがわかる」

「トップ5との差は大きいから、少なくとも今後2、3ヵ月は小さなポイント争いをすることになるだろうけど、それは非常に重要なことだし、今年の終わりには間違いなく大きな違いを生むことになるだろうね」

「マイアミを本当に楽しみにしている」

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