F1 ピエール・ガスリー フランスGP トロロッソ・ホンダ
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、母国開催となるF1フランスGPへの思いを語った。

今年のF1は全21レースで開催されており、その内20はなじみのあるサーキットで行われる。昨年からは新たに2つの開催地が加わり、その一つが、隔年でホッケンハイムにて開催されるドイツGPだ。

もう一つが、10年振りに復活したフランスGP。2008年にはマニクール・サーキットで開催されていたが、今年は南フランスのマルセイユにほど近いポール・リカール・サーキットで行われることとなった。

今年がF1フル参戦1年目のピエール・ガスリーにとって、これはすばらしいタイミングだ。最後にフランスGPが開催されたのは、実にガスリー選手が12歳のときだった。

「自分の故郷に降り立ち、その雰囲気を楽しむことはすばらしい体験になると思います」とピエール・ガスリーは語る。

「僕にとっての初のF1フル参戦の年にフランスGPが復活するなんて、本当にすばらしいことです。いまから興奮しています」

「アラン・プロストやほかのフランス人ドライバーは、“母国の国旗が至るところではためく中、レースをするのは本当に特別な体験だ。観客はみんな、フランス語で励ましの言葉をかけてくれるしね。ホームグランプリには、ほかのレースでは決して味わえない特別な雰囲気があるよ”と言っていました。F1ドライバーとして、それを体験できるのは本当にすばらしいことです」

地元ドライバーにとって、初めてのホームレースは胸躍るイベントであると同時に、プレッシャーを感じるものでもある。ピエール・ガスリーはフランスGP用の特別デザインのヘルメットこそ着用するものの、初のホームグランプリに“できるだけ平常心で臨もうとしている”と語る。

「今週末のホームグランプリに関しては、特別になにをしようなどという計画は立てていません。ですが、もちろん、ほかのレースに比べてより多くのサポートが得られると思います。パドックには僕の家族、スポンサー、そしてカート時代から応援してくださっている方々と時間を過ごすためのラウンジが用意されます。僕を応援してくれているたくさんの方々が一堂に会する、すばらしい時間になるでしょう」

「彼らにとっても、F1のグリッドで僕と会うことは感慨深いものになるのではないでしょうか。カートを始めて以来、僕は周りの人たちにずっとF1で走りたいと言ってきましたからね」

「まだ確定ではありませんが、水曜日にはサーキットでゴーカートのイベントも開催される予定です。それ以外はいまの特別なものは計画していません」

「F1に参戦し始めてからというもの、忙しい毎日をただ生き抜くのに必死で、あまり先のことは考えないようにしてきました。考え過ぎると怖くなってしまいますからね(笑)。今週末にかけては、メディア対応はもちろん、さまざまな責任を果たさなくてはなりませんが、同時に楽しみでもあります」

ピエール・ガスリーが生まれ育ったフランス北部にある町ルーアンは、ポール・リカール・サーキットから約1000km離れた場所にある。これはモナコと同程度の距離だ。すばらしい走りで7位入賞を果たしたモナコGPでも、多くの人がガスリーの応援に駆け付けたが、今週末も何人かの幼なじみがレースを観に来てくれるとガスリーは語る。

「モナコでは、今シーズンで初めて僕の両親と4人の兄弟、そして彼女がそろって応援しに来てくれました。それに、兄弟たちの奥さんも駆けつけてくれたんです。家族みんながそろうのは本当にうれしいことでした」

「今週末は、従妹や叔父さん夫婦など、いつもは応援に来れない人たちが集まります。うちは大家族なので、みんながそろうことはあまりないのですが、フランスGPにはたくさんの身内が応援しに来てくれるんです。僕の友達はほとんどがまだ学生なんですが、彼らも何人か来ます。モナコに応援しに来るのは、学生にはちょっとお金がかかり過ぎますから(笑)」

「家族や幼なじみに会えるのはいいものです。F1に参戦し始めてから、自分の家で過ごす時間はほとんどありませんでした。それに僕は13歳で学校に通うために家を出ているので、若いころから家族とあまりまとまった時間は過ごせなかったですから」

ルーアンからポール・リカール・サーキットはかなり離れた距離にあるが、ピエール・ガスリ―も、昨年末にF1へのデビューが決まって以来、長い旅を続けてきた。

ここまでの7レースですでに18ポイントを稼いでおり、第2戦バーレーンGPでは見事な走りで4位入賞。バーレーンでのレースは、ピエール・ガスリーの持つドライバーとしての才能と、トロロッソ・ホンダの進化が証明された瞬間でもあった。

スーパーフォーミュラ全日本選手権に参戦していたころは、ホンダのチームメンバーがピエール・ガスリーに日本での過ごし方を紹介していた。しかし、ここフランスでは、それをするのはガスリーの役目。母国を離れてから多くの時間が流れたが、それでもポール・リカール・サーキット周辺での観光スポットについて、ガスリーにはチームメンバーに勧めたい場所を忘れてはいないようだ。

「海岸沿いにある小さな町、バンドールは観光におススメなので是非、訪れてみて欲しいです。2時間程度のドライブが苦にならなければカンヌもおススメなのですが、バンドールはポール・リカール・サーキットから車で30分程度で行けますから」

「海岸の反対側にも小さな村があり、そこもおススメです。僕はフランス北部の生まれなのであまり詳しくはないのですが、バンドールはかなり素敵な場所です。いい雰囲気のレストランもあるんですよ」

7レースを終え、トロロッソ・ホンダは3度のトップ10フィニッシュを果たしている。そして、その内2つは若干22歳のフランス人ドライバーによってもたらされた。ピエール・ガスリーは、前戦カナダGPで投入した新型パワーユニットは明らかな進歩を遂げていると話す。もし今週末もガスリーがポイントを獲得できれば、チームはマシンのセッティングに関して、より多くのアドバイスを必要とするかもしれない。

「そうなったら最高ですね。モナコでの初レースでポイントを獲得できたこともすばらしい体験でした。フランスGPがカレンダーに復活した年に、好リザルトを獲得できたらこんなにうれしいことはありません」

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カテゴリー: ピエール・ガスリー | トロロッソ | ホンダF1