中嶋一貴
一貴、アルガルベでのFW31初走行は悪天候で打ち切られました。ヘレスで初めてしっかりとマシンに乗ってみて、第一印象はどうですか?
アルガルベのテストでは、1周しか走れなかったし、悪天候で中止になったのでほとんど印象がありませんでした。水曜日に初めて本当に新車と向き合えた。かなり快適に感じたけど、ベンチマークがないし、他がなにをやっているかはわからないので、パフォーマンスに関して言うのはまだ早すぎると思う。メルボルンのグリッドに着くまでに、僕たちはさらなる開発をするでしょう。基本的に、2009年の技術的な必要条件を全て満たしたマシンでのテスト走行でした。信頼性レベルはとても良いと思います。非常に有望だと言えますね。

KERSで走行はしましたか?
いいえ。正直なところ、僕はこれまでKERSでマシンを走れせていません。以前マシンにKERSを搭載していたけど、使わないませんでした。ボタンを押したことはないです。だからKERSに関しては印象はありまえん。チームのKERSの開発プロセスはまだ進行中だけど、みんなが出来る限り早く準備するために本当に一生懸命に作業していることは断言できます。でも、現時点では僕たちがいつKERSを走らせることができるかは言えないですね。

KERSの追加によって、何人かのドライバーは冬の間に減量しなければなりませんでした。あなたは何キロか減らしましたか?そうであれば、何をしましたか?
体重はほとんど変わっていないと思います。2キロは減ったかもしれないけど、僕は他のドライバーと比較して軽い方だと思うので、体重に問題はないと思います。KERSを走らせるときにアドバンテージになればいいですね。もし体重が落ちているとしたら、フィットネスレベルをあげるために激しいトレーニングをしたせいでしょうね。

アルガルベで発表したマシンと同じですか?チームはここ3週間でいくつか変更を施しましたか?
発表からフロントノーズは改良されていますが、同じマシンです。

メルボルンのレースまで6週間です。チームの準備は順調ですか?
はい。スケジュール通りに進行しているし、次のテストでは特に空力面でいくつかアップデートされる予定です。良くなると思うし、開幕戦に向けて準備ができると思います。

今回のテストの主な焦点は何ですか?
基本的にはマシンで多くのマイレージを稼ぐことです。初めてしっかりと新車をドライブするので、走行距離が必要だと思います。その点では、テストはかなりうまくいっています。もうひとつの焦点は、スリックタイヤで走ることですが、今の気温ではきちんと走っていないので少し難しいですね。常にリアに多くのグレイニングが出ている。でも、温度は上がっているので2日間で改善するでしょう。再びレースモードに入っていくために、ピットストップやあらゆるレースシミュレーションをすることも僕たちの課題ですね。

レースシミュレーションを行って、なにか初期の問題がありましたか?
センサーのトラブルのようなマイナーな問題はいくつかあったけど、大したことはないです。とてもうまくいったと言えます。

大部分のドライバーが、幅の広いフロントウイングが特にグリッドの後ろでは問題になるだろうと心配しています。彼らの懸念には共感しますか?
幅の広いウイングは、最初のコーナーで壊れるリスクがあるので、重要になるかもしれないですね。でも、前を走る人を除けば、誰にとっても状況は同じです。でも、みんなすぐに慣れると思います。テスト中は誰も僕の前を走っていなかったのでわからなかったし、違いはありませんでした。でも、ダウンフォースはかなり大きな違いがありますね。

あなたはF1で2年目のシーズンに向かっています。すべての手順とトラックに慣れている今は、全てがより簡単ですか?
F1は決して簡単ではないけど、昨年と比較して少しはリラックスできているし、今は運転することに完全に集中できています。

日本企業はモータースポーツとの関わりを削減しました。日本人はレースに対する情熱を失ったと思いますか?
いいえ。そうは思いません。でも、経済危機で、そのような決定をせざるを得なかった。経済状況が回復して、彼ら全員が戻ってくることを願っています。でも、技術的な経験の多くを失うだろうから、簡単ではないと思います。でも、日本のレースファンは、これまでと同じくらい熱狂的です。

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カテゴリー: F1 / 中嶋一貴 / ウィリアムズ・レーシング