F1無料配信:2003年 F1イギリスGP “司祭がコースに乱入する珍事”
F1は、過去の名勝負を配信する『F1 Classics』で2003年の第11戦F1イギリスGPを5月13日(水)に無料配信する。

新型コロナウイルスの世界的な大流行によって2020年のF1世界選手権のスタートが延期されるなか、F1は『F1 Classics』と題して過去の名勝負を無料配信。今週は大混乱となった2003年のF1イギリスGPがピックアップされた。

ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)がポールポジション、ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)が2番グリッドからスタートしたレースは11周目に混乱を迎える。

ベケット・コーナーを抜けハンガー・ストレートに入るところでキルトを着用したニール・ホラン(元司祭で現在は聖職剥奪されている)が「聖書を読みなさい」「聖書は常に正しい」と書かれた幕を振ってマシンの列に走って突っ込んでいった。いくつかのマシンはホランを避けて走行せざるを得なかった。マシンがコースを抜けていった後、最終的にホランはコース脇の芝生が生えたエスケープゾーンに戻っていき、マーシャルに取り押さえられた。

後日、ホランは悪質な不法侵入を犯したとして起訴され、ノーザンプトンの裁判所で有罪判決を受けた。ホランはコースに通じるゲートが開いているのを見て神からの啓示だと思った旨を主張したが、検察官はグランプリに来る前からホランが垂れ幕を用意していたことから、事前に準備された計画的なものであるとしてその主張を退けた。この事件により、ホランは2ヶ月間拘禁されることとなった。

当時のF1最高責任者バーニー・エクレストンは「この事件は起こらなくてもよかったことだ。こんなことがなくても、レースは十分にエキサイティングだった。だが、セキュリティは十分だったとはいえない」と発言し、シルバーストーンがF1カレンダーから外されるとの憶測がなされた。

だが、ファン・パブロ・モントーヤは「例の観客のことはあったが、今年のベストレースの一つだった。今日は本当に面白かった」と述べ、ザウバーの代表ペーター・ザウバーは「誰かがパリの通りの真ん中で自分に火を点けたとしても、誰もパリのことは責めないだろう」と発言し、マクラーレン代表のロン・デニスも「あれは誰にも避けようがない出来事だった」と述べて擁護に回った。

この闖入者を取り押さえたマーシャルに対しては、後に「シルバーストンにおける2003年イギリスグランプリ開催中コース侵入者に立ち向かったすばらしい勇気」を称えて、イギリス自動車レーシングクラブ(British Automobile Racing Club、BARC)のブラウニングメダルが贈られた。21年前に受賞したデビッド・パーレイ以来2人目のことである。

2003年 F1イギリスGP 無料配信
2003年 F1イギリスGP 無料配信
5月13日(水)20時UTC(日本時間27時)

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カテゴリー: F1 / F1動画