MotoGP | ヤマハ 第19戦 バレンシアGP 初日レポート
クアルタラロとビニャーレスがワンツー、モルビデリが5番手、ロッシは14番手
Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシがバレンシアGPのフリープラクティスをスタート。シーズン最終戦はいつもエキサイティングなイベントで、 涼しい気候にもかかわらずライダーたちは、限界ぎりぎりまでプッシュしてモチベーションを表現した。ビニャーレスとロッシはそれぞれ総合2番手と14番手でフリープラクティス初日を終えている。
午前中のフリープラクティス第1セッションは寒く、難しいコンディションのもとで行われたが、ビニャーレスは母国ファンの前で好調を披露。序盤で2番手につけたあとはセッティング作業に切り替え、フロントにソフト、リアにミディアムを装着して周回を重ねていった。合計3回の走行を行い、そのなかの2回目で1分31秒595のベストタイムを記録し、トップから0.140秒差で4番手につけた。
午後からの第2セッションでも、グランドスタンドで凍えながら声援を送るに値する、ファンを喜ばせる見事なパフォーマンス。ほとんどの時間帯でトップ3をキープし、終盤ではトップに立つ場面も。最後のアタックではクリアラップがとれず更新することができなかったが、トップに0.148秒差と迫る1分30秒883で2番手を獲得。総合順位でも2番手となっている。
チームメイトのロッシもバレンシアのコースに素早く適応し、第1セッション中盤までハイペースを維持してトップ3を狙う。後半はマシン・セッティングを追求しながら、3度目の走行で再びテンポを上げていこうというところだったが、第4コーナーでは十分に暖まっていないタイヤの右側を滑らせて転倒。幸い怪我はなかったが、このあとはラップタイムを更新することができず、1分31秒976の記録でトップから0.521秒差の8番手に留まっている。
第2セッションでさらにペースアップを目指したロッシ。ところがスタートから6ラップ目の第10コーナーで再び転倒してしまう。このときも怪我を免れたが、しばらく走行を中断。準備を整えてコースに復帰してから、もう一度トライするも、コンマ1秒を更新するに留まった。トップから1.040秒差の1分31秒775で、総合14番手で初日の走行を終えている。
クアルタラロがフリープラクティス初日をリード
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロがフリープラクティス初日に総合1番手を獲得。チームメイトのフランコ・モルビデリも5番手と健闘した。
クアルタラロは午前中のフリープラクティス第1セッションで1分31秒455を記録してトップ。第2セッションでは1分30秒735に更新し、2番手のビニャーレスに0.148秒差でトップに立っている。
一方のモルビデリもクアルタラロにコンマ5秒と離されることなく好調な走りを見せている。第2セッションではトップから0.464秒差の1分31秒199を記録して総合5番手を獲得。明日はさらなる気温低下や雨が予想されるなかで、ふたりそろってトップ10入りを果たしている。
フリープラクティス第3セッションは現地時間9:55にスタート。予選セッションは14:10から行われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分30秒883)
「良いスタートを切ることができたと思うので、とてもハッピーです。金曜日として十分に好調。マシンのフィーリングも素晴らしいです。もちろん、いくつかのポイントを改善していかなければなりませんが、すでにリズムをつかめており、そのことが最も重要だと考えています。今日の好調からさらに上げていくため、明日もベストを尽して頑張ります。タイヤについては、まだ改善が必要。とくにタイムアタックのときにフィーリングがあまり良くなかったので、この部分を中心に作業を行っていくことになると思います」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合14番手/1分31秒775)
「幸い、怪我はありません。最初の転倒はごく軽いものでしたが、2回目は少し激しくなってしまいました。ここバレンシアでは、いつもタイヤの右側が危険で、とくに今日のように寒い日にはなおさらです。1度目は1ラップ目でプッシュし過ぎて転倒。2度目はすでに7ラップくらい走っていたので、もう大丈夫だと思ってしまっていたのかもしれません。でもそれまでは好調でしたし、ペースも悪くなかったので非常に残念な結果です。明日はタイヤチョイスも重要ですが、それ以上に、ラップタイムを上げてフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを目指さなければなりません」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「バレンシアは非常にチャレンジングなコースです。そして今日のような寒さのなかでは、より一層、難しいものになってしまいます。今日の結果は、私たちのポテンシャルを完璧に表現したものとは言えません。実際、フリープラクティスのなかでは、ふたりとも非常に良いペースで走行していました。マーベリックはマシンのフィーリングが良く、とても良い仕事をしていましたが、最後のタイムアタックでは前のライダーたちに阻まれてしまいました。それでももちろん、初日としては良いスタートが切れたと思います。バレンティーノの2回の転倒は、いずれも右コーナーで、このコースの性質上、起こりがちなことです。幸運にも2度とも怪我はなく、私たちにとっては、そのことが最も重要ですが、彼の時間と自信とに影響があったことは間違いありません。ふたりともペースはとても良かったので、明日もこの方向性を維持して前進を目指します。とくにタイヤに集中です」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合1番手/1分30秒735)
「1年前にここでテストを行ったときは17番手でした。この1年で、こんなに大きく前進できたことをとてもうれしく思います。この進化は、私たちの努力の成果。そして今後も同様の方法で、さらに前へと進んで行きたいと思います。タイムアタックが強みのひとつであることはわかっているのですが、決勝になると、そこまで行かれないことがよくあります。マシンに取り組み、良い戦略を見つけ出さなければならないでしょう。決して、遠く及ばないわけではありません。今夜も作業にベストを尽くし、問題を解決して改善を目指します」
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合5番手/1分31秒199)
「いい仕事ができました。ペースにも満足しています。もちろん、改善の余地は常にあるものですが、今日は午前から午後へと正しい進め方ができましたし、十分な手ごたえを得ることもできました。今の目標は、明日も同様の取り組みを続けながら、さらにトップに近づくことです。すでに良い位置、良いレベルに来ており、ファビオがトップで私が5番手につけているので、明日も高いレベルを維持して決勝では表彰台を目指したいと思っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP
Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシがバレンシアGPのフリープラクティスをスタート。シーズン最終戦はいつもエキサイティングなイベントで、 涼しい気候にもかかわらずライダーたちは、限界ぎりぎりまでプッシュしてモチベーションを表現した。ビニャーレスとロッシはそれぞれ総合2番手と14番手でフリープラクティス初日を終えている。
午前中のフリープラクティス第1セッションは寒く、難しいコンディションのもとで行われたが、ビニャーレスは母国ファンの前で好調を披露。序盤で2番手につけたあとはセッティング作業に切り替え、フロントにソフト、リアにミディアムを装着して周回を重ねていった。合計3回の走行を行い、そのなかの2回目で1分31秒595のベストタイムを記録し、トップから0.140秒差で4番手につけた。
午後からの第2セッションでも、グランドスタンドで凍えながら声援を送るに値する、ファンを喜ばせる見事なパフォーマンス。ほとんどの時間帯でトップ3をキープし、終盤ではトップに立つ場面も。最後のアタックではクリアラップがとれず更新することができなかったが、トップに0.148秒差と迫る1分30秒883で2番手を獲得。総合順位でも2番手となっている。
チームメイトのロッシもバレンシアのコースに素早く適応し、第1セッション中盤までハイペースを維持してトップ3を狙う。後半はマシン・セッティングを追求しながら、3度目の走行で再びテンポを上げていこうというところだったが、第4コーナーでは十分に暖まっていないタイヤの右側を滑らせて転倒。幸い怪我はなかったが、このあとはラップタイムを更新することができず、1分31秒976の記録でトップから0.521秒差の8番手に留まっている。
第2セッションでさらにペースアップを目指したロッシ。ところがスタートから6ラップ目の第10コーナーで再び転倒してしまう。このときも怪我を免れたが、しばらく走行を中断。準備を整えてコースに復帰してから、もう一度トライするも、コンマ1秒を更新するに留まった。トップから1.040秒差の1分31秒775で、総合14番手で初日の走行を終えている。
クアルタラロがフリープラクティス初日をリード
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロがフリープラクティス初日に総合1番手を獲得。チームメイトのフランコ・モルビデリも5番手と健闘した。
クアルタラロは午前中のフリープラクティス第1セッションで1分31秒455を記録してトップ。第2セッションでは1分30秒735に更新し、2番手のビニャーレスに0.148秒差でトップに立っている。
一方のモルビデリもクアルタラロにコンマ5秒と離されることなく好調な走りを見せている。第2セッションではトップから0.464秒差の1分31秒199を記録して総合5番手を獲得。明日はさらなる気温低下や雨が予想されるなかで、ふたりそろってトップ10入りを果たしている。
フリープラクティス第3セッションは現地時間9:55にスタート。予選セッションは14:10から行われる。
Monster Energy Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分30秒883)
「良いスタートを切ることができたと思うので、とてもハッピーです。金曜日として十分に好調。マシンのフィーリングも素晴らしいです。もちろん、いくつかのポイントを改善していかなければなりませんが、すでにリズムをつかめており、そのことが最も重要だと考えています。今日の好調からさらに上げていくため、明日もベストを尽して頑張ります。タイヤについては、まだ改善が必要。とくにタイムアタックのときにフィーリングがあまり良くなかったので、この部分を中心に作業を行っていくことになると思います」
バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合14番手/1分31秒775)
「幸い、怪我はありません。最初の転倒はごく軽いものでしたが、2回目は少し激しくなってしまいました。ここバレンシアでは、いつもタイヤの右側が危険で、とくに今日のように寒い日にはなおさらです。1度目は1ラップ目でプッシュし過ぎて転倒。2度目はすでに7ラップくらい走っていたので、もう大丈夫だと思ってしまっていたのかもしれません。でもそれまでは好調でしたし、ペースも悪くなかったので非常に残念な結果です。明日はタイヤチョイスも重要ですが、それ以上に、ラップタイムを上げてフリープラクティス第3セッションでトップ10入りを目指さなければなりません」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「バレンシアは非常にチャレンジングなコースです。そして今日のような寒さのなかでは、より一層、難しいものになってしまいます。今日の結果は、私たちのポテンシャルを完璧に表現したものとは言えません。実際、フリープラクティスのなかでは、ふたりとも非常に良いペースで走行していました。マーベリックはマシンのフィーリングが良く、とても良い仕事をしていましたが、最後のタイムアタックでは前のライダーたちに阻まれてしまいました。それでももちろん、初日としては良いスタートが切れたと思います。バレンティーノの2回の転倒は、いずれも右コーナーで、このコースの性質上、起こりがちなことです。幸運にも2度とも怪我はなく、私たちにとっては、そのことが最も重要ですが、彼の時間と自信とに影響があったことは間違いありません。ふたりともペースはとても良かったので、明日もこの方向性を維持して前進を目指します。とくにタイヤに集中です」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合1番手/1分30秒735)
「1年前にここでテストを行ったときは17番手でした。この1年で、こんなに大きく前進できたことをとてもうれしく思います。この進化は、私たちの努力の成果。そして今後も同様の方法で、さらに前へと進んで行きたいと思います。タイムアタックが強みのひとつであることはわかっているのですが、決勝になると、そこまで行かれないことがよくあります。マシンに取り組み、良い戦略を見つけ出さなければならないでしょう。決して、遠く及ばないわけではありません。今夜も作業にベストを尽くし、問題を解決して改善を目指します」
フランコ・モルビデリ(フリー走行総合5番手/1分31秒199)
「いい仕事ができました。ペースにも満足しています。もちろん、改善の余地は常にあるものですが、今日は午前から午後へと正しい進め方ができましたし、十分な手ごたえを得ることもできました。今の目標は、明日も同様の取り組みを続けながら、さらにトップに近づくことです。すでに良い位置、良いレベルに来ており、ファビオがトップで私が5番手につけているので、明日も高いレベルを維持して決勝では表彰台を目指したいと思っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP