MotoGP スズキ アルゼンチンGP
MotoGP アルゼンチンGP決勝日を迎えたテルマス・リオ・デ・オンドサーキットは朝から多くの熱狂的なファンに囲まれ、緊張と興奮に包まれた。チームスズキエクスターライダーのアレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に土曜の予選で苦戦するも、朝のウォームアップは好ペースで走行。共に迎える決勝への士気を高める。

決勝スタート時には路面温度が41℃まで上昇し、タイヤマネージメントが大きな鍵となる中、オープニングラップはリンス12番手、ミル13番手とそれぞれポジションを上げる。

リンスは得意なサーキットで高いモチベーションを見せ、序盤から終盤まで猛追撃を緩めることなく、ベストラップを更新した直後、残り10周でトップグループの最後尾に。その後もスムーズかつ冷静なライディングでトップグループの中で着々とポジションを上げ、表彰台こそ逃すも、予選ポジションから11番手順位を上げて5位でレースを終えた。

一方ルーキーのミルは素晴らしいスタートを切ってポジションを大きく上げるも、直後リアタイヤのグリップに問題が生じ、レース終盤自らGSX−RRをピットインさせ、アルゼンチンGPをリタイヤした。

河内 健 テクニカルマネージャー
「昨日の予選結果は非常に残念なものでしたが、今日はアレックスがそれを挽回する結果を出してくれました。このサーキットは我々のマシンと比較的相性が良く、表彰台を取れる力があったと思うので、それを考えれば満足とは言えませんが、昨日の状態からここまで巻き返してくれたライダー、チームスタッフに感謝します。次のレースではウィークを通して強いポジションでいられるようにさらに上を目指していきたいと思います。ジョアンに関しては、決勝で彼のパフォーマンスを充分発揮することができなかったので、原因をしっかり調査して次に繋げていきたいと思います。」

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「アレックスは後方から猛追撃の追い上げをして、一時は表彰台も見える位置までポジションを上げる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。今回はグリッドポジションが後方だったので巻き返しに苦労してしまいましたが、それでも決勝日の今日は我々のポテンシャルを充分に見せることができたと思っています。一方のジョアンはリアタイヤの問題に見舞われてしまい、リタイヤとなってしまいました。彼にはとても申し訳なく、非常に残念ですが、しっかりと原因を追求し、次戦でまた存分に力を発揮してもらいたいと思っています。」

アレックス・リンス
「信じられないようなレースだったよ。路面が滑りやすくて本当に難しいコンディションだったのに、レースを通して一度もミスしなかったのは奇跡さ。今日はかなり後方からスタートしたせいで追い上げに時間を費やしてしまったから、次戦からはとにかく予選ポジションを上げなくちゃいけないね。いずれにしても今日の結果には自分もチームも満足しているよ。」

ジョアン・ミル
「スタートがうまく行ってアレックスの真後ろにつけたから、そのままアレックスに従ってグループについて行って彼の走りを学びたいと思っていたんだけど、スタート直後からリアタイヤのグリップに異常を感じていて、それがどんどん酷くなっていったから自らピットインしたんだ。僕のレースキャリアで自分からピットインしてレースを終えたのは今日が初めてだったから、ちょっと残念な気持ちだけど仕方ないね。気持ちを入れ替えてまた次戦で頑張るよ。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP