MotoGP スズキ
MotoGP 第10戦 チェコGPはアンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスが揃って3列目グリッドを獲得した。

土曜朝のFP3セッションは路面温度がタイムアタックに適した温度であったため、各ライダーがダイレクトQ2行きを賭けて激しい争いを展開。アンドレア・イアンノーネはセッションを通して常に5番手近辺をキープし、そのままQ2行きに。一方、アレックス・リンスはトップからわずか1秒差ながら、トップ10入りを逃す。

FP4セッションは、リンスにとってはQ1でフライングラップをマークするためのセットアップセッションとなり、すでにQ2入りを決めたイアンノーネにとっては、決勝に向けたセットアップとシミュレーションに集中するセッションとなった。イアンノーネは1セットのタイヤでセッションを完走。

Q1セッションではリンスが強烈なプッシュでドラマティックな展開を見せ、2番手タイムをマークしてQ2入りを獲得。ワイルドカードエントリーのシルバン・ギントーリは同セッションを11番手で終え、決勝グリッドは21番手となった。

Q2セッションの路面温度は51℃に達し、各ライダーがトップを何度も入れ替える激しい争いに。イアンノーネ、リンスは一時揃ってフロントローポジションを獲得したものの、終盤に他ライダーが次々タイムを上げてポジションダウンを強いられ、それぞれ8番手、9番手でセッションを終えた。

アンドレア・イアンノーネ (8番手)
「今日の予選は皆のラップタイムが僅差で、ほんとに厳しいセッションだったよ。でも僕らはこの週末、やるべきことをしっかりやってきているし、今のところかなり順調さ。FP4ではバイクのフィーリングも良く、安定したタイムで乗れたしね。決勝ではもうちょっとリアグリップが欲しいけど、コンスタントに走れているから大丈夫だろうと思っているよ。明日のウォームアップで改善できる策を試みて、あとは全開で攻めるのみさ。」

アレックス・リンス (9番手)
「レースペースはかなり安定しているよ。FP4はハードのリアタイヤで安定したタイムで走れたから、明日の決勝も同じタイヤを使うつもりさ。バイクのフィーリングが良かったからQ1で思い切り攻めることができて、そのお陰でQ2にも行けた。3列目スタートはそんなに悪くないけど、とにかくスタートで失敗せず、序盤に前のライダー達をうまくかわしていかなくちゃいけないと思っているよ。フロントグループにいれたら、最後までついていける自信もある。とにかく明日は賢いレース運びが必要だね。」

シルバン・ギントーリ (21番手)
「この週末、毎セッションごとに少しずつ進歩できていて、とてもポジティブな仕事ができているよ。予選では5人のレギュラーライダーより前のポジションを獲得できたし、ワイルドカードライダーの仕事としては悪くないと思っている。先週の鈴鹿8耐で転倒した怪我の痛みが和らがないので、今日FP3の後にクリニカで検査したら、肋骨が2本折れていることが発覚したんだ。でも痛みの原因が分かってホッとしたよ。決勝ではなんとか頑張るつもりだけど、痛みは覚悟するしかないね。それ以外のことは全て順調だし、明日の決勝が楽しみだよ。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日我々のチームはとてもポジティブな仕事ができたと思っています。特にFP4では、アンドレア、アレックス共に良いレースペースで走ることができたので、決勝に向けての準備は整っていると感じています。もちろん予選ではもう少し上位を狙っていましたが、とは言えふたり揃って3列目グリッドは決して悲観的なポジションではないでしょう。特にアレックスはQ1でのチャンスをうまく掴んで、最終的に9番手までポジションアップしたわけですからね。レースペースも悪くないので、3列目スタートに関して特に大きな問題はないと思っていますが、グリッドが後ろになるほど序盤の頑張りが必要になるので、とにかく序盤にうまくトップグループに加わり、そのまま最後までトップグループで争えることを願っています。昨日、今日のように気温が上がれば、レースはかなりタフなものになるでしょう。そしてまたシルバンも、先週の鈴鹿8耐で負った怪我の痛みと戦いながらも何人かのレギュラーライダーを超えるタイムを計測し、とても良い仕事をしてくれました。明日の3人の決勝での走りが楽しみです。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP