MotoGP イタリアGP スズキ
MotoGP イタリアGP ムジェロ決勝は、イアンノーネ10位、ギントーリ17位という結果に終わるも、そのレース内容は、チームスズキエクスターにとってポジティブなものとなった。

午前のウォームアップで3番手タイムを記録したイアンノーネは、決勝でも攻めの走りを見せ、トップ10圏内で争いを続けながら、一時は7番手まで順位を上げるも、終盤にペースを落とし、シングルフィニッシュには一歩届かなかった。

ギントーリはGSX-RRでのMotoGPクラス参戦わずか2戦目ながら、レギュラーライダー達とのバトルの末、ポジションを上げ、17位でゴール。マシンへの信頼感がより高まり、パフォーマンスを上げるとともに、貴重なデータをふたたびチームに提供した。

アンドレア・イアンノーネ (決勝10位)

「レース序盤は良いフィーリングで、攻めの走りができたんだけど、タイヤが消耗してからはフィーリングが全く変わってしまい、ブレーキングが思うようにいかず、GSX-RRの大きなアドバンテージである、コーナースピードを生かすことができなくなってしまうんだ。現状の最も大きな問題はそこにあり、今日のレースでも同様の状況だったので、レースデータを分析し、対策を急いでもらうつもりだよ。ムジェロは得意なサーキットで、良い思い出もたくさんあるだけに、結果を出せなかったのは本当に悔しいけど、エンジニア達が常に色々なアイデアを出してくれるので、バルセロナには何か良い対策方法が見つかってくれることを期待するよ。」

シルバン・ギントーリ (決勝17位)

「ル・マンより強いレースができ、今日は自分なりに満足できました。競り合いやオーバーテイクもできたし、序盤から終盤までほぼ同じペースで走りきることもできたので、今できることは出し切れたと思っています。まだMotoGPマシンに慣れている最中ながらも、トップからのギャップも縮まったし、何よりも、マシンが自分のものになってきている感じが嬉しいですね。マシンのことがより理解できるようになるにつれ、レースをより楽しめるようになった感じです。」

河内 健 (テクニカルマネージャー)

「昨日の結果から比べると、今日はポジティブな結果だったと思います。もちろん10位というリザルトには満足していませんが、ル・マンの10位と今回の10位では内容が大きく違っていて、今週末、アンドレアの方は、今後を見据えるための色々な発見がありました。今起こっている問題に対しては、我々がすでに対策を進めている部分なので、これからどんどん良くなっていくと確信しています。シルバンは金曜、土曜、日曜と徐々に大きく進歩していき、決勝の後半では、レギュラーライダーと互角にレースができたというのは、とてもポジティブだったと思います。また彼のコメント、提案は非常に正確で、マシン開発にも非常に役立っています。今回得たものをうまく生かし、来週のカタルニアではさらに上を目指して頑張っていきます。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)

「今日の決勝は我々にとってはかなりポジティブな結果だったと思います。結果だけ見ればル・マンと同じ10位でしたが、今日、アンドレアはトップライダー達と同等の競り合いができましたし、トップとのギャップも少なかったので、色々と対策してきたことが結果となって表れたのだと捉えています。スタートを決め、16番手から9番手まで一気にポジションアップし、序盤はトップグループと同じペースで走れたのですが、タイヤが消耗したレース終盤は同じペースを維持できず、苦しい展開となってしまいました。しかし、我々はすでにその対策案を持っていますし、来週にはすぐにそれを試すことができるので、結果に期待したいと思っています。シルバンは今週末、素晴らしい仕事をしてくれました。レギュラーライダー達とバトルし、ポジションを上げることができたことは、とてもポジティブな要素だと思っています。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP