MotoGP:マルク・マルケスが今季3勝目 小椋藍は15位 / カタールGP
2025年 MotoGP 第4戦カタールGPの決勝レースが4月13日(日)にルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、マルク・マルケスが優勝した。

ウォームアップ走行で開幕戦から4戦連続、週末4度目、今季15度目の1番時計を刻んだポールポジションのマルク・マルケスがホールショットを決めた直後、ミスが原因で後続車と2コーナーで接触したことから2番手に後退。

その後、戦略通りにタイヤをマネジメントしながら5ラップ目3番手に後退したが、7ラップ目2番手、16ラップ目1番手に再浮上。19ラップ目にはファステストラップを刻んでアドバンテージを広げ、開幕戦タイGP、第2戦アルゼンチンGPに続き今季3勝目を挙げた。

当地で2014年以来11年ぶりに優勝を挙げてプレミアクラスで65勝目、オールクラスでチャンピオンシップの優勝ランキングで単独3位となる91勝目に到達。プレミアクラスで表彰台獲得ランキングの2位ホルヘ・ロレンソに並ぶ114度目の表彰台、オールクラスでランキングの3位ダニエル・ペドロサに並ぶ153度目の表彰台を獲得した。

タイヤプレッシャー違反
気温28度、路面温度33度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で2番手に進出した6番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは1ラップ目5番手、3ラップ目3番手、10ラップ目2番手、11ラップ目1番手に浮上。

スズキ機、ヤマハ機、アプリリア機に続き、4メーカー目となるKTM機でチャンピオンシップ史上初となる優勝に向けてトップを走行していたが、16ラップ目マルク・マルケスに抜き返され2番手に後退し1.800秒差の2番手でゴールしたが、レース後にタイヤプレッシャーの違反が発覚したことから、16秒差のタイムペナルティが科せられて14位に降格。

今季3度目の表彰台
ウォームアップ走行で6番手に進出した11番グリッドのフランチェスコ・バニャイアは1ラップ目7番手、3ラップ目4番手、5ラップ目マルク・マルケスを抜いて2番手に浮上。7ラップ目マルク・マルケスとマーベリック・ビニャーレスに抜かれたが、11ラップ目3番手に再浮上して4.535秒差の3番手でチェッカーフラッグを受けたが、マーベリック・ビニャーレスの違反により2位に昇格。ドゥカティ・レノボ・チームが今季初めてワンツーフィニッシュを達成。

今季2度目の表彰台
4番グリッドのフランコ・モルビデリは、1ラップ目の3コーナーでトップに飛び出してレースの主導権を握ったが、11ラップ目3人に抜かれて4番手、12ラップ目5番手に後退したが、20ラップ目4番手に再浮上。最終的に3位となり、第2戦アルゼンチンGPに続き、今季2度目の表彰台を獲得、開幕戦から4戦連続のトップ4入りを達成。8番グリッドのフェルミン・アルデグエルは今季の最高位となる5位。

ウォームアップ走行で7番手に進出した2番グリッドのアレックス・マルケスは、1ラップ目の2コーナーでマルク・マルケスと接触。4番手走行中の3ラップ目12コーナーで前を走る5番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオに接触。アレックス・マルケスは7番手に後退した後、ロングラップペナルティが科せられて6番手から12番手まで後退し、フロント右側のエアロパッケージが破損していたが6位まで挽回。ファビオ・ディ・ジャンアントニオは3番手から21番手に後退した後、ジョアン・ミルと接触したことからポジションを1つ降格するペナルティが科せられて16位。

2023年日本GP以来
リアのチャタリングが原因でスプリントをリタイアした7番グリッドのヨハン・ザルコは、ホンダに加入してからのベストリザルトとなる6.668秒差の4位。ホンダのトップ4は、2023年10月の第14戦日本GPでマルク・マルケスが3位を獲得して以来、30戦ぶり。

15番グリッドのルカ・マリーニは10位に入り、4戦連続のポイント圏内、3戦連続のトップ10。22番グリッドのソムキアット・チャントラは18位完走。体調不良でスプリントを欠場した21番グリッドのジョアン・ミルは12ラップ目にリタイア。

3番グリッドのファビオ・クアルタラロは8人による8位争いで、今季の最高位となる12.895秒差の7位。9番グリッドのアレックス・リンスは飛んで来た石が右腕に激突したことで問題を抱えた状態で周回を重ねたが、3戦連続のポイント圏内となる12位でゴール。16番グリッドのジャック・ミラーは9ラップ目の2コーナーで週末3度目、今季5度目の転倒。19番グリッドのアウグスト・フェルナンデェスは14ラップ目の4コーナーで転倒。

KTM4台がポイント圏内
12番グリッドのペドロ・アコスタは、1ラップ目14番手に後退したが、バイクポジションを変更したことで、抱えていたチャタリングの問題が減少。3ラップ目9番手、6ラップ目7番手まで浮上したが、ハンドルの位置が少し遠かったことが中盤以降に影響して14.219秒差の8位。20番グリッドのエネア・バスティアニーニは11位。18番グリッドのブラッド・ビンダーは13位。KTM機を走らせる4人が今季初めてポイント圏内に揃って進出。

3度目のポイント圏内進出
13番グリッドのマルコ・ベッツェッキは14.368秒差の9位。ウォームアップ走行で5番手に進出した10番グリッドの小椋藍は8位争いのグループに位置して18.758秒差の15位。2戦連続3度目のポイント圏内に進出すれば、17番グリッドのラウール・フェルナンデェスは17位。

現王者転倒
ウォームアップ走行で3番手に進出した14番グリッドのホルヘ・マルティンは、14ラップ目の13コーナーでファビオ・ディ・ジャンアントニオとの接触が原因で転倒した際に胸部外傷を負ったことから、精密検査を受けるために、ヘリコプターでサーキット近郊の病院に搬送された。

チャンピオンシップ
スプリントの優勝でポイントリーダーに返り咲いたマルク・マルケスは、25ポイントを加算。総合2位アレックス・マルケスに対して2ポイント差から17ポイント差、総合3位フランチェスコ・バニャイアには21ポイント差から26ポイント差にアドバンテージを拡大。総合6位小椋藍は70ポイント差から94ポイント差の総合9位に後退した。

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カテゴリー: F1 / MotoGP