中上貴晶 ロードレース世界選手権 日本グランプリ Moto2
日本グランプリ土曜日午後のMoto2クラス予選で、IDEMITSU Honda Team Asiaの中上貴晶が劇的なポールポジションを獲得した。

1分53秒776の予選最速タイムを記録した中上貴晶は、明日の決勝レースに、フロントローのトップグリッドから挑みます。一方、チームメートのカイルール・イダム・パウィは、2分00秒099で11列目33番グリッドを獲得した。

午前のFP3で、中上貴晶は昨日の課題であったフロント周りの改善に取り組み、13番手タイムを記録した。チームメートのパウィも、昨日から大幅な前進を見せ、このセッションでは16番手につけた。

午後の予選では、セッション前半で中上貴晶は明日の決勝レースを想定したセットアップの煮詰めに集中した。レーシングラインが乾いてきた予選終盤に、最速タイムを叩き出し、タイムシートの最上位につけた。アレックス・マルケスに一度はそのタイムを更新されるが、最終ラップで中上貴晶はさらにそのタイムを上回るというドラマチックな展開で、ポールポジションを獲得した。Moto2ルーキーのパウィは、コース攻略を進め、着実にフィーリングを前進させている。

明日は、現地時間午前9時10分から20分のウォームアップ走行。23周の決勝レースは、午後12時20分にスタートする予定。

中上貴晶 (ポールポジション / 1’53.776)
「このトップグリッドは、今までの中でも最高のポールポジションです。予選終盤は、走るたびに路面が乾いてくる一方でウエットパッチもところどころ残っている難しいコンディションでした。序盤では、ウエットでのセットアップを進めるための走り込みに集中し、終盤10分でスリックタイヤに交換してアタックしました。ファンの方々の応援が、集中力を発揮する大きな力になりました。今季初ポールポジションを地元の日本で獲得できて本当にうれしいです。明日の決勝は、ポールトゥウインを目指して全力で戦います」

カイルール・イダム・パウィ (33番手 / 2’00.099 / +6.323)
「予選終盤に初めてドライコンディションで走行することになったので、厳しい結果になってしまいました。明日の決勝レースがドライになるなら、午前のウォームアップもドライで、雨のレースならウォームアップも雨のセッションになってくれればうれしいです。どちらのコンディションでも、決勝レースでは全力を尽くします」

岡田忠之 チーム監督
「中上は、ホームグランプリでポールポジションを獲得する、という最高の形で明日の決勝レースを迎えることになりました。金曜日朝から今日の午前までのウエットセッションでも、いい内容でまとまってきています。明日の決勝レースは、もちろん最高の結果を楽しみにしています。パウィはこの難しいコンディションでMoto2を走るのは今日の予選が初めてだったので、十分に対応することができなかったのも仕方ありません。明日が雨のレースになれば、着実に追い上げてポイント獲得圏を争ういいレースをしてくれると思います」

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カテゴリー: F1 / MotoGP