MotoGP | ホンダ:2019年 第4戦 スペインGP 決勝レポート
MotoGP 第4戦スペインGP決勝は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、予選3番手から好スタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季2勝目を達成した。スペインGPでは昨年に続き2連勝(大会通算3度目の優勝)を達成、Moto2時代の12年を含めて、ヘレスでは8年連続で表彰台に立った。この結果、Repsol Honda Teamは、スペインGP3連覇を達成、06年から14年連続で表彰台に立ち、地元ファンの期待に応えた。
2年連続で優勝を達成、地元ファンの大きな声援を受けたマルケスは、予選3番手からホールショットを奪うと、1分38秒台前半のタイムを刻み、じりじりと後続を引き離した。レース中盤までは、今大会、マルケスの史上最年少ポールポジション記録をブレイクしたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が2番手、後半はアレックス・リンス(スズキ)が2番手に浮上したが、マルケスは2位以下に3秒から4秒のリードをキープし、ライバルを寄せ付けない速さだあった。
前戦アメリカズGPでは、トップを快走も転倒を喫し、優勝を逃した。その雪辱を果たしたマルケスは、再び、総合ポイントで首位に浮上。ノーポイントに終わったアメリカズGPの遅れを取り戻すことに成功した。
フリー走行、予選で2度の転倒を喫し、セットアップが完全ではなかったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、8位でフィニッシュした。この日の最高気温は21℃だったが、強い日差しが降り注いだことから路面温度が42℃まで上昇した。ほとんどの選手がリアにハードコンパウンドを選択したが、クラッチローは、ハードタイヤでは、思うような走りができないことから、あえてミディアムを選択。その結果、厳しい走りを強いられたが、粘り強い走りで8位でチェッカーを受けた。
チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、クラッチローに続き、9位でフィニッシュした。中上は、9番グリッドから好スタートを切るも、序盤の混戦の中で12番手までポジションを落とした。しかし、想定していた1分38秒台のタイムで走行できたことから、終盤にかけてポジションを回復、9位でチェッカーを受けた。これで開幕から4戦連続でトップ10フィニッシュを達成した。
ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(Team HRC)が予選14番手から10位でフィニッシュした。オープニングラップ14番手につけたブラドルは、ホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)を従えてラップを刻み、着実にポジションを上げた。終盤にはアレックス・エスパルガロ(アプリリア)をかわし10位でチェッカーを受けた。
そのブラドルを追撃したロレンソは、後半、1分39秒台へとタイムを落とすことも多く、厳しい走りとなりましたが、粘り強い走りで12位でフィニッシュ。Honda勢3チーム5選手が、全員ポイントを獲得した。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今大会は体力よりメンタルに厳しいレースでした。オースティンでミスをしてから、最初から最後までレースをリードするのが簡単なことではないと感じました。しかし、今大会は、それができるペースで走れることが分かっていました。アルゼンチンGPのようなレースをしたいと思っていましたが、オースティンでは、それが間違いだということを痛感しました。今大会はレースウイークを通していいフィーリングがあり、スムーズに乗ることができましたし、快適でした。思ったように走ることができました。ここ数週間にわたって、すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。再びチャンピオンシップをリードすることができました。とてもうれしいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
「レースウイークを通して、いいセッティングを見つけることができませんでした。それが見つかれば、ハードコンパウンドのリアタイヤを使えたと思います。FP3は、ハードリアタイヤでいいペースで走れましたが、決勝では、いいフィーリングをつかめる自信がありませんでした。そのためミディアムタイヤで走ることにしましたが、その選択は間違いでした。それでもベストを尽くしました。8位という結果は、期待したものではありませんが、リタイアよりはいいです。今大会は快適に走ることができなかったので、もっとセッティングに取り組む必要があります」
中上貴晶(MotoGP 9位)
「今日は厳しいレースでした。内容的には納得できませんが、最終的に9位でフィニッシュできたのはよかったと思います。しかし、得意のヘレスなので、もう少し上の順位を狙っていました。序盤、アグレッシブさに欠けたことが今日の反省点となりました。スタート直後、スペースを見つけたらすぐに前で出ていくという積極性が足りませんでした。今、振り返れば、もう少しいけたし、いけばよかったなと感じています。今日の反省点を克服するためにも、明日のテストでは、スタート直後のライン取り、ペースアップの仕方などをテストメニューにいれていこうと思います。今大会は自分の中でいくつか大きな課題が残りましたが、トップ10フィニッシュを果たせましたし、開幕戦からのスピードは完全に自分のものになってきたと感じています。マシンもタイヤもよかったです。チームのすばらしい仕事には感謝しています。次戦フランスもベストリザルトを目指し、全力を尽くします」
ステファン・ブラドル(MotoGP 10位)
「先月のテストでいい仕事ができていたので、この結果はとてもうれしいです。ポジティブなことを見つけられましたし、それを結果につなげることができました。これは僕にとって重要なことです。いいスピードがあることがよく分かりました。また、チームにとってもこれは重要なことです。たくさんの仕事をしてきました。ポイント獲得を果たし、ポジティブなフィードバックができたと思います。今、取り組んでいる仕事は、これから重要になってくると思います。チームとHRCの努力に感謝しています」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 12位)
「難しいレースでした。もっと強いレースをしたかったのですが、まだ快適に乗れていません。ほかのHondaライダーたちに比べても、まだスピードが足りません。特に今日は快適さがなくて、とても難しい走りとなりました。明日のテストは、フィーリングをよくするために重要なテストになります。特にコーナーの進入は、もっともタイムをロスしているところなので、引き続き、仕事に取り組まなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP
2年連続で優勝を達成、地元ファンの大きな声援を受けたマルケスは、予選3番手からホールショットを奪うと、1分38秒台前半のタイムを刻み、じりじりと後続を引き離した。レース中盤までは、今大会、マルケスの史上最年少ポールポジション記録をブレイクしたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が2番手、後半はアレックス・リンス(スズキ)が2番手に浮上したが、マルケスは2位以下に3秒から4秒のリードをキープし、ライバルを寄せ付けない速さだあった。
前戦アメリカズGPでは、トップを快走も転倒を喫し、優勝を逃した。その雪辱を果たしたマルケスは、再び、総合ポイントで首位に浮上。ノーポイントに終わったアメリカズGPの遅れを取り戻すことに成功した。
フリー走行、予選で2度の転倒を喫し、セットアップが完全ではなかったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、8位でフィニッシュした。この日の最高気温は21℃だったが、強い日差しが降り注いだことから路面温度が42℃まで上昇した。ほとんどの選手がリアにハードコンパウンドを選択したが、クラッチローは、ハードタイヤでは、思うような走りができないことから、あえてミディアムを選択。その結果、厳しい走りを強いられたが、粘り強い走りで8位でチェッカーを受けた。
チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、クラッチローに続き、9位でフィニッシュした。中上は、9番グリッドから好スタートを切るも、序盤の混戦の中で12番手までポジションを落とした。しかし、想定していた1分38秒台のタイムで走行できたことから、終盤にかけてポジションを回復、9位でチェッカーを受けた。これで開幕から4戦連続でトップ10フィニッシュを達成した。
ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(Team HRC)が予選14番手から10位でフィニッシュした。オープニングラップ14番手につけたブラドルは、ホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)を従えてラップを刻み、着実にポジションを上げた。終盤にはアレックス・エスパルガロ(アプリリア)をかわし10位でチェッカーを受けた。
そのブラドルを追撃したロレンソは、後半、1分39秒台へとタイムを落とすことも多く、厳しい走りとなりましたが、粘り強い走りで12位でフィニッシュ。Honda勢3チーム5選手が、全員ポイントを獲得した。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今大会は体力よりメンタルに厳しいレースでした。オースティンでミスをしてから、最初から最後までレースをリードするのが簡単なことではないと感じました。しかし、今大会は、それができるペースで走れることが分かっていました。アルゼンチンGPのようなレースをしたいと思っていましたが、オースティンでは、それが間違いだということを痛感しました。今大会はレースウイークを通していいフィーリングがあり、スムーズに乗ることができましたし、快適でした。思ったように走ることができました。ここ数週間にわたって、すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。再びチャンピオンシップをリードすることができました。とてもうれしいです」
カル・クラッチロー(MotoGP 8位)
「レースウイークを通して、いいセッティングを見つけることができませんでした。それが見つかれば、ハードコンパウンドのリアタイヤを使えたと思います。FP3は、ハードリアタイヤでいいペースで走れましたが、決勝では、いいフィーリングをつかめる自信がありませんでした。そのためミディアムタイヤで走ることにしましたが、その選択は間違いでした。それでもベストを尽くしました。8位という結果は、期待したものではありませんが、リタイアよりはいいです。今大会は快適に走ることができなかったので、もっとセッティングに取り組む必要があります」
中上貴晶(MotoGP 9位)
「今日は厳しいレースでした。内容的には納得できませんが、最終的に9位でフィニッシュできたのはよかったと思います。しかし、得意のヘレスなので、もう少し上の順位を狙っていました。序盤、アグレッシブさに欠けたことが今日の反省点となりました。スタート直後、スペースを見つけたらすぐに前で出ていくという積極性が足りませんでした。今、振り返れば、もう少しいけたし、いけばよかったなと感じています。今日の反省点を克服するためにも、明日のテストでは、スタート直後のライン取り、ペースアップの仕方などをテストメニューにいれていこうと思います。今大会は自分の中でいくつか大きな課題が残りましたが、トップ10フィニッシュを果たせましたし、開幕戦からのスピードは完全に自分のものになってきたと感じています。マシンもタイヤもよかったです。チームのすばらしい仕事には感謝しています。次戦フランスもベストリザルトを目指し、全力を尽くします」
ステファン・ブラドル(MotoGP 10位)
「先月のテストでいい仕事ができていたので、この結果はとてもうれしいです。ポジティブなことを見つけられましたし、それを結果につなげることができました。これは僕にとって重要なことです。いいスピードがあることがよく分かりました。また、チームにとってもこれは重要なことです。たくさんの仕事をしてきました。ポイント獲得を果たし、ポジティブなフィードバックができたと思います。今、取り組んでいる仕事は、これから重要になってくると思います。チームとHRCの努力に感謝しています」
ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 12位)
「難しいレースでした。もっと強いレースをしたかったのですが、まだ快適に乗れていません。ほかのHondaライダーたちに比べても、まだスピードが足りません。特に今日は快適さがなくて、とても難しい走りとなりました。明日のテストは、フィーリングをよくするために重要なテストになります。特にコーナーの進入は、もっともタイムをロスしているところなので、引き続き、仕事に取り組まなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP