MotoGP | ホンダ 第16戦 日本GP 決勝レポート
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)のタイトル王手で迎えたMotoGP 第16戦 日本GPは、昨年同様、マルケスと総合2位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との一騎打ちとなり、ラスト2周となった23周目の10コーナーでドヴィツィオーゾが転倒したことで、マルケスの3年連続5回目のチャンピオンが決まった。
今大会は、マルケスのタイトル獲得にストップを掛けたいドヴィツィオーゾが、ポールポジションスタートから先頭に立った。一方、予選6番手から好スタートを切ったマルケスは、オープニングラップで2番手に浮上、ドヴィツィオーゾをピタリとマークした。
その後、マルケスが一度トップに立つが、ドヴィツィオーゾがすぐに抜き返す。しかし、ラスト7周となった18周目に1分45秒台へとペースを上げたマルケスが、21周目にドヴィツィオーゾを抜いて首位に浮上。マルケスに先着するのがタイトル阻止の条件となるドヴィツィオーゾだが、10コーナーのブレ-キングで転倒を喫し、チャンピオン争いに決着がついた。ドヴィツィオーゾの転倒でタイトルが決定したマルケスですが、アラゴンGP、タイGPに続く3連勝と今季8勝目を挙げて、タイトル獲得に華を添えた。
その後方では、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)とアレックス・リンス(スズキ)のし烈な2位争いが繰り広げられ、クラッチローがリンスの追撃を振り切って2位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台に立った。
ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選11番手から8位争いを繰り広げ8位でフィニッシュ。表彰台には立てなかったが、日本のファンの声援に応え、熱い走りを見せた。
フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が11位。ホームGPを迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、スタート直後にコースアウト、オープニングラップ22番手と厳しいレースとなったが、追い上げて15位。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は20位でチェッカーを受けた。
マルク・マルケス(MotoGP 1位)
「本当にとてもいい気持ちです。夢が実現したとか、それ以上で、夢の中にいるような感覚です。チーム、HondaとHRCの人たち、家族、そしてスタッフと、ここで一緒に分かち合えるということも、とても特別なものです。このシーズンはすばらしいシーズンだったので、アラゴン以来、このタイトル獲得を夢見てきました。それが目前にあったからです。でもそのあと、それでは自分のスタイルになっていないと気がつきました。さらにモチベーションを高める必要があったので、最初の勝負の場となるもてぎで、勝ってタイトルを決めるという目標を定めました。その目標を達成する場としてもてぎはチャレンジングなサーキットでしたが、自分はプレッシャーのもとにあるほど、マシンに乗っていて心地よく感じるような気がします。今日のレースは自分が想定していた通りになりました。いいスタートができるように準備していたので、すぐに数人をパスできました。1周目の終盤には2位になり、そのあとはアンドレアの後ろにつくことができ、そのままついて行きました。自分のほうが若干余裕があると感じていたので、最終ラップより前に仕掛けようと考えていました。アンドレアはハードにプッシュしていて、ミスをしてしまいました。彼は表彰台にいて当然だったので、とても残念です。表彰台についていえば、ダニも今季少なくとも一度は獲得するに値すると思っています。フィニッシュラインを通過したとき、喜びが爆発しました。周りの人たちが、今回のレベル7の企画をしてくれていたのですが、僕は事前に何も知らされていませんでした。きっと、あのようなゲームでたくさん遊んできたからなのだと思います。これからこの7度目のタイトル獲得のお祝いをして、残りの3レースを楽しみたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 2位)
「今日はみんないいバトルを見ることができたと思います。Hondaのホームレースでこの結果を出せてうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)がペースを落とし続けたので、後ろのみんなが追いついてきたことが問題でしたが、この状況ですばらしい仕事ができたと思います。リアタイヤの左側のグリップに少し苦しんでいたので、レース終盤のためにタイヤをセーブして、リンスを押さえ続けました。僕がしなければならないことはそれだけでした。そしてドヴィが転倒し、僕が2位になったので、最終的にはとてもうれしいです。今回は非常にうまく走っています。最近はいい結果をいくつか出していますし、次のフィリップアイランドへ強い意気込みで向かうことができます。もちろんタイトルを獲得したマルクにはおめでとうと言いたいです。彼はすばらしいシーズンにしました」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
「今日のレースは期待していたようなパフォーマンスにたどり着けず、とても残念です。マシンに完ぺきなフィーリングがなく、かなり苦戦しました。このサーキットはとても好きなところなので残念です。とにかくこのような状況でも、できる限りがんばらなければなりません。マルクにはおめでとうと言いたいです。彼の成し遂げたことはすごいことです。彼は今シーズンどこでも強く、ほとんどミスもせず、常にポイントを獲得してきました。彼は前進し続けるライダーです。チームもすばらしい仕事をしたと思います」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 11位)
「このサーキットではレースウイークを通して苦戦しました。残念ながら昨日は予選でマシンを壊してしまいましたが、レースではようやく速く走ることができました。いいペースを維持してトップ10に近いところでフィニッシュすることができました。加速ポイントが多く、難しいサーキットだったのでとてもうれしいです」
中上貴晶(MotoGP 15位)
「スタートは4列目でしたが、混戦の中でも、まずまずうまく切れて1~2コーナーはクリアできました。しかし、3コーナーから4コーナーでの接触でハンドルがひっかかり、立て直したのですがコースアウト。そこで順位を落として、レースを厳しいものにしてしまいました。できる限りプッシュしたのですが、悔しい結果に終わりました。今回はブレーキの問題も朝のウォームアップランで解決し、タイヤ選択も問題なく追い上げて行ける状況だったので悔しいです。多くの声援に応えることができず申し訳ない気持ちです。残り3戦、準備をしっかりして結果を残せるように挑みます」
トーマス・ルティ(MotoGP 20位)
「レース序盤からすでに問題があり、マシンの感覚をつかむことが全くできませんでした。スタートでは、しっかりと反応して加速できたことはよかったのですが、その後、リアのグリップに苦労して、タイヤに熱を入れることができず、前方に引き離されてしまいました。レースの中盤でリズムがよくなってきましたが、それでは遅すぎました」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今大会は、マルケスのタイトル獲得にストップを掛けたいドヴィツィオーゾが、ポールポジションスタートから先頭に立った。一方、予選6番手から好スタートを切ったマルケスは、オープニングラップで2番手に浮上、ドヴィツィオーゾをピタリとマークした。
その後、マルケスが一度トップに立つが、ドヴィツィオーゾがすぐに抜き返す。しかし、ラスト7周となった18周目に1分45秒台へとペースを上げたマルケスが、21周目にドヴィツィオーゾを抜いて首位に浮上。マルケスに先着するのがタイトル阻止の条件となるドヴィツィオーゾだが、10コーナーのブレ-キングで転倒を喫し、チャンピオン争いに決着がついた。ドヴィツィオーゾの転倒でタイトルが決定したマルケスですが、アラゴンGP、タイGPに続く3連勝と今季8勝目を挙げて、タイトル獲得に華を添えた。
その後方では、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)とアレックス・リンス(スズキ)のし烈な2位争いが繰り広げられ、クラッチローがリンスの追撃を振り切って2位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台に立った。
ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選11番手から8位争いを繰り広げ8位でフィニッシュ。表彰台には立てなかったが、日本のファンの声援に応え、熱い走りを見せた。
フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が11位。ホームGPを迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、スタート直後にコースアウト、オープニングラップ22番手と厳しいレースとなったが、追い上げて15位。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は20位でチェッカーを受けた。
マルク・マルケス(MotoGP 1位)
「本当にとてもいい気持ちです。夢が実現したとか、それ以上で、夢の中にいるような感覚です。チーム、HondaとHRCの人たち、家族、そしてスタッフと、ここで一緒に分かち合えるということも、とても特別なものです。このシーズンはすばらしいシーズンだったので、アラゴン以来、このタイトル獲得を夢見てきました。それが目前にあったからです。でもそのあと、それでは自分のスタイルになっていないと気がつきました。さらにモチベーションを高める必要があったので、最初の勝負の場となるもてぎで、勝ってタイトルを決めるという目標を定めました。その目標を達成する場としてもてぎはチャレンジングなサーキットでしたが、自分はプレッシャーのもとにあるほど、マシンに乗っていて心地よく感じるような気がします。今日のレースは自分が想定していた通りになりました。いいスタートができるように準備していたので、すぐに数人をパスできました。1周目の終盤には2位になり、そのあとはアンドレアの後ろにつくことができ、そのままついて行きました。自分のほうが若干余裕があると感じていたので、最終ラップより前に仕掛けようと考えていました。アンドレアはハードにプッシュしていて、ミスをしてしまいました。彼は表彰台にいて当然だったので、とても残念です。表彰台についていえば、ダニも今季少なくとも一度は獲得するに値すると思っています。フィニッシュラインを通過したとき、喜びが爆発しました。周りの人たちが、今回のレベル7の企画をしてくれていたのですが、僕は事前に何も知らされていませんでした。きっと、あのようなゲームでたくさん遊んできたからなのだと思います。これからこの7度目のタイトル獲得のお祝いをして、残りの3レースを楽しみたいと思います」
カル・クラッチロー(MotoGP 2位)
「今日はみんないいバトルを見ることができたと思います。Hondaのホームレースでこの結果を出せてうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)がペースを落とし続けたので、後ろのみんなが追いついてきたことが問題でしたが、この状況ですばらしい仕事ができたと思います。リアタイヤの左側のグリップに少し苦しんでいたので、レース終盤のためにタイヤをセーブして、リンスを押さえ続けました。僕がしなければならないことはそれだけでした。そしてドヴィが転倒し、僕が2位になったので、最終的にはとてもうれしいです。今回は非常にうまく走っています。最近はいい結果をいくつか出していますし、次のフィリップアイランドへ強い意気込みで向かうことができます。もちろんタイトルを獲得したマルクにはおめでとうと言いたいです。彼はすばらしいシーズンにしました」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
「今日のレースは期待していたようなパフォーマンスにたどり着けず、とても残念です。マシンに完ぺきなフィーリングがなく、かなり苦戦しました。このサーキットはとても好きなところなので残念です。とにかくこのような状況でも、できる限りがんばらなければなりません。マルクにはおめでとうと言いたいです。彼の成し遂げたことはすごいことです。彼は今シーズンどこでも強く、ほとんどミスもせず、常にポイントを獲得してきました。彼は前進し続けるライダーです。チームもすばらしい仕事をしたと思います」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 11位)
「このサーキットではレースウイークを通して苦戦しました。残念ながら昨日は予選でマシンを壊してしまいましたが、レースではようやく速く走ることができました。いいペースを維持してトップ10に近いところでフィニッシュすることができました。加速ポイントが多く、難しいサーキットだったのでとてもうれしいです」
中上貴晶(MotoGP 15位)
「スタートは4列目でしたが、混戦の中でも、まずまずうまく切れて1~2コーナーはクリアできました。しかし、3コーナーから4コーナーでの接触でハンドルがひっかかり、立て直したのですがコースアウト。そこで順位を落として、レースを厳しいものにしてしまいました。できる限りプッシュしたのですが、悔しい結果に終わりました。今回はブレーキの問題も朝のウォームアップランで解決し、タイヤ選択も問題なく追い上げて行ける状況だったので悔しいです。多くの声援に応えることができず申し訳ない気持ちです。残り3戦、準備をしっかりして結果を残せるように挑みます」
トーマス・ルティ(MotoGP 20位)
「レース序盤からすでに問題があり、マシンの感覚をつかむことが全くできませんでした。スタートでは、しっかりと反応して加速できたことはよかったのですが、その後、リアのグリップに苦労して、タイヤに熱を入れることができず、前方に引き離されてしまいました。レースの中盤でリズムがよくなってきましたが、それでは遅すぎました」
カテゴリー: F1 / MotoGP