【MotoGP】 ホンダ:第16戦 オーストラリアGP プレビュー
日本GPからの連戦となるMotoGP 第16戦オーストラリアGPが、10月20日(金)~22日(日)の3日間、フィリップアイランド・サーキットで開催される。
一周4.4kmのフィリップアイランドは、高速コーナーが連続するレイアウトで、シーズンを通して高いアベレージスピードの高速サーキットの一つ。アクセル全開で走る割合が多いので、エンジンの性能差がほとんど出ない。
また、こうした特徴により、スリップストリームを使い合うことになるため、毎年し烈なバトルが繰り広げられる。今大会も壮絶な優勝争いとなることが予想される。
前戦日本GPは、3日間連続の雨という今季最も厳しいコンディションの中でレースが行われた。転倒車が多い中で総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げ2位でフィニッシュ。2人のバトルは、今季最高と賞賛されるバトルとなった。
今季6勝目は果たせなかったが、ツインリンクもてぎに集まったレースファンを熱狂したマルケスは、総合2位のドヴィツィオーゾに11点差をつけてオーストラリアGPに挑む。過去、フィリップアイランドでは、2012年にMoto2クラスのタイトルを獲得している。
以後、MotoGPクラスで史上最年少記録でチャンピオンを獲得した2013年は、新しい路面にタイヤが適合せず、ドライコンディションでありながら“フラッグ・トゥ・フラッグ”でレースを行うという変則ルールで決勝が行われ、ピットインの指示をチームがミスしたことで失格になっている。そして、2014年は独走態勢に入りながらも転倒を喫し、2年連続、あと一歩のところで優勝を逃し、MotoGPでの3年目となる2015年に大会初制覇を成し遂げた。日本GPでタイトルを決めてオーストラリアGPに挑んだ昨年は、3年連続となったポールポジション(PP)から勝利に向けて快走したが、タイトル争いのプレッシャーから解放されたこともあり、攻めの走りに徹したことで転倒してリタイアに終わっている。今年は、チャンピオン争いにとって重要な一戦となる。4年連続PPと今季6勝目に全力を注ぐ。
ケガのため昨年の大会を欠場しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2年ぶりのオーストラリアGPとリタイアに終わった前戦日本GPの雪辱に全力を注ぐ。今年はウエットコンディションでタイヤの温度を上げられないという状況に苦戦している。過去3回優勝している日本GPも雨のために精彩を欠くことになった。今大会もウエットコンディションになれば、その対策に集中することはもちろんだが、ドライコンディションのレースを期待するばかりだ。前戦日本GPのリタイアでチャンピオンの可能性は消滅したが、15戦を終えて総合4位につけるダニ・ペドロサは、残り3戦でランキングを一つでも上げる戦いに挑む。
昨年の大会で優勝しているカル・クラッチロー(LCR Honda)が、今季2度目の表彰台、初優勝に挑む。昨年の大会は予選2番手。決勝ではマルケスとバトルを繰り広げ、マルケスが転倒した後は、後続に大きなリードを築いて独走で優勝した。ホームグランプリの第12戦イギリスGPで4位になったあとの第13戦サンマリノGPでは転倒再スタートで13位。第14戦アラゴンGP、第15戦日本GPと転倒リタイアに終わっているだけに、今大会は4戦ぶりの快走に気合を入れている。
第15戦日本GP直前にケガをして大会を欠場したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ホームグランプリとなるオーストラリアGPで復帰する。右脚のケガの回復は順調で、昨年以上の走りを地元ファンに披露する意気込みだ。昨年は予選5番手、決勝10位。今年はそれ以上のリザルトに挑む。チームメートのティト・ラバトは、不安定な天候となった昨年の大会では予選21番手、決勝16位と苦戦した。今年は、昨年の経験を活かしコース攻略に挑む。
ダニ・ペドロサ (MotoGP 総合4位)
「日本GPはウエットコンディションとなり、難しい週末となってしまいました。しかし、次のレースに向けて気持ちを切り替えなくてはいけません。フィリップアイランドは大好きなサーキットの一つとは言えないので、いいペースをつかめるように一生懸命がんばらなくてはいけません。とにかく、それぞれのレースウイークを一つひとつ新しいストーリーだと考えて、ポジティブであり続けたいです。次の日曜日は天候に恵まれ、タイヤが正しく使える環境でいい順位でのバトルができることを願っています」
カル・クラッチロー (MotoGP 総合9位)
「もてぎの決勝は自分にとってはちょっとした災難でした。ウエットコンディションでの問題点を解消するよう、がんばってくれていたチームやHRCには申し訳ないと思っています。フィリップアイランドはグランプリのスケジュールの中でもいい時期に行われるレースの一つなので、より高いモチベーションでオーストラリアに来ています。去年はここで優勝しているので、今週末は前向きに臨みたいと思います」
ジャック・ミラー (MotoGP 総合13位)
「ケガからの回復は順調で本当に上手くいっています。そして、フィリップアイランドでまたマシンに乗ることができるので、非常にポジティブな気持ちです。日本GPの欠場については、難しい決断でしたが、フィリップアイランドで最高の状態で挑むためには、必要なことでした。ホームグランプリの観衆の前でコースに戻るのが待ち遠しいです」
ティト・ラバト (MotoGP 総合19位)
「もてぎでは、どこに向かって走行しているのか分からないような本当にタフなレースでした。それだけに、あのような状況でチャンピオンシップのポイントを獲得できたことはうれしいことでした。次戦は素晴らしいサーキットの一つであるフィリップアイランドです。Moto2では表彰台を獲得しているので、自分が速く走れることは分かっています。いつも通り、自分のチームクルーとベストなセットアップに向けて作業するつもりです。3日間とも天気がよくて、雨も風もあまりない日になることを願っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP
一周4.4kmのフィリップアイランドは、高速コーナーが連続するレイアウトで、シーズンを通して高いアベレージスピードの高速サーキットの一つ。アクセル全開で走る割合が多いので、エンジンの性能差がほとんど出ない。
また、こうした特徴により、スリップストリームを使い合うことになるため、毎年し烈なバトルが繰り広げられる。今大会も壮絶な優勝争いとなることが予想される。
前戦日本GPは、3日間連続の雨という今季最も厳しいコンディションの中でレースが行われた。転倒車が多い中で総合首位のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、総合2位のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げ2位でフィニッシュ。2人のバトルは、今季最高と賞賛されるバトルとなった。
今季6勝目は果たせなかったが、ツインリンクもてぎに集まったレースファンを熱狂したマルケスは、総合2位のドヴィツィオーゾに11点差をつけてオーストラリアGPに挑む。過去、フィリップアイランドでは、2012年にMoto2クラスのタイトルを獲得している。
以後、MotoGPクラスで史上最年少記録でチャンピオンを獲得した2013年は、新しい路面にタイヤが適合せず、ドライコンディションでありながら“フラッグ・トゥ・フラッグ”でレースを行うという変則ルールで決勝が行われ、ピットインの指示をチームがミスしたことで失格になっている。そして、2014年は独走態勢に入りながらも転倒を喫し、2年連続、あと一歩のところで優勝を逃し、MotoGPでの3年目となる2015年に大会初制覇を成し遂げた。日本GPでタイトルを決めてオーストラリアGPに挑んだ昨年は、3年連続となったポールポジション(PP)から勝利に向けて快走したが、タイトル争いのプレッシャーから解放されたこともあり、攻めの走りに徹したことで転倒してリタイアに終わっている。今年は、チャンピオン争いにとって重要な一戦となる。4年連続PPと今季6勝目に全力を注ぐ。
ケガのため昨年の大会を欠場しているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2年ぶりのオーストラリアGPとリタイアに終わった前戦日本GPの雪辱に全力を注ぐ。今年はウエットコンディションでタイヤの温度を上げられないという状況に苦戦している。過去3回優勝している日本GPも雨のために精彩を欠くことになった。今大会もウエットコンディションになれば、その対策に集中することはもちろんだが、ドライコンディションのレースを期待するばかりだ。前戦日本GPのリタイアでチャンピオンの可能性は消滅したが、15戦を終えて総合4位につけるダニ・ペドロサは、残り3戦でランキングを一つでも上げる戦いに挑む。
昨年の大会で優勝しているカル・クラッチロー(LCR Honda)が、今季2度目の表彰台、初優勝に挑む。昨年の大会は予選2番手。決勝ではマルケスとバトルを繰り広げ、マルケスが転倒した後は、後続に大きなリードを築いて独走で優勝した。ホームグランプリの第12戦イギリスGPで4位になったあとの第13戦サンマリノGPでは転倒再スタートで13位。第14戦アラゴンGP、第15戦日本GPと転倒リタイアに終わっているだけに、今大会は4戦ぶりの快走に気合を入れている。
第15戦日本GP直前にケガをして大会を欠場したジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、ホームグランプリとなるオーストラリアGPで復帰する。右脚のケガの回復は順調で、昨年以上の走りを地元ファンに披露する意気込みだ。昨年は予選5番手、決勝10位。今年はそれ以上のリザルトに挑む。チームメートのティト・ラバトは、不安定な天候となった昨年の大会では予選21番手、決勝16位と苦戦した。今年は、昨年の経験を活かしコース攻略に挑む。
マルク・マルケス (MotoGP 総合1位)
「もてぎはいつも自分たちにはタフなサーキットですが、難しいコンディションの中、いいポイントを獲得することができました。日本GPを終えて高いモチベーションでオーストラリアに向かうことができます。フィリップアイランドは素晴らしいコースで大好きなサーキットの一つなので、この週末を本当に心待ちにしています。ハードで素早い切り返しを要求されるコーナーが多く、体力的に負荷の高いサーキットですが、毎年とても楽しんでいます。ツインリンクもてぎよりは自分たちには向いているサーキットだと思っています。天気がいいことを願い、いいセットアップが見つかるように一生懸命作業して、チャンピオンシップに向けて戦いたいです」ダニ・ペドロサ (MotoGP 総合4位)
「日本GPはウエットコンディションとなり、難しい週末となってしまいました。しかし、次のレースに向けて気持ちを切り替えなくてはいけません。フィリップアイランドは大好きなサーキットの一つとは言えないので、いいペースをつかめるように一生懸命がんばらなくてはいけません。とにかく、それぞれのレースウイークを一つひとつ新しいストーリーだと考えて、ポジティブであり続けたいです。次の日曜日は天候に恵まれ、タイヤが正しく使える環境でいい順位でのバトルができることを願っています」
カル・クラッチロー (MotoGP 総合9位)
「もてぎの決勝は自分にとってはちょっとした災難でした。ウエットコンディションでの問題点を解消するよう、がんばってくれていたチームやHRCには申し訳ないと思っています。フィリップアイランドはグランプリのスケジュールの中でもいい時期に行われるレースの一つなので、より高いモチベーションでオーストラリアに来ています。去年はここで優勝しているので、今週末は前向きに臨みたいと思います」
ジャック・ミラー (MotoGP 総合13位)
「ケガからの回復は順調で本当に上手くいっています。そして、フィリップアイランドでまたマシンに乗ることができるので、非常にポジティブな気持ちです。日本GPの欠場については、難しい決断でしたが、フィリップアイランドで最高の状態で挑むためには、必要なことでした。ホームグランプリの観衆の前でコースに戻るのが待ち遠しいです」
ティト・ラバト (MotoGP 総合19位)
「もてぎでは、どこに向かって走行しているのか分からないような本当にタフなレースでした。それだけに、あのような状況でチャンピオンシップのポイントを獲得できたことはうれしいことでした。次戦は素晴らしいサーキットの一つであるフィリップアイランドです。Moto2では表彰台を獲得しているので、自分が速く走れることは分かっています。いつも通り、自分のチームクルーとベストなセットアップに向けて作業するつもりです。3日間とも天気がよくて、雨も風もあまりない日になることを願っています」
カテゴリー: F1 / MotoGP