MotoGP:ヤマハ 2021年 第12戦 イギリスGP 予選レポート
Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロがQ2で3番手とし、全12戦中11回目となるフロントローを獲得した。チームメイトのカル・クラッチローは19番グリッドを獲得している。
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシはFP3で7番手としてQ2に直接進出、8番手を獲得しグリッド3列目。チームメイトのジェイク・ディクソンは、MotoGP初レースを21番グリッドからスタートすることとなった。
クアルタラロが3位で、今季11回目のフロントローを獲得
Q2に直接進出したクアルタラロはそのセッション、シグナルがグリーンに変わるや、早々に走行を開始。最初のアタックで1分58秒990を記録し、2番手に0.350秒差をつけてトップに立った。
7分半ほどを残してピットに戻り、タイヤ交換の後、2回目の走行を開始。この時点で0.270秒のアドバンテージを維持していたが、セッション終盤で全体のペースが上がってくると、戦いは一層、激しくなった。すぐさま反応したクアルタラロは最終ラップで1分58秒925へ更新するも、トップを守り切ることはできず、0.036秒差の3番手でセッションを終了した。
クラッチローはFP3とFP4で大幅に前進し、Q1での活躍にも期待がかかっていた。2分03秒011で7番手につけたあと、セクター毎のタイムを次々に更新。地元ファンの応援に後押しされて2分00秒440に短縮すると一時、6番手へと浮上した。
残り約6分でピットに戻り、タイヤを交換。2回目の走行ではあと2ラップのチャンスが残されていた。そして最初のアタックでふたつのセクターで自己ベストを更新したものの、第3セクターでE・バスティアニーニ(ドゥカティ)の転倒があったためスロットルを戻さざるを得なかった。最終ラップでは2分00秒217に更新したが、セッションを9番手で終了。決勝は19番グリッドとなっている。
ロッシがQ2セッションで8番手獲得
FP3で好調だったロッシは、ほとんどの時間帯で目標のトップ10をキープ。最終的にトップに0.265秒差と迫る1分59秒553を記録してセッション7番手を獲得し、今季5回目となるQ2進出を果たした。Q2セッションでも好調を維持して序盤で4番手に浮上。最終ラップでは1分59秒531へ更新し、予選8番手を獲得した。
一方のディクソンもFP3を順調にスタートし、すぐさま前日のベストタイムに迫っていく。しかしその後、第16コーナーで転倒し、約20分間にわたりコースを離れることとなったため、タイムを更新できないまま21番手で終了した。それでもQ1セッションでは大幅にタイムを短縮。自己ベストを2秒近く上回る2分00秒869を記録してセッション11番手、21番グリッドを確保した。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(予選3番手/1分58秒925)
「フロントローはうれしいですが、実は、今日はソフト・コンパウンドのリアタイヤのフィーリングがあまり良くありませんでした。いつもならもっとグリップが感じられるので、今日は少し残念な気持ちです。それでもフロントローを獲得できましたし、それが私たちのおもな目標でした。ミディアム・タイヤでのペースはとても好調で、決勝においてはそのことのほうが重要です。明日はベストを尽くし、表彰台、そして優勝を狙っていきます。十分にチャンスがあると考えていますが、一歩一歩、進めていきます。フィーリングもペースも上々です」
カル・クラッチロー(予選19番手/2分00秒217)
「マシン・セッティングは良くなっているし、とてもいい状態で走れていると思うのですが、現時点ではまだ、あまり気持ちよく乗ることができません。マシンの振動が激しく、その原因を探しています。テストで何度も試したセッティングに戻してコーナリングと立ち上がり加速は良くなったのですが、ストレートでは効果が見られませんでした。今晩、また皆で分析を試みる予定です。FP3とFP4は好調でした。でもQ1は思うようにいかず、何度かミスをしたり、アタックラップの途中でイエローフラッグにつかまったりしました。あのラップはとても好調だったので、あのまま走っていれば、もう少し上にいけたと思います。最終的な予選タイムは、前回ここを走ったときと同等でした。つまり私は依然として速く走れているのですが、ライバルたちがそれ以上に速くなっているということでしょう」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今日も大きな成果を得ることができました。しかし午後の予選は、もう少し上の順位を期待していました。クアルタラロ選手はポールポジション獲得を強く願っていましたが、ソフト・タイヤのフィーリングがいつもとは異なり、あまり良くなかったようです。しかしながら決勝用セッティングで走行したFP4は非常に好調で、このことのほうが、より重要です。あのときの彼のパフォーマンスを見れば、決勝はきっといいレースができるでしょう。クラッチロー選手についても同じことが言えます。FP3とFP4はとても順調で、決勝用セッティングでは昨日よりずっとペースが向上しています。チームとしては、彼がもっと気持ちよく乗れるように、これからいくつか変更を試み、セッティングを煮詰めていきたいと思っています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
バレンティーノ・ロッシ(予選8番手/1分59秒531)
「今日はフリープラクティスの両セッションでトップ10をキープすることができました。開幕戦のカタールでは4番グリッドを獲得していますが、あのときよりも今日のほうが、より調子は上がっているのです。マシンのフィーリングはとてもいいので、あと求められるのは正しいタイヤ・チョイスということになります。決勝でのフィーリングがどうなるかを予想するのは簡単なことではありません。プラクティスでは好調なのに、決勝は遅くなってしまうということもよくありますからね。明日もこのフィーリングを維持できるよう願うばかりです。また、このところはスタートがあまりうまくできていないので、その作業も行いながら、レース序盤で集団について行けるようにしたいと思っています。ペースを見ながら全力でプッシュし、トップ10を狙っていきます」
ジェイク・ディクソン(予選21番手/2分00秒869)
「テストのときのように、マシンに慣れるための時間を十分に取れれば良いのですが、今回は短時間で学ばなければならないことが多過ぎて苦戦しています。それでも今日は、フィーリングが良くなってきました。FP3は好調だったのですが転倒してしまい、そのあとは、セッティングの異なるスペアマシンで走らなければならなくなりました。それも悪くはなかったのですが、本当ならもう少しペースを上げられたはずだと思っています。FP4では、もう一歩、前進し、Q1セッションでは、さらに1.3秒も短縮することができました。このときも、もっと行けたはずなのですが、ミスをしてしまいました。今もまだ、1ラップごとに学んでいる状態ですから、決勝はかなり難しいものになると思います。それでもとても楽しみにしているのです。大勢のファンが素晴らしいサポートをしてくれています。母国でこのチャンスに恵まれ、最高の気分です」
カテゴリー: F1 / MotoGP
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシはFP3で7番手としてQ2に直接進出、8番手を獲得しグリッド3列目。チームメイトのジェイク・ディクソンは、MotoGP初レースを21番グリッドからスタートすることとなった。
クアルタラロが3位で、今季11回目のフロントローを獲得
Q2に直接進出したクアルタラロはそのセッション、シグナルがグリーンに変わるや、早々に走行を開始。最初のアタックで1分58秒990を記録し、2番手に0.350秒差をつけてトップに立った。
7分半ほどを残してピットに戻り、タイヤ交換の後、2回目の走行を開始。この時点で0.270秒のアドバンテージを維持していたが、セッション終盤で全体のペースが上がってくると、戦いは一層、激しくなった。すぐさま反応したクアルタラロは最終ラップで1分58秒925へ更新するも、トップを守り切ることはできず、0.036秒差の3番手でセッションを終了した。
クラッチローはFP3とFP4で大幅に前進し、Q1での活躍にも期待がかかっていた。2分03秒011で7番手につけたあと、セクター毎のタイムを次々に更新。地元ファンの応援に後押しされて2分00秒440に短縮すると一時、6番手へと浮上した。
残り約6分でピットに戻り、タイヤを交換。2回目の走行ではあと2ラップのチャンスが残されていた。そして最初のアタックでふたつのセクターで自己ベストを更新したものの、第3セクターでE・バスティアニーニ(ドゥカティ)の転倒があったためスロットルを戻さざるを得なかった。最終ラップでは2分00秒217に更新したが、セッションを9番手で終了。決勝は19番グリッドとなっている。
ロッシがQ2セッションで8番手獲得
FP3で好調だったロッシは、ほとんどの時間帯で目標のトップ10をキープ。最終的にトップに0.265秒差と迫る1分59秒553を記録してセッション7番手を獲得し、今季5回目となるQ2進出を果たした。Q2セッションでも好調を維持して序盤で4番手に浮上。最終ラップでは1分59秒531へ更新し、予選8番手を獲得した。
一方のディクソンもFP3を順調にスタートし、すぐさま前日のベストタイムに迫っていく。しかしその後、第16コーナーで転倒し、約20分間にわたりコースを離れることとなったため、タイムを更新できないまま21番手で終了した。それでもQ1セッションでは大幅にタイムを短縮。自己ベストを2秒近く上回る2分00秒869を記録してセッション11番手、21番グリッドを確保した。
Monster Energy Yamaha MotoGP
ファビオ・クアルタラロ(予選3番手/1分58秒925)
「フロントローはうれしいですが、実は、今日はソフト・コンパウンドのリアタイヤのフィーリングがあまり良くありませんでした。いつもならもっとグリップが感じられるので、今日は少し残念な気持ちです。それでもフロントローを獲得できましたし、それが私たちのおもな目標でした。ミディアム・タイヤでのペースはとても好調で、決勝においてはそのことのほうが重要です。明日はベストを尽くし、表彰台、そして優勝を狙っていきます。十分にチャンスがあると考えていますが、一歩一歩、進めていきます。フィーリングもペースも上々です」
カル・クラッチロー(予選19番手/2分00秒217)
「マシン・セッティングは良くなっているし、とてもいい状態で走れていると思うのですが、現時点ではまだ、あまり気持ちよく乗ることができません。マシンの振動が激しく、その原因を探しています。テストで何度も試したセッティングに戻してコーナリングと立ち上がり加速は良くなったのですが、ストレートでは効果が見られませんでした。今晩、また皆で分析を試みる予定です。FP3とFP4は好調でした。でもQ1は思うようにいかず、何度かミスをしたり、アタックラップの途中でイエローフラッグにつかまったりしました。あのラップはとても好調だったので、あのまま走っていれば、もう少し上にいけたと思います。最終的な予選タイムは、前回ここを走ったときと同等でした。つまり私は依然として速く走れているのですが、ライバルたちがそれ以上に速くなっているということでしょう」
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
「今日も大きな成果を得ることができました。しかし午後の予選は、もう少し上の順位を期待していました。クアルタラロ選手はポールポジション獲得を強く願っていましたが、ソフト・タイヤのフィーリングがいつもとは異なり、あまり良くなかったようです。しかしながら決勝用セッティングで走行したFP4は非常に好調で、このことのほうが、より重要です。あのときの彼のパフォーマンスを見れば、決勝はきっといいレースができるでしょう。クラッチロー選手についても同じことが言えます。FP3とFP4はとても順調で、決勝用セッティングでは昨日よりずっとペースが向上しています。チームとしては、彼がもっと気持ちよく乗れるように、これからいくつか変更を試み、セッティングを煮詰めていきたいと思っています」
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
バレンティーノ・ロッシ(予選8番手/1分59秒531)
「今日はフリープラクティスの両セッションでトップ10をキープすることができました。開幕戦のカタールでは4番グリッドを獲得していますが、あのときよりも今日のほうが、より調子は上がっているのです。マシンのフィーリングはとてもいいので、あと求められるのは正しいタイヤ・チョイスということになります。決勝でのフィーリングがどうなるかを予想するのは簡単なことではありません。プラクティスでは好調なのに、決勝は遅くなってしまうということもよくありますからね。明日もこのフィーリングを維持できるよう願うばかりです。また、このところはスタートがあまりうまくできていないので、その作業も行いながら、レース序盤で集団について行けるようにしたいと思っています。ペースを見ながら全力でプッシュし、トップ10を狙っていきます」
ジェイク・ディクソン(予選21番手/2分00秒869)
「テストのときのように、マシンに慣れるための時間を十分に取れれば良いのですが、今回は短時間で学ばなければならないことが多過ぎて苦戦しています。それでも今日は、フィーリングが良くなってきました。FP3は好調だったのですが転倒してしまい、そのあとは、セッティングの異なるスペアマシンで走らなければならなくなりました。それも悪くはなかったのですが、本当ならもう少しペースを上げられたはずだと思っています。FP4では、もう一歩、前進し、Q1セッションでは、さらに1.3秒も短縮することができました。このときも、もっと行けたはずなのですが、ミスをしてしまいました。今もまだ、1ラップごとに学んでいる状態ですから、決勝はかなり難しいものになると思います。それでもとても楽しみにしているのです。大勢のファンが素晴らしいサポートをしてくれています。母国でこのチャンスに恵まれ、最高の気分です」
カテゴリー: F1 / MotoGP