MotoGP:ホンダ 2021年 第11戦 オーストリアGP 予選レポート
MotoGP スティリアGPからの連戦となった第11戦オーストリアGPの予選は、レースをこなすごとに着実に身体の状態が回復しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季ベストタイの5番グリッドを獲得した。これはケガから復帰して今季初優勝を達成した第8戦ドイツGPと同じグリッドとなる。
マルク・マルケス、今季ベストタイの5番手から決勝に挑む
先週のスティリアGP、そしてオーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクは、右回りのハイスピードコースのため、まだ完全に回復していない右腕に大きな負担がかかる。そのため、スティリアGPでは予想以上に厳しい走りを強いられ、予選8番手、決勝8位という結果だった。
今大会はスティリアGPの経験を活かしたことで、ドイツGPと同じ5番グリッドを獲得することができた。マルケスにとって初めて経験する同一サーキットでの2連戦となったが、完全復活に向けて大きな弾みとなった。
「まだ優勝争いに加わるだけのペースはない」と語るマルク・マルケスだが、第8戦ドイツGPの優勝に続く、今季2回目の表彰台獲得が期待される。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、初日11番手から2日目のFP3で10番手へと一つポジションを上げ、ダイレクトでQ2進出を果たした。そして、Q1からQ2に進出した2台を加え、12台でQ2が行われ、ポル・エスパルガロは1分23秒738で11番手だった。FP3でマークした1分23秒481の自己ベストを更新することはできなかったが、決勝に向けて着実にセットアップを進めた。
この日は、終日、青空が広がり、午前中のFP3は気温が22℃だったが、午後のQ2では30℃へと上昇。路面温度も23℃から38℃に上がり、タイヤのパフォーマンスを活かすのが難しいセッションとなった。
初日4番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、大接戦となったFP3で8番手へとポジションを落としたがダイレクトでQ2進出を果たした。そして12台で行われたQ2では、ミスもあり、1分23秒990で12番手。ポル・エスパルガロ同様、FP3でマークした自己ベストタイム1分23秒362を更新することはできなかったが、決勝に向けて準備を整えた。
前戦スティリアGPでは、予選10番手から5位でフィニッシュしている。今大会は12番手とややポジションを落としたが、前戦スティリアGPと同じ4列目からのスタートであり、決勝では追い上げのレースに挑む。
初日7番手と好調なスタートを切ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、大接戦となったFP3で16番手へ後退し、Q1からの予選となった。Q1では、Q2進出を目指し厳しい戦いに加わったが、わずかの差で4番手。惜しくもQ2進出を果たせず、14番グリッドが確定した。Q2進出こそ逃したが、初日からの好調をキープしており、決勝の追い上げに期待がかかる。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「FP3では、いろいろなことを試してみました。大きなことにトライしているとき、それがとても役に立ったりすることがありますが、今回がそうでした。今日の目標は2列目に入ることでした。フロントローはちょっと遠すぎましたが、ようやく5番手からスタートできます。このポジションは、第1コーナーのトラブルを避け、序盤にできるか限りタイムを落さないようにすることができるポジションです。先週末よりもフィーリングは少しよくなっていますが、優勝争いができるペースはありません。今日はとても暖かったので、それが僕たちの助けになりました。でも明日はまた違う展開になると思います。HRCにたくさんの要求をしましたが、彼らはいいリアクションをしてくれました。新しいものをたくさん持ってきてくれました。それにトライしなければなりません」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「予選ではハードタイヤを選択するというミスをしてしまいました。正しい選択ではありませんでした。正しい選択をしていれば、もっといいポジションを獲得できていたと思います。しかし、レースでは、このタイヤを使うかどうかを検討しなければなりません。全体的にFP4のレースペースはよかったです。驚くようなペースではありませんでしたが、楽しいレースができると思います。先週末とは大きく異なり、今週はそれほど悪くないと思います。明日はおもしろい日になると思います。先週よりもライディングが楽しくなってきました」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「午後の予選セッションではいくつかミスをしてしまい、ベストパフォーマンスではありませんでした。12番手という結果ですが、今大会はいいペースがあります。FP4のレースペースはかなり興味深いものでした。レースディスタンスでは、いくつか改善しなければならないところはありますが、明日のウォームアップで最後の調整をし、レースではベストを尽くします。いいスタートを切り、安定したペースで最後まで走りたいです。そして、すばらしい結果を残せるようにがんばります」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「残念ながらFP3のタイムアタックでいくつかミスをしてしまったので、直接Q2へ進むことができませんでした。今週末は全体的にいいペースといいパフォーマンスがあるので残念でした。FP4ではいい仕事ができました。そして、Q1では100%の力をだしました。暑かったですが、ラップタイムはよかったです。これは重要なことであり、うれしいです。明日が楽しみです。ドライになってもウエットになってもいいように準備を整えます。レースではいいスタートを切り、最初からアグレッシブにいきたいと思います。そしてオーバーテイクをしてトップ10に入りたいです。素早くフィーリングをつかんでプッシュしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
マルク・マルケス、今季ベストタイの5番手から決勝に挑む
先週のスティリアGP、そしてオーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクは、右回りのハイスピードコースのため、まだ完全に回復していない右腕に大きな負担がかかる。そのため、スティリアGPでは予想以上に厳しい走りを強いられ、予選8番手、決勝8位という結果だった。
今大会はスティリアGPの経験を活かしたことで、ドイツGPと同じ5番グリッドを獲得することができた。マルケスにとって初めて経験する同一サーキットでの2連戦となったが、完全復活に向けて大きな弾みとなった。
「まだ優勝争いに加わるだけのペースはない」と語るマルク・マルケスだが、第8戦ドイツGPの優勝に続く、今季2回目の表彰台獲得が期待される。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、初日11番手から2日目のFP3で10番手へと一つポジションを上げ、ダイレクトでQ2進出を果たした。そして、Q1からQ2に進出した2台を加え、12台でQ2が行われ、ポル・エスパルガロは1分23秒738で11番手だった。FP3でマークした1分23秒481の自己ベストを更新することはできなかったが、決勝に向けて着実にセットアップを進めた。
この日は、終日、青空が広がり、午前中のFP3は気温が22℃だったが、午後のQ2では30℃へと上昇。路面温度も23℃から38℃に上がり、タイヤのパフォーマンスを活かすのが難しいセッションとなった。
初日4番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、大接戦となったFP3で8番手へとポジションを落としたがダイレクトでQ2進出を果たした。そして12台で行われたQ2では、ミスもあり、1分23秒990で12番手。ポル・エスパルガロ同様、FP3でマークした自己ベストタイム1分23秒362を更新することはできなかったが、決勝に向けて準備を整えた。
前戦スティリアGPでは、予選10番手から5位でフィニッシュしている。今大会は12番手とややポジションを落としたが、前戦スティリアGPと同じ4列目からのスタートであり、決勝では追い上げのレースに挑む。
初日7番手と好調なスタートを切ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、大接戦となったFP3で16番手へ後退し、Q1からの予選となった。Q1では、Q2進出を目指し厳しい戦いに加わったが、わずかの差で4番手。惜しくもQ2進出を果たせず、14番グリッドが確定した。Q2進出こそ逃したが、初日からの好調をキープしており、決勝の追い上げに期待がかかる。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「FP3では、いろいろなことを試してみました。大きなことにトライしているとき、それがとても役に立ったりすることがありますが、今回がそうでした。今日の目標は2列目に入ることでした。フロントローはちょっと遠すぎましたが、ようやく5番手からスタートできます。このポジションは、第1コーナーのトラブルを避け、序盤にできるか限りタイムを落さないようにすることができるポジションです。先週末よりもフィーリングは少しよくなっていますが、優勝争いができるペースはありません。今日はとても暖かったので、それが僕たちの助けになりました。でも明日はまた違う展開になると思います。HRCにたくさんの要求をしましたが、彼らはいいリアクションをしてくれました。新しいものをたくさん持ってきてくれました。それにトライしなければなりません」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「予選ではハードタイヤを選択するというミスをしてしまいました。正しい選択ではありませんでした。正しい選択をしていれば、もっといいポジションを獲得できていたと思います。しかし、レースでは、このタイヤを使うかどうかを検討しなければなりません。全体的にFP4のレースペースはよかったです。驚くようなペースではありませんでしたが、楽しいレースができると思います。先週末とは大きく異なり、今週はそれほど悪くないと思います。明日はおもしろい日になると思います。先週よりもライディングが楽しくなってきました」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「午後の予選セッションではいくつかミスをしてしまい、ベストパフォーマンスではありませんでした。12番手という結果ですが、今大会はいいペースがあります。FP4のレースペースはかなり興味深いものでした。レースディスタンスでは、いくつか改善しなければならないところはありますが、明日のウォームアップで最後の調整をし、レースではベストを尽くします。いいスタートを切り、安定したペースで最後まで走りたいです。そして、すばらしい結果を残せるようにがんばります」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「残念ながらFP3のタイムアタックでいくつかミスをしてしまったので、直接Q2へ進むことができませんでした。今週末は全体的にいいペースといいパフォーマンスがあるので残念でした。FP4ではいい仕事ができました。そして、Q1では100%の力をだしました。暑かったですが、ラップタイムはよかったです。これは重要なことであり、うれしいです。明日が楽しみです。ドライになってもウエットになってもいいように準備を整えます。レースではいいスタートを切り、最初からアグレッシブにいきたいと思います。そしてオーバーテイクをしてトップ10に入りたいです。素早くフィーリングをつかんでプッシュしたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP