MotoGP:ホンダ 2021年 第5戦 フランスGP 予選レポート
開幕から2日連続で不安定な天候となったMotoGp 第5戦フランスGPの予選は、ウエットからドライへと路面コンディションが変化する難しい状況の中で行われた。
ケガから復帰3戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が8番手と、Honda勢が僅差で続いた。アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はQ2に進出できず19番手だった。
復帰3戦目を迎えるマルク・マルケスは、初日8番手と順調なスタートを切り、2日目のフリー走行と予選も完全復活に向けて着実にステップを刻んでいることを感じさせた。ウエットコンディションで行われたFP3では、復帰して初のセッショントップタイムをマーク。ウエットからドライへと変化した予選では、セッション終盤に首位に浮上。ポールポジション(PP)獲得も期待されたが、最終ラップのし烈なアタック合戦で5選手が先行し6番手へとダウンした。復帰後初のPP獲得、フロントロー獲得は果たせませんだったが、本来のパフォーマンスに着実に近づいていることを感じさせる一日となり、2列目から挑む決勝では、2019年の最終戦バレンシアGP以来の優勝と復帰後初となる表彰台獲得が期待される。
初日10番手とまずまずのスタートを切った中上貴晶が、マルク・マルケスと0.083秒差の7番手だった。前戦スペインGPの5番グリッドを上回ることはできなかったが、不安定な天候と目まぐるしく変わるコンディションにうまく適応し、着実にセットアップを進めた。ウエットコンディションで始まった予選Q2では、路面が乾くのを待ってスリックタイヤでコースイン。その作戦が決まり、周回するごとにタイムを短縮した。セッション終盤、一時的にやや雨が大粒になったことで中上貴晶はアタックをやめたが、最後までアタックした5選手がマルク・マルケスと中上貴晶に先行したことで7番手へと後退した。しかし、ウエットでもドライでも順調にセットアップを進めることに成功。決勝日も不安定な天候が予想されるだけに、この2日間のデータを決勝に活かす意気込みだ。
Repsol Honda Teamに移籍して5戦目を迎えるエスパルガロが、マルク・マルケス、中上貴晶に続き8番手。今季ベストグリッドを獲得した。ウエットコンディションとなったFP3では5番手。ドライコンディションとなったFP4では4番手と、ウエットでもドライでも好走を見せた。そして迎えた予選ではマルク・マルケス、中上貴晶と一時はトップ3を形成。Honda勢が今季初のフロントロー独占という期待に包まれたが、セッション終盤、瞬間的に雨脚が強くなり、スローダウンしたことでタイヤが冷え、転倒を喫した。今大会はPP争いをするパフォーマンスがあったと振り返るエスパルガロ。昨年の大会では3位表彰台に立っている。今年はRepsol Honda Teamに移籍して、初の表彰台獲得、初優勝に挑む。
アレックス・マルケスは19番手だった。ウエットコンディションのFP3では11番手。ドライコンディションになったFP4では9番手と順調な仕上がりを見せたが、総合17番手は変わらず、Q1からの予選となった。Q1はウエットコンディションとなり、セッション終盤に転倒を喫し9番手に終わったことで19番グリッドが確定した。昨年、雨の大会では18番グリッドからすばらしい追い上げを見せて初表彰台獲得の2位でフィニッシュしている。今年も追い上げのレースに期待される。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「午前中のウエットでは「普通の」フィーリングがありました。なぜなら体力的にあまりきつくなかったからです。FP4と予選ではいい走りができましたが、コンディションは完ぺきではありませんでした。グリップが低く、ラップタイムもそれほど速くはありませんでした。このような状況ではいいライディングができるのですが、本当に限界でプッシュしなければならないときは、体力的にきつくなります。予選では僕が最初にチェッカーを受けるライダーだったことが少し残念です。あと1周できたら違った結果になったかもしれません。でも今日の仕事には満足しています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「予選は常に路面コンディションをチェックしなければならないほどとてもトリッキーでした。雨が降ったかと思えば晴れたりしました。そんな状態だったのでウエットからドライになるのがとても速く、スリックタイヤで行けるまでピットで待とうと決めた戦略はとてもうまくいきました。周回を重ねながら、ラップタイムを更新できるようにがんばりました。マシンのフィーリングはとてもよかったです。最後は少しコンディションを見誤ってしまい、雨粒を感じたのでスローダウンしました。そのためラップタイムを更新するチャンスを逃してしまいました。それでも7番手はいい結果です。レースに向けて準備はできています。自信もあります。レースがとても楽しみです」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「自分自身にがっかりしています。ハードなレースをいくつかこなしてきましたが、今回はトップ3かポールポジション争いをするチャンスがあると思っていました。雨が降り始めたので、残り2周を落ち着いて走ろうと思っていました。でもこの2周でタイヤが冷えすぎてしまい、タイヤに求めたものが大きすぎのでしょう。転倒してしまいました。最初のセクターは、ファビオ(クアルタラロ)とジャック(ミラー)より0.2秒速かったのですが、彼らはフロントローを獲得しました。ポテンシャルを見せることができたのはよかったのですが、期待が大きかった分、残念です。明日は明日と気持ちを切り替えます。レースではどんなことだって起こり得ます」
アレックス・マエルケス(LCR Honda CASTROL)
午前中のウエットではいい形で走行できました。いいフィーリングがあったのでうれしかったです。FP4はコンディションがドライとウエットが半分ずつという感じでしたが、昨日と比べてドライで一歩前進できたように感じました。フィーリングもよかったです。Q1では雨が降り始め、Q2へ進むチャンスでした。でも今年は何かに挑戦するたびにうまくいきません。自分にとってもチームにとっても悲しいことです。でも明日があります。また挑戦します
カテゴリー: F1 / MotoGP
ケガから復帰3戦目のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が7番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が8番手と、Honda勢が僅差で続いた。アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はQ2に進出できず19番手だった。
復帰3戦目を迎えるマルク・マルケスは、初日8番手と順調なスタートを切り、2日目のフリー走行と予選も完全復活に向けて着実にステップを刻んでいることを感じさせた。ウエットコンディションで行われたFP3では、復帰して初のセッショントップタイムをマーク。ウエットからドライへと変化した予選では、セッション終盤に首位に浮上。ポールポジション(PP)獲得も期待されたが、最終ラップのし烈なアタック合戦で5選手が先行し6番手へとダウンした。復帰後初のPP獲得、フロントロー獲得は果たせませんだったが、本来のパフォーマンスに着実に近づいていることを感じさせる一日となり、2列目から挑む決勝では、2019年の最終戦バレンシアGP以来の優勝と復帰後初となる表彰台獲得が期待される。
初日10番手とまずまずのスタートを切った中上貴晶が、マルク・マルケスと0.083秒差の7番手だった。前戦スペインGPの5番グリッドを上回ることはできなかったが、不安定な天候と目まぐるしく変わるコンディションにうまく適応し、着実にセットアップを進めた。ウエットコンディションで始まった予選Q2では、路面が乾くのを待ってスリックタイヤでコースイン。その作戦が決まり、周回するごとにタイムを短縮した。セッション終盤、一時的にやや雨が大粒になったことで中上貴晶はアタックをやめたが、最後までアタックした5選手がマルク・マルケスと中上貴晶に先行したことで7番手へと後退した。しかし、ウエットでもドライでも順調にセットアップを進めることに成功。決勝日も不安定な天候が予想されるだけに、この2日間のデータを決勝に活かす意気込みだ。
Repsol Honda Teamに移籍して5戦目を迎えるエスパルガロが、マルク・マルケス、中上貴晶に続き8番手。今季ベストグリッドを獲得した。ウエットコンディションとなったFP3では5番手。ドライコンディションとなったFP4では4番手と、ウエットでもドライでも好走を見せた。そして迎えた予選ではマルク・マルケス、中上貴晶と一時はトップ3を形成。Honda勢が今季初のフロントロー独占という期待に包まれたが、セッション終盤、瞬間的に雨脚が強くなり、スローダウンしたことでタイヤが冷え、転倒を喫した。今大会はPP争いをするパフォーマンスがあったと振り返るエスパルガロ。昨年の大会では3位表彰台に立っている。今年はRepsol Honda Teamに移籍して、初の表彰台獲得、初優勝に挑む。
アレックス・マルケスは19番手だった。ウエットコンディションのFP3では11番手。ドライコンディションになったFP4では9番手と順調な仕上がりを見せたが、総合17番手は変わらず、Q1からの予選となった。Q1はウエットコンディションとなり、セッション終盤に転倒を喫し9番手に終わったことで19番グリッドが確定した。昨年、雨の大会では18番グリッドからすばらしい追い上げを見せて初表彰台獲得の2位でフィニッシュしている。今年も追い上げのレースに期待される。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「午前中のウエットでは「普通の」フィーリングがありました。なぜなら体力的にあまりきつくなかったからです。FP4と予選ではいい走りができましたが、コンディションは完ぺきではありませんでした。グリップが低く、ラップタイムもそれほど速くはありませんでした。このような状況ではいいライディングができるのですが、本当に限界でプッシュしなければならないときは、体力的にきつくなります。予選では僕が最初にチェッカーを受けるライダーだったことが少し残念です。あと1周できたら違った結果になったかもしれません。でも今日の仕事には満足しています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「予選は常に路面コンディションをチェックしなければならないほどとてもトリッキーでした。雨が降ったかと思えば晴れたりしました。そんな状態だったのでウエットからドライになるのがとても速く、スリックタイヤで行けるまでピットで待とうと決めた戦略はとてもうまくいきました。周回を重ねながら、ラップタイムを更新できるようにがんばりました。マシンのフィーリングはとてもよかったです。最後は少しコンディションを見誤ってしまい、雨粒を感じたのでスローダウンしました。そのためラップタイムを更新するチャンスを逃してしまいました。それでも7番手はいい結果です。レースに向けて準備はできています。自信もあります。レースがとても楽しみです」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「自分自身にがっかりしています。ハードなレースをいくつかこなしてきましたが、今回はトップ3かポールポジション争いをするチャンスがあると思っていました。雨が降り始めたので、残り2周を落ち着いて走ろうと思っていました。でもこの2周でタイヤが冷えすぎてしまい、タイヤに求めたものが大きすぎのでしょう。転倒してしまいました。最初のセクターは、ファビオ(クアルタラロ)とジャック(ミラー)より0.2秒速かったのですが、彼らはフロントローを獲得しました。ポテンシャルを見せることができたのはよかったのですが、期待が大きかった分、残念です。明日は明日と気持ちを切り替えます。レースではどんなことだって起こり得ます」
アレックス・マエルケス(LCR Honda CASTROL)
午前中のウエットではいい形で走行できました。いいフィーリングがあったのでうれしかったです。FP4はコンディションがドライとウエットが半分ずつという感じでしたが、昨日と比べてドライで一歩前進できたように感じました。フィーリングもよかったです。Q1では雨が降り始め、Q2へ進むチャンスでした。でも今年は何かに挑戦するたびにうまくいきません。自分にとってもチームにとっても悲しいことです。でも明日があります。また挑戦します
カテゴリー: F1 / MotoGP