MotoGP:ホンダ 2021年 第5戦 フランスGP 初日レポート
2021年のMotoGP 第5戦フランスGPのフリー走行は、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションとなり、Repsol Honda Teamで5戦目を迎えるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が今季ベストの4番手、ケガから復帰3戦目となるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が8番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10番手とHonda勢3人がトップ10で初日を終えた。アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は17番手だった。
ポル・エスパルガロ今季ベストの4番手。マルク・マルケスは8番手、中上貴晶10番手で初日を終える
朝方まで降り続いた雨の影響でFP1はウエットコンディションで行われ、昨年の大会で3位表彰台に立っているポル・エスパルガロは、前後にソフトコンパウンドのレインタイヤを装着、走り出しから好調で4番手タイムをマークした。ドライコンディションになったFP2は、前後ソフトのスリックタイヤで走行、1分35秒台から着実にタイムを上げて、セッション終盤には1分32秒137をマークし、総合4番手で初日を終えた。
前戦スペインGPを終えて、月曜日に行われた公式テストでさまざまなことをトライし、大きく前進したポル・エスパルガロだが、その走りをフランスGPにつなげることに成功した。土曜日の予選では今季初のフロントロー、ポールポジションが期待される。
ケガからの復帰3戦目を迎えるマルク・マルケスが8番手で初日を終えた。FP1は前後ソフトのレインタイヤでスタートし、徐々に乾いていく路面を見てスリックタイヤを試すが、すぐに無理と判断。セッション終盤には前後ミディアムのレインタイヤでベストタイムをマークして5番手とまずまずのスタートを切った。FP2は前後ソフトのスリックタイヤで走行し、着実にタイムを上げて8番手。トップから0.885秒差で初日を終えた。本来のリズムを着実に取り戻しつつあるマルク・マルケス。2日目のフリー走行、予選でも着実にタイムを上げていく作戦だ。
前戦スペインGPで初表彰台獲得まで0.6秒差に迫った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、気温11℃、路面温度9℃という厳しい条件となったFP1は15番手と慎重なスタート。ドライになったFP2は前後ソフトのスリックタイヤで徐々にペースを上げていくが、転倒者が多く、イエローフラッグのためにタイム更新のチャンスを何度も逃した。それでもトップ10で初日を終え、好調さをアピールした。
125cc時代の2009年フランス大会ではベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。Moto2時代の13年にはル・マンで初PPを獲得。MotoGPクラスでは、2年目のシーズンとなった19年にベストグリッドとなる7番手を獲得するなど、この大会をきっかけにMotoGPマシンのパフォーマンスを引き出すことに成功している。2日目も不安定な天候となりそうだが、FP3ではトップ10をキープし、予選では今季初のフロントローを狙う。
昨年、雨の大会で2位表彰台に立ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は厳しいコンディションとなったFP1で11番手。FP2では着実にタイムを上げたが、トップから1.457秒差の17番手だった。前戦スペインGP後のテストでは大きな手応えを感じ取っていて、連続周回ではトップ10に匹敵する走りをしているが、課題となっている一発のタイムが出せず今大会も苦戦。2日目のFP3、予選でポジションアップに挑む。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日はウエットとドライのセッションがあり、初めてHondaのマシンでウエットのセッションを走りました。両方のセッションで4番手タイムを出すことができてとてもポジティブです。午後のFP2はドライになり、ヘレスでの仕事が役に立ちました。この数戦で抱えていた問題は今回ありませんでした。コーナーエントリーのパフォーマンスを改善することができました。まだ初日の2回のセッションが終わっただけなので、今日の結果を冷静に受け止めています。重要なのは明日のセッションです。どのような天気になり、どんな走りができるか、楽しみにしています」
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日は順調でした。ウエットコンディションではあまり体力を使わないので、フィーリングはよかったです。ドライコンディションではいくつかテストしました。フィーリングを改善すること、そして、マシンと自分の体のコンディションを理解することに取り組んでいますが、ピットに戻ると8番手タイムだということを知りました。前進できている証拠です。今日はトリッキーなコンディションだったので、リスクを負う走りはしませんでした。予選とレースではリスクある走りをしなければなりませんが、今は限界を超えない走りをしています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日のFP1は非常に難しいコンディションでした。FP2はドライコンディションになりラッキーでしたが、かなりトリッキーでした。とても寒くて、路面温度が少し低すぎました。特に左コーナーはとても難しかったです。転倒者が多く、イエローフラッグがたくさん出ました。最後にタイムを更新するチャンスがありましたが、イエローフラッグが何度も出たので、チャンスを逃しました。それでも10番手なのでとてもいいと思います。明日の天気がどうなるか様子を見たいと思いますが、もし雨が降ったら、ウエットでのフィーリングを改善したいです。全体的には今日の結果に満足しています。明日が楽しみです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「午前中はウエットでしたが、それほど悪くありませんでした。いいフィーリングをつかむことができました。ウエットで走るのはかなり久しぶりです。最初からとてもいいフィーリングがありました。スリックタイヤを使うことができましたが、小さなミスをして転倒してしまいました。午後はリズムとライディングスタイルを改善し、もっといいフィーリングを見つけることに努めました。引き続きいろいろなことにトライし、ベストなライディングを見つけたいです。昨年いいレベルでフィニッシュした時のフィーリングを再び取り戻さなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP
ポル・エスパルガロ今季ベストの4番手。マルク・マルケスは8番手、中上貴晶10番手で初日を終える
朝方まで降り続いた雨の影響でFP1はウエットコンディションで行われ、昨年の大会で3位表彰台に立っているポル・エスパルガロは、前後にソフトコンパウンドのレインタイヤを装着、走り出しから好調で4番手タイムをマークした。ドライコンディションになったFP2は、前後ソフトのスリックタイヤで走行、1分35秒台から着実にタイムを上げて、セッション終盤には1分32秒137をマークし、総合4番手で初日を終えた。
前戦スペインGPを終えて、月曜日に行われた公式テストでさまざまなことをトライし、大きく前進したポル・エスパルガロだが、その走りをフランスGPにつなげることに成功した。土曜日の予選では今季初のフロントロー、ポールポジションが期待される。
ケガからの復帰3戦目を迎えるマルク・マルケスが8番手で初日を終えた。FP1は前後ソフトのレインタイヤでスタートし、徐々に乾いていく路面を見てスリックタイヤを試すが、すぐに無理と判断。セッション終盤には前後ミディアムのレインタイヤでベストタイムをマークして5番手とまずまずのスタートを切った。FP2は前後ソフトのスリックタイヤで走行し、着実にタイムを上げて8番手。トップから0.885秒差で初日を終えた。本来のリズムを着実に取り戻しつつあるマルク・マルケス。2日目のフリー走行、予選でも着実にタイムを上げていく作戦だ。
前戦スペインGPで初表彰台獲得まで0.6秒差に迫った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、気温11℃、路面温度9℃という厳しい条件となったFP1は15番手と慎重なスタート。ドライになったFP2は前後ソフトのスリックタイヤで徐々にペースを上げていくが、転倒者が多く、イエローフラッグのためにタイム更新のチャンスを何度も逃した。それでもトップ10で初日を終え、好調さをアピールした。
125cc時代の2009年フランス大会ではベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。Moto2時代の13年にはル・マンで初PPを獲得。MotoGPクラスでは、2年目のシーズンとなった19年にベストグリッドとなる7番手を獲得するなど、この大会をきっかけにMotoGPマシンのパフォーマンスを引き出すことに成功している。2日目も不安定な天候となりそうだが、FP3ではトップ10をキープし、予選では今季初のフロントローを狙う。
昨年、雨の大会で2位表彰台に立ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は厳しいコンディションとなったFP1で11番手。FP2では着実にタイムを上げたが、トップから1.457秒差の17番手だった。前戦スペインGP後のテストでは大きな手応えを感じ取っていて、連続周回ではトップ10に匹敵する走りをしているが、課題となっている一発のタイムが出せず今大会も苦戦。2日目のFP3、予選でポジションアップに挑む。
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日はウエットとドライのセッションがあり、初めてHondaのマシンでウエットのセッションを走りました。両方のセッションで4番手タイムを出すことができてとてもポジティブです。午後のFP2はドライになり、ヘレスでの仕事が役に立ちました。この数戦で抱えていた問題は今回ありませんでした。コーナーエントリーのパフォーマンスを改善することができました。まだ初日の2回のセッションが終わっただけなので、今日の結果を冷静に受け止めています。重要なのは明日のセッションです。どのような天気になり、どんな走りができるか、楽しみにしています」
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日は順調でした。ウエットコンディションではあまり体力を使わないので、フィーリングはよかったです。ドライコンディションではいくつかテストしました。フィーリングを改善すること、そして、マシンと自分の体のコンディションを理解することに取り組んでいますが、ピットに戻ると8番手タイムだということを知りました。前進できている証拠です。今日はトリッキーなコンディションだったので、リスクを負う走りはしませんでした。予選とレースではリスクある走りをしなければなりませんが、今は限界を超えない走りをしています」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日のFP1は非常に難しいコンディションでした。FP2はドライコンディションになりラッキーでしたが、かなりトリッキーでした。とても寒くて、路面温度が少し低すぎました。特に左コーナーはとても難しかったです。転倒者が多く、イエローフラッグがたくさん出ました。最後にタイムを更新するチャンスがありましたが、イエローフラッグが何度も出たので、チャンスを逃しました。それでも10番手なのでとてもいいと思います。明日の天気がどうなるか様子を見たいと思いますが、もし雨が降ったら、ウエットでのフィーリングを改善したいです。全体的には今日の結果に満足しています。明日が楽しみです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「午前中はウエットでしたが、それほど悪くありませんでした。いいフィーリングをつかむことができました。ウエットで走るのはかなり久しぶりです。最初からとてもいいフィーリングがありました。スリックタイヤを使うことができましたが、小さなミスをして転倒してしまいました。午後はリズムとライディングスタイルを改善し、もっといいフィーリングを見つけることに努めました。引き続きいろいろなことにトライし、ベストなライディングを見つけたいです。昨年いいレベルでフィニッシュした時のフィーリングを再び取り戻さなければなりません」
カテゴリー: F1 / MotoGP