MotoGP:ホンダ 2021年 第3戦 ポルトガルGP 初日レポート
2021年のMotoGP 第3戦ポルトガルGPのフリー走行は、今大会から復帰のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、トップから0.473秒差の6番手と好調なスタートを切った。昨年7月のスペインGPで右腕上腕を骨折し、連戦となったアンダルシアGP以来、15戦ぶりの復帰戦となったが、9か月のブランク、そしてアルガルベ・インターナショナル・サーキットでレースをするのが初めてというハンディを感じさせないすばらしい滑り出しとなった。
復帰したマルク・マルケスが6番手。中上貴晶10番手、アレックス・マルケス11番手、ポル・エスパルガロ12番手で初日を終える
前日の天気予報は雨。朝方まで降った雨の影響で、FP1は路面のところどころにウエットパッチが残る難しいコンディションだったが、マルケスは周囲を驚かせる3番手スタートを切った。午後は雲の多い天候となるが、MotoGPクラスは完全なドライコンディションで行われ、全体的にタイムが上がる中でマルケスは6番手につける好走を見せた。
前日の復帰会見では「長いブランクがあるので一歩一歩着実に」とコメントしていたが、復帰戦初日に着実に周回を重ね、6番手につけた姿に大きな期待が膨らんだ。
MotoGPクラスは、厳しい車両規定もあり、近年は大接戦となっている。今大会もトップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から13番手までが1秒差以内。Honda勢は、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10番手、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が11番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が12番手とすべて1秒差以内で初日を終えた。
10番手につけた中上は、ウエットパッチが残る難しい路面コンディションのFP1は12番手。完全なドライコンディションとなったFP2はニュータイヤを装着してコースインするが、2周目の1コーナーで転倒を喫し、その後、セカンドマシンでコースインしてトップから0.745秒差の10番手につけた。FP2はセッション全体でわずか8ラップしかこなせなかった中上だけに、2日目のFP3ではさらにタイムを短縮してダイレクトでのQ2進出を目指す。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はFP1で14ラップをこなし9番手。コンディションが回復したFP2は、1分42秒台から周回を始め、同41秒台、同40秒台へと確実にタイムを短縮して12番手だった。
Repsol Honda Teamに加入して3戦目のポル・エスパルガロ。RC213Vで走るのは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットに続き、アルガルベ・インターナショナル・サーキットが2つ目のサーキット。FP1を4番手で終えると、タイムが接近したFP2では12番手で初日を終えた。
マシンのセットアップとタイヤテストをこなしながら周回を重ね、セッション終盤には、フロントにミディアム、リアにソフトのニュータイヤを装着、1分40秒台で連続ラップをこなした。2日目のFP3では大きくタイムを更新することが期待される。
今大会、レギュラーライダーが揃ったHonda勢は、4選手全員がダイレクトでのQ2進出と予選上位を目指す。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「MotoGPに戻ってくることができて、すばらしい気分です。そして今日はすばらしい日でした。最初の走行はあまりうまくいきませんでした。しかし、マシンのフィーリングはよいものでした。午前中のFP1は、しっかり休んだことで腕はパワーがあり調子もよかったです。午後のFP2はもっと腕を慣らさなければならないのでしょう。さすがに腕が疲れました。でも、レースウイークの前に自分が期待していたよりも状況はいいものでした。マシンに乗って、自分の走りをしていくにつれ、ラップタイムは順調に上がっていきました。今、一番の疑問はレースウイークを通して腕がどう反応するかです。とにかく、こうして戻ってくることができてとてもうれしいです。この瞬間のために一生懸命取り組んできました。この目標を達成できてとてもうれしいです」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「残念ながらFP2の最初のラップで大きな転倒をしてしまいました。衝撃が大きく、かなり痛く、ダメージもありました。しかし、メディカルスタッフのおかげで、残り12分でコースに戻り、ベストを尽くすことができました。痛みがあったため、苦戦しました。満足のいく走行はできませんでしたが、最後の瞬間までベストを尽くしました。この状況ではなにも期待できなかったので、今日の10番手という結果は、とてもうれしいです。チーム全体に感謝しています。彼らはすばらしい仕事をしてくれました。明日がどうなるか楽しみです。体調がよくなり、セットアップを進められることを願っています」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「今日はいい日になりましたが、まだ11番手です。もう少しフィーリングを改善できると思うし、全体的にはいい仕事ができたと思います。明日の午前中はQ2へ進むチャンスがあります。前進してQ2へ進めることを願っています。今日はチームのおかげで、いくつか新しいこと、新しいアイデアにトライしてうまくいきました。この調子でがんばり、一生懸命プッシュしていきます。カタールのことはもう忘れました。ポルティマオは、僕たちのマシン、そして僕たちのパッケージでいい走りができそうなので、明日はQ2へ進めるように一生懸命がんばります」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日はよくない日でしたが、数字ほどではありません。理想的なラップタイムはマルクにとても近く、いいライディングができていたので、達成できると思っています。残念ながらいくつかミスをしてしまい、完ぺきなラップにはなりませんでした。このマシンでは新しいサーキットなので、プッシュしたときにどううまくまとめるかが課題です。ミスをしてはらむと、かなり大きな代償を受けます。でもまだFP2です。明日はいいラップにまとめなければなりません。今日はこのサーキットでマシンを学ぶ日でした。午前中は路面コンディションが完ぺきではなかったので、午後のFP2でそれにかなりの時間を費やしました」
カテゴリー: F1 / MotoGP
復帰したマルク・マルケスが6番手。中上貴晶10番手、アレックス・マルケス11番手、ポル・エスパルガロ12番手で初日を終える
前日の天気予報は雨。朝方まで降った雨の影響で、FP1は路面のところどころにウエットパッチが残る難しいコンディションだったが、マルケスは周囲を驚かせる3番手スタートを切った。午後は雲の多い天候となるが、MotoGPクラスは完全なドライコンディションで行われ、全体的にタイムが上がる中でマルケスは6番手につける好走を見せた。
前日の復帰会見では「長いブランクがあるので一歩一歩着実に」とコメントしていたが、復帰戦初日に着実に周回を重ね、6番手につけた姿に大きな期待が膨らんだ。
MotoGPクラスは、厳しい車両規定もあり、近年は大接戦となっている。今大会もトップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から13番手までが1秒差以内。Honda勢は、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10番手、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が11番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が12番手とすべて1秒差以内で初日を終えた。
10番手につけた中上は、ウエットパッチが残る難しい路面コンディションのFP1は12番手。完全なドライコンディションとなったFP2はニュータイヤを装着してコースインするが、2周目の1コーナーで転倒を喫し、その後、セカンドマシンでコースインしてトップから0.745秒差の10番手につけた。FP2はセッション全体でわずか8ラップしかこなせなかった中上だけに、2日目のFP3ではさらにタイムを短縮してダイレクトでのQ2進出を目指す。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はFP1で14ラップをこなし9番手。コンディションが回復したFP2は、1分42秒台から周回を始め、同41秒台、同40秒台へと確実にタイムを短縮して12番手だった。
Repsol Honda Teamに加入して3戦目のポル・エスパルガロ。RC213Vで走るのは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットに続き、アルガルベ・インターナショナル・サーキットが2つ目のサーキット。FP1を4番手で終えると、タイムが接近したFP2では12番手で初日を終えた。
マシンのセットアップとタイヤテストをこなしながら周回を重ね、セッション終盤には、フロントにミディアム、リアにソフトのニュータイヤを装着、1分40秒台で連続ラップをこなした。2日目のFP3では大きくタイムを更新することが期待される。
今大会、レギュラーライダーが揃ったHonda勢は、4選手全員がダイレクトでのQ2進出と予選上位を目指す。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「MotoGPに戻ってくることができて、すばらしい気分です。そして今日はすばらしい日でした。最初の走行はあまりうまくいきませんでした。しかし、マシンのフィーリングはよいものでした。午前中のFP1は、しっかり休んだことで腕はパワーがあり調子もよかったです。午後のFP2はもっと腕を慣らさなければならないのでしょう。さすがに腕が疲れました。でも、レースウイークの前に自分が期待していたよりも状況はいいものでした。マシンに乗って、自分の走りをしていくにつれ、ラップタイムは順調に上がっていきました。今、一番の疑問はレースウイークを通して腕がどう反応するかです。とにかく、こうして戻ってくることができてとてもうれしいです。この瞬間のために一生懸命取り組んできました。この目標を達成できてとてもうれしいです」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「残念ながらFP2の最初のラップで大きな転倒をしてしまいました。衝撃が大きく、かなり痛く、ダメージもありました。しかし、メディカルスタッフのおかげで、残り12分でコースに戻り、ベストを尽くすことができました。痛みがあったため、苦戦しました。満足のいく走行はできませんでしたが、最後の瞬間までベストを尽くしました。この状況ではなにも期待できなかったので、今日の10番手という結果は、とてもうれしいです。チーム全体に感謝しています。彼らはすばらしい仕事をしてくれました。明日がどうなるか楽しみです。体調がよくなり、セットアップを進められることを願っています」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「今日はいい日になりましたが、まだ11番手です。もう少しフィーリングを改善できると思うし、全体的にはいい仕事ができたと思います。明日の午前中はQ2へ進むチャンスがあります。前進してQ2へ進めることを願っています。今日はチームのおかげで、いくつか新しいこと、新しいアイデアにトライしてうまくいきました。この調子でがんばり、一生懸命プッシュしていきます。カタールのことはもう忘れました。ポルティマオは、僕たちのマシン、そして僕たちのパッケージでいい走りができそうなので、明日はQ2へ進めるように一生懸命がんばります」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日はよくない日でしたが、数字ほどではありません。理想的なラップタイムはマルクにとても近く、いいライディングができていたので、達成できると思っています。残念ながらいくつかミスをしてしまい、完ぺきなラップにはなりませんでした。このマシンでは新しいサーキットなので、プッシュしたときにどううまくまとめるかが課題です。ミスをしてはらむと、かなり大きな代償を受けます。でもまだFP2です。明日はいいラップにまとめなければなりません。今日はこのサーキットでマシンを学ぶ日でした。午前中は路面コンディションが完ぺきではなかったので、午後のFP2でそれにかなりの時間を費やしました」
カテゴリー: F1 / MotoGP