MotoGP:ドゥカティ 第4戦 チェコGP 決勝レポート
2020 MotoGP第4戦のチェコGPが、8月9日にブルノ・サーキットで開催され、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチは、それぞれ11位と12位でフィニッシュした。

前日に開催された予選で18番手となり、6列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、スタート直後にいくつかポジションを挽回。チームメイトのペトルッチおよびジャック・ミラー(プラマック・レーシング・チーム)とともにトップ10争いを展開した。

しかし、レース後半になるとタイヤのグリップが低下して、それ以上プッシュすることが難しくなり、11番手をキープしてフィニッシュラインを通過した。その結果、ドヴィツィオーゾは、ライダーズ・ランキングで、3位のフランコ・モルビデリ(ヤマハ)と同ポイントで4位となっている。

ペトルッチにとっても、厳しいレースとなった。予選8番手、3列目からスタートしたペトルッチは、トップグループから離される展開となり、数周後には14番手まで後退。しかし、レース終盤に12番手までポジションを上げて、チームメイトの後ろでチェッカーを受けた。ブルノでのレース終了後、ペトルッチはライダーズ・ランキング15位となっている。ドゥカティは、マニュファクチャラー・ランキングは3位、チーム・ランキングは4位となっている。

今回のレースでは、チーム・エスポンソラーマ・レーシングに所属するヨハン・ザルコが、ドゥカティ・デスモセディチGPマシンでは初となる3位表彰台に登壇した。ポールポジションからスタートしたフランス人ライダーのザルコは、レーススチュワードによる厳しい判定により、“ロングラップ・ペナルティ”を受けたにもかかわらず3位でフィニッシュ。ペナルティによるタイムロスを考えると、2位に値する健闘を見せた。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム #04) 11位
「かなり奇妙な週末だった。残念ながら、問題の原因はまだ特定されていない。タイヤの摩耗が激しく、ベストなパフォーマンスを引き出すことができなかった。しかし、タイヤの問題が今日のレースにどの程度の影響をもたらしたのかは、はっきり言ってよく分からない。その一方で、ザルコは明らかに今週末の主役の一人だった。彼のデータを分析することで、状況をより詳しく理解するための手がかりが得られるかもしれない」

ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム #09) 12位
「厳しいレースになることは分かっていたが、これほどペースが上がらないとは思わなかった。週末を通して、ずっとグリップ不足に悩まされていた。レース中も、ペースを保つのに常に苦労した。今日は、何もかもうまく行かなかったので、気持ちを切り替えて次のレースに臨むつもりだ。幸いにも、来週にはオーストリアで再びレースがあるので、今回の借りを返したい」

次戦のオーストリアGPは、1週間後の2020年8月14日~16日に、レッドブル・リンクで開催される。

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カテゴリー: F1 / MotoGP