MotoGP カタルニアグランプリ
MotoGP 第7戦 カタルニアGPが開幕。Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがホームGPウイークを好調スタート。好天のもとで行われたフリープラクティス初日に総合3番手につけた。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは午前中の第1セッションでトップを獲得。第2セッションでは様々なセッティングやタイヤ・オプションをテストし、ラップタイムの総合順位は5番手で終了した。

Gran Premi Monster Energy de Cataluyaのフリープラクティス初日、Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシがそのスピードをアピール。二人は第1、第2両セッションを十分に活用してベース・セッティングを改良し、それぞれ総合3番手と5番手を獲得した。

マーベリック・ビニャーレスにとってカタルニアGPは特別なイベント。母国ファンの目の前で意気揚々とした走りを見せている。親友、ルイス・サロムを追悼するスペシャル・ヘルメットを被り、3週間前のテストで確立したベース・セッティングを生かして第1セッションから好調ペース。走行のたびにラップタイムを短縮し、1分40秒114のベストラップで6番手につけた。トップのロッシとの差は0.658秒だった。

午後になると気温が28度まで上昇。路面コンディションも変化したが、マーベリック・ビニャーレスはそれに影響されることなく着実に作業を続行。セッション終盤になって全体のペースが上がってくると、すぐさま反応し、1分39秒422へ短縮してトップに浮上した。その後3番手に後退してセッションを終了。総合順位でも3番手となり、トップを0.492秒差で追う。

一方のバレンティーノ・ロッシもお気に入りのコースで第1セッションから絶好調。気温の低かった午前中に好ラップを記録し、午後からの第2セッションではマシン・バランスとタイヤの耐久性について作業に集中した。第1セッション最初の2回の走行で路面の状況を把握したあと、タイヤを前後ともソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを開始。1分39秒456を記録してトップに浮上し、2番手以下に0.347秒差をつけた。

第2セッションではふたつ目のプランを実行。第1セッションで使用したタイヤをそのまま使用してスタートし、その後、様々なスペックとセッティング・コンビネーションを比較しながら1分39秒989で終了。トップから1.059秒差の11番手となったが、第1セッションの記録により0.526秒差の総合5番手を獲得した。

Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとハフィス・シャーリンが好調な走りを見せている。ザルコは第2セッションで第1セッションのタイムを0.3秒更新して総合8番手。シャーリンも総合10番手と健闘し、Q2進出の可能性を示している。フリープラクティス第3セッションは現地時間土曜日の9:55にスタート予定。

Movistar Yamaha MotoGP
マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合3番手/1分39秒422)
「第2セッションの暑いコンディションのなかで大きな成果を得ることができました。でも明日は、さらにもう1ステップ前へ進めると考えています。作業に集中し、マシンの改良に努めていきます。決勝の最初の数ラップでのフィーリング向上を目指していて、新たなアイディアも出てきているので、明日はそれを試す予定。すべての走行を決勝用セッティングで走り、ひたすら周回数を重ねたいと思っています。予選ではフロントローを目指します」

バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合5番手/1分39秒456)
「トップ・ポジションはいつでもうれしいものです。午後からは決勝に向けていろいろなタイヤを試すことに決めていたので、第1セッションではソフト・コンパウンドを使用しました。でもいつもと同じように、タイヤ・チョイスはまだ決まっていません。それぞれのフィーリングを理解したところですが、もう少し周回数を重ねてみる必要があるからです。マシン自体は初日としてとても良いフィーリング。でもこちらについても明日以降も作業を継続していきます」

マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「プラクティス初日はたくさんの作業をこなし、大きな成果をあげることができました。3週間前にここで行ったテストも非常に役立っていると思います。すでにベース・セッティングが出来上がったところから始めることができたので、時間的なプレッシャーを感じることなく落ち着いて作業に集中することができたのです。マーベリックは終日、決勝用セッティングに集中。とくにフルタンク、新品タイヤで走る最初の数ラップについて向上を図りました。バレンティーノはセッティングをさらに煮詰めることと、ほぼすべてのタイヤ・スペックをテストして比較を試みました。ふたりともいくつかの課題が見つかっているので、今夜の作業で改良を目指し、明日のフリープラクティス第3セッションに備えます」

Monster Yamaha Tech3
ヨハン・ザルコ (フリー走行総合8番手/1分39秒633)
「ムジェロのときよりずっとフィーリングが良くなっているので、今日の走りには満足しています。前回テストがとても役に立っていると思います。開始早々からマシンが好調だったので、いろいろ試してみることもできましたし、その間もしっかり上位グループについて行くことができました。ここからさらにペースを上げていくのは簡単なことではありませんが、チームとともに努力を重ね、マシンの状態をしっかり把握し、最高の形で決勝を迎えたいと思っています。2週間前の前回大会と比べたら、今日はずっと順調です」

ハフィス・シャーリン (フリー走行総合10番手/1分39秒782)
「とてもフィーリングが良く、結果にも満足しています。Q2進出の基準となるトップ10に入れたことがとてもうれしいです。でも明日はまた別の話。フリープラクティス第3セッションではマルケスが強さを見せてくるでしょう。私たちも前回テストから大幅に進化しており、今日はマシンにとても良いフィーリングをつかむことができました。初日からこのように素晴らしいマシンを用意してくれたチームのみんなに感謝します。今回は第2のホームGPのようなものなので、いつも以上にモチベーションが上がっているようです。自分自身を鼓舞し、ベストを尽くしたいと思います。目標は直接Q2へ進出することです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP