ロードレース世界選手権 日本グランプリ
2017 MotoGP 第15戦日本グランプリがツインリンクもてぎで開催され、ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、最後の最後までポイントリーダーのマルク・マルケス(ホンダ)と激しいバトルを展開し、ついに最終ラップでエキサイティングな逆転劇を演じて、首位でチェッカーを受けた。ランキング2位のドヴィツィオーゾは、トップのマルケスとのポイント差を11に縮め、残り3戦でタイトル奪取に賭ける。

3列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、序盤に3番手にポジションを上げ、12周目までレースをリードしたダニーロ・ペトルッチ(プラマック・ドゥカティ)とマルケスの後につけた。ドヴィツィオーゾは、このレースで3位表彰台を獲得したペトルッチを攻略するとすぐさま首位を行くマルケスをロックオン、21周目に攻略に成功。しかし、その3周後にマルケスの再逆転を許した。ドヴィツィオーゾはペースを落とすことなくマルケスの背後を追走、最終ラップ、チェッカーまで残り4コーナーで再々逆転に成功し、そのままフィニッシュラインを通過した。

チームメイトのホルヘ・ロレンソは、2列目からスタートし、最終的に6位でチェッカーを受けた。スタートよく飛び出したロレンソは、オープニングラップを首位で終えたが、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)と接触し、さらにリアタイヤのグリップ不足に苦しみ、順位を落とした。残り6周、9位走行中のロレンソが反撃に転じて、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、ザルコをオーバーテイク、6位でフィニッシュした。
今日のリザルトにより、ドゥカティは獲得ポイントを273に伸ばし、コンストラクターズランキング2位に浮上した。

第16戦オーストラリアGPは、10月22日にフィリップアイランドで開催される。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位
「スタート時点であまりグリップが良くなかったうえ、マシンフィールも良くなかったので難しいレースだった。だが、ギブアップする気持ちはまったくなかった。タイムロスしている時も諦めるつもりはなかった。マルク(マルケス)が本当に速くて、最後まで強敵だったが、自分の方が速いセクションがあったし、最終ラップでマルクがちょっとしたミスを犯したおかげで彼に追いついて、ターン11で攻略することができた。マルクが最後まで諦めないことはわかっていたし、案の定、最後は2コーナー連続で仕掛けて来た。しかし、それは想定内で、しっかりとインを閉めていたので、僕をオーバーテイクするには大回りするしかなかった。チームの士気とタイトル争いを考えると、もてぎでは何としても勝たなければならなかったが、それができたので本当に嬉しい」

ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 6位
「自分のレースには満足できない。路面にこれほどまで水が溜まっていなかったら勝てるポテンシャルがあっただけに悔しさが残る。このコンディションで速く走れるセットアップが見つからなかった。リアグリップが得られなかったので、あれ以上は何もできなかった。とはいえ、レース中は徐々にマシンフィールが掴めてきて、ペースを上げることができた。おかげでビニャーレス、ザルコ、アレイシ・エスパルガロをパスできた。終盤はトップと比べて1秒も遅かった。今週末は一貫して速いペースで走れていたので残念だ。優勝したアンドレアを祝福したい。彼は肉体的にも精神的にも強いライダーであることを証明した。ワールドタイトルに向けて、できることをすべてやっている。その努力には脱帽するしかない。もう一度彼とチーム全員を祝福したい!」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「今日はチームに緊張感が漂っていたが、最終的に大きな満足感を味わうことができた。アンドレアは素晴らしかった。完璧なレースで、マルケスとの差を11ポイントに縮めた。日本で今季5勝目をマークしたことが重要であり、本当に嬉しい。一方、ホルヘは気の毒だった。彼は週末にずっと戦闘力を維持していたが、それがリザルトに結びつかなかった。気持ちを切り替えて、フィリップアイランドに集中しなければならない。最終戦まで厳しい戦いが続くことに疑いの余地はないが、正しいカードを切って、最後の最後まで戦い抜く」

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カテゴリー: F1 / MotoGP