メルセデスF1幹部 アントネッリのスタート失速原因は「クラッチ操作ミス」

レスタは、アントネッリがモンツァでP6スタートから第1コーナーを終えるまでにP10にまで後退した原因は「クラッチ操作の誤り」にあったと明かした。
アントネッリは9月6日(土)の予選で見事な走りを見せP6を獲得。しかし決勝スタートで痛恨のミスを犯し、わずか数秒で4ポジションを失った。結局その後も挽回できず、レースはP9で終えた。
メルセデスの「Akkodisショー」でファンからの質問に答えたレスタは、次のように説明した。
「基本的に、キミは一連のスタート練習をかなり安定してこなしていたが、クラッチポジションを狙い通りに合わせることができなかった。それが最初の加速フェーズで大きなホイールスピンを生み出し、ポジションをP10に落とす原因になった」
チームメイトのジョージ・ラッセルはP5スタートから同じ順位でフィニッシュしたが、メルセデスにとっては全体的に不満の残るホームレースとなった。コンストラクターズ選手権では現在3位の260ポイントで、2位フェラーリ(280ポイント)を20点差で追っている。首位は617ポイントのマクラーレンで、タイトル防衛に向けて優位に立っている。

アントネッリはレース後、失望を隠さずこう語った。
「僕にとってはフルウィークエンドを戦うのは初めてで、学ばなければならないことがたくさんある。ミスもしたけど、改善すべきことが分かった」
今季ルーキーとしてメルセデス入りしたアントネッリは、フェラーリへ移籍したルイス・ハミルトンの後任。16戦と3回のスプリントを終えた時点でドライバーズ選手権は66ポイントの8位。チームメイトのラッセルが194ポイントの4位であるのと比べ、依然として苦戦を強いられているが、トト・ヴォルフ代表は若き新人への信頼を強調している。
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