メルセデスAMG F1 ブラジルグランプリ インテルラゴス・サーキット
メルセデスは、2017年の最終2戦となるブラジルとアブダビで2018年にむけての“新しく興味深い”コンセプトを試していく意向だと明かした。

メルセデスは、第17戦アメリカGPでコンストラクターズチャンピオンを獲得。1週間後に開催されたメキシコGPではルイス・ハミルトンが自身4度目となるドライバーズチャンピオンを獲得。メルセデスは2レースを残してダブルタイトルの4連覇を達成した。

だが、今シーズンのメルセデスは前年までとは異なり、両方のタイトル争いでライバルが出現。復活を遂げたフェラーリがシーズンの大部分でドライバーズランキングをリードしていた。

しかし、アジアで開催されたシンガポール、マレーシア、日本の3戦でフェラーリに信頼性のトラブルが発生して多くのポイントを獲りこぼしたことで、メルセデスが両方のタイトルを早期に獲得することになった。

メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、最終2戦となるブラジルとアブダビでは“少し大胆”な戦略を採り、2018年のフェラーリとレッドブルとの激しい戦いを見据えて“新しく興味深い”コンセプトを試していけるようになったと述べた。

「両方のタイトルを決めたことで、通常のレース週末ち比較してチームのリスクバランスには変化があった」とトト・ヴォルフはコメント。

「したがって、最終2戦は新シーズンに先立った最初の2回目のテスト機会となり、シーズン序盤にはできなかったコース上で競争力の展望となる新しく興味深いコンセプトを試すことができる」

「我々は最後の2回の金曜日で、決勝のためのオプションとともに、チームがあらゆるアイデアに関連するリスクを管理可能であり、2018年とそれ以降のために学習として価値があると感じれば、一連の実験を実施する予定だ」

だが、トト・ヴォルフは、両方のチャンピオンを獲得したからといって、メルセデスが2017年シーズンのラスト2戦で手を緩めるつもりはないと主張する。

「両チャンピオンシップを確保したことで、2017年の残りのレースではプレッシャーから解消されると思われるかもしれない。しかし、それは真実とはかけ離れており、大間違いの考えだ」とトト・ヴォルフはコメント。

「チーム内では、次の2レースを2018年の最初の2戦として捉えている。その2戦で我々は何としても勝ち、ポジティブな勢いを持って冬を迎えたい。チャンピオンシップという仕事が終わったからといって、手を緩めるつもりはまったくない。むしろ、今後の2レースは我々の本質を全て物語っていくことになる言ってもい過言ではない」

「我々は自分たちの活動の全てにおいて秀でることを強く希望する。シルバーストンでの冬のシェイクダウン1周目から、アブダビで行うポストシーズンテストの最終ラップまで全てだ。レースでは毎回、勝つためにレースをする。そうした考え方でサンパウロに臨むことになる」

ルイス・ハミルトンはメキシコでドライバーズタイトルを獲得したが、ポールはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが獲得し、レースではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。

トト・ヴォルフは、今週末のブラジルGPでも接戦になると予想する。

「今はルイスがパワーのピークにある状態なので、我々は昨年の成功に新たな勝利を追加する決意だ。バルテリはメキシコで有望な前進を遂げたので、インテルラゴスではその先を目指す」

「最近のラウンドで示されたように、グランプリに勝つことは決して簡単なことではない。レッドブルは過去4戦で2勝している。残りの2戦は我々が勝ったが、フェラーリも強敵だ。チャンピオンシップが決した今、もうすでに2018年の戦いが始まっている」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1