メルセデス
メルセデスの強さには、単純なパワーとダウンフォース以上のものが隠れているかもしれないと Auto Motor und Sport が報じている。

同誌によると、ライバルであるフェラーリはすでに、馬力に関してはメルセデスとほぼ互角のレベルにあるという。

メルセデスは、開幕から9戦全てでポールポジションを獲得しており、レース優勝を逃したのは1回。予選では、後続チームとの平均タイム差は0.680秒、レースではライバルより平均18.425秒早くフィニッシュしている。

フォース・インディアはシルバーストンの予選で興味深いことを発見した。コーナーごとの詳細なGPS分析から、メルセデスはヴェイルとクラブで最もタイムを稼いでいたという。

フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは「彼らは最終コーナーで競争に勝っている」と語った。

「明らかにメルセデスは1周の最初の部分ではリアタイヤを労わっており、最終コーナーでもかなりグリップを維持している。他チームは、その時点でタイヤがすでにオーバーヒートしている」

メルセデスは他のマシンに比べ横滑りせず、タイヤが作動範囲に留まっている。アンディ・グリーンはメルセデスのフロントサスペンションのセッティングに、重要な違いがあることに気づいたという。

「前車軸が異常な移動幅をしている。これは縁石を越える時に有利だろう。それでもマシンのフロントは非常に低い。これは矛盾している」

仮説では、メルセデスは、高速コーナー用の鋭い角度を犠牲にすることなく、低速コーナーでは前車軸を“ポンプアップ”とみている。

これによって、空力ダウンフォースとメカニカルダウンフォースを増加させることができる。だが、前車軸と後車軸がFRICのように接続されていない限り、違法ではない。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1