ロス・ブラウン (メルセデスAMGチーム代表)
メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、2012年シーズン後半のチームのスランプの一因は、シーズン中盤の空力部門の変更にあったと考えている。

チャンピオンチームのブラウンGPを買収して誕生したメルセデスは、F1中国GPでニコ・ロズベルグがコンストラクターズとしては1955年以来となる優勝を果たした。

2012年の中間地点では、ニコ・ロズベルグは、セバスチャン・ベッテルにわずか34ポイント差の6位につけていた。

だが、その後メルセデスは調子を維持できず、最終的にニコ・ロズベルグはセバスチャン・ベッテルに189ポイント差まで引き離され、最後の6戦でのメルセデスの唯一のポイントはF1ブラジルGPでのミハエル・シューマッハの6位だけだった。

ロス・ブラウンは、空力学責任者のロイック・ビゴワの離脱、風洞哲学の変更、またコアンダエキゾーストとダブルDRSの実験が大きな影響を与えたと述べた。

「我々は空力グループの構造を変更するという決断をした。我々はマイク・エリオット(新空力学責任者)の加入を待たなければならなかった。彼はロータスで満了しなければならない期間があったからだ」

「ロイックとの状況は終わり、我々には埋められないギャップがあった」

「それに加え、我々は風洞のモデルを50%から60%に移行していたし、それ以外にも空力グループには多くのことがあった。それが影響した」

ロス・ブラウンは、ピレリタイヤから得られる技術データの量を増やすには60%のモデルへの移行が不可欠だったと述べた。

「我々の結論は、50%よりも60%の方がより多くの代表的なタイヤを得られるというものだった」

「ピレリの最善の努力があったとしても、彼らは50%よりも60%タイヤの方がより良いフィードバックが得られる。なので、我々はその行動を起こしたかった」

「それ以外にも長年にわたり、測定、モニター、チェックのために風洞モデル内により多くの器材を入れるようになった。50%モデルではスペースが尽きていた」

「そこには、我々が望んでもできないことがあったし、それらを収容するためにも60%モデルが必要だった。60%は法定制限でやれるギリギリであり、我々がやれるそれ以上のステップはない」

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1