マクラーレン、あえて走らず F1バルセロナテスト後半3日間集中の真意
マクラーレンは、非公開で行われている2026年F1バルセロナ・シェイクダウンにおいて、最初の2日間を走行せず、水曜から最終日までの3日間でテストを行う計画を明らかにした。

現F1コンストラクターズチャンピオンは、事前に示していた方針どおり月曜に続いて火曜も走行を見送り、サーキットに姿を見せなかった。

バルセロナ・カタルーニャ・サーキットでの5日間のシェイクダウンでは、各チームが最大3日間まで走行できる。マクラーレンはこの制限を踏まえ、柔軟性を最大限に活用する形で後半3日間に集中する判断を下した。

水曜からMCL40が初走行へ
マクラーレンの2026年型マシン「MCL40」は、水曜日に初めてトラックに姿を現す予定だ。チーム代表のアンドレア・ステラは、バルセロナテスト初日を走らないことを事前に認めており、5日間の中で3日間を消化することに問題はないとの認識を示していた。

火曜日はレッドブルとフェラーリのみが走行を行ったが、マクラーレンはこの日もガレージに留まり、最終3日間で走行する計画を改めて確認した。

「2026年シーズンに向けたトラックテストが始まり、走行日数が5日間中3日に制限されていることを踏まえ、マクラーレン・マスターカードF1チームは、このバルセロナ・シェイクダウンを最大限に柔軟に活用するアプローチを取っている。最終3日間に走行を予定しており、序盤の数日はマシン全体の組み立てとチェックを行う重要な機会となった」とチームのスポークスマンは説明した。

あえて“遅らせた”開幕準備
多くのチームが撮影日を利用して新車の初期チェックを済ませている中、マクラーレンのMCL40は比較的遅いタイミングでの初走行となる。水曜日に予定どおり走行すれば、残る未走行チームはアストンマーティンとウィリアムズのみとなり、アストンマーティンは木曜から、ウィリアムズはバルセロナテスト自体に間に合わない見通しだ。

ステラは先週、マクラーレンの“スロースタート”について、準備の遅れではなく開発時間を最大化するための意図的な選択だと説明している。

「我々は、できるだけ多くの時間を開発に充てたかった。バルセロナでは5日間のうち3日走れるが、2日目か3日目から開始して、3日間テストする計画だ。これは最初からプランAだった」

マクラーレン

開発時間を最優先した判断
ステラは、2026年レギュレーションによる大幅な変化を踏まえ、「必ずしも最初に走る必要はない」との考えを示した。

「これほど大きな変化がある状況では、最初にコースインすること自体が必須ではない。開発に1日でも多く時間を使えば、その分だけパフォーマンスを積み上げられる」

早期に走行するチームについては、次のようにも語っている。

「早く走れば、必要な情報をいち早く得られる安心感はある。しかし同時に、設計や製作を比較的早い段階で確定させたことになり、開発時間や最終的なパフォーマンスとのトレードオフが生じる」

“最も競争力のある形”での投入を重視
バルセロナテストから開幕戦までに、ほぼすべてのマシンにアップデートが入ることを前提に、マクラーレンは初期仕様の完成度を重視したという。

「シーズン全体を考えたとき、最も競争力のあるパッケージと構成でマシンをスタートさせることが重要だと考えた。そのため、タイミングを限界まで引き延ばしたが、十分に管理可能な範囲だ」

最後にステラは、初日走行を見送ったことについて次のように締めくくっている。

「テスト初日に走る必要性は、まったく感じていなかった」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム